カメラとともに自然を友に

多摩丘陵の自然を写し撮った写真を中心にしつつ、日々の暮らしのなかで目に触れたものを記録してゆきます。

東京国立博物館

2021-04-04 | 美術
 緊急事態宣言解除が解除されたからというわけでもないが、色々と用事がたまってきたので都心に出かけた。
 電車に乗るのは今年初めて。都心に出るのも今年になった初めてのことだった。
 用事を済ませ、最後に東京国立博物館を久しぶりに訪ねた。
 まずは東洋館へ。入ってすぐに迎えてくれた仏像。
 
 小は数センチサイズのものも。
 
 青い部分はラピスラズリによるものか。
 
 現在の展示は動物がテーマになっていて、動物像が含まれているものには表示が付いていた。これには水牛の彫刻が見られる。
 
 鳥が描かれた服。
 
 重要文化財指定を含む陶磁器類。
 
 インドの絵画。
 
 十二神像の一体。額には戌の像が。
 
 ほっこり系の鶏の埴輪。
 
 庭園の桜は散り始めていたもののまだなんとかもっていた。
 

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アーティゾン美術館

2020-10-27 | 美術
 前回の続きですが、同時開催で鴻池朋子の作品が展示されました。鴻池の展示を観るのはこれが2回目ですが、生命だとか原初的な自然への関心がうかがえる作品となっていると感じます。この作家も表現方法は多彩です。
 
 
 うっかりすると見逃してしまいそうですが、カタツムリが背負っているのは月です。
 
 
 収蔵作品展示では丸山応挙のなんとも可愛い墨絵も。
 
 コロナ以後初めての美術鑑賞、その上新築なった美術館ということで、いつもよりも感情の高まりを感じつつ帰りました。

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アーティゾン美術館

2020-10-24 | 美術
 ブリヂストン美術館が新築開館に伴ってアーティゾン美術館に名前を変更。今回の開館に合わせてクレーの作品を24点購入し、そのすべてが展示されるというのででかけました。
 美術館はこのビルの6階から下の階に降りながら見てゆくことになります。
 
 1階部分。この階にはカフェもあります。
 
 展示室外の回廊には彫刻作品も。
 
 クレーは20世紀前半の画家としては最も好きな画家のひとり。表現方法が多様であることも特徴のひとつです。ナチスから頽廃芸術の烙印を押され、晩年には病魔に侵されと、人生の後半は苦難の中で創作活動を続けましたが、1940年に60年の生涯を閉じました。
 久しぶりにクレーの世界に浸りましたが、その中から特に印象的だった作品を4点ご紹介します。なお、この美術館では特に表記のあるもの以外は撮影が許可されています。
 
 
 
 
 購入作品は制作年代に偏りがなく質の高いものが多いと感じました。展示は25日まで。

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國學院大學博物館

2019-09-09 | 美術
 國學院大學博物館ではちょうど企画展が始まったところだったので、常設展と両方を観ることができました。
 企画展の方は有栖川宮家・高松宮家が所蔵していた美術品の展示。一部は撮影可ということで撮ることができました。
 ウサギ型の物はボンボニエールと呼ばれる物で砂糖菓子を入れる物。
 
 
 
 常設展示の物は撮影不可の物もあるので注意が必要です。
 古代の物などは撮影可でした。予想以上に内容充実の展示で、入場無料というのもうれしいところ。
 
 
 帰りは渋谷駅からJRで。渋谷は1年以上来ていなかったので変貌ぶりにびっくり。お上りさんのよう。
 
 ところで台風15号は川崎の東2,30㎞ほどの所を通過していったようで、2時過ぎに強風の音で目が覚めました。2時から4時頃の2時間が最も風が強かったようです。最近の台風は海水温が上がっているためか、日本近海に来ても勢力が衰えずに勢力を保ったまま上陸するので怖いです。

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クリムト展とニコライ堂

2019-06-03 | 美術
 先日は都美術館で開催中のクリムト展を観に出かけ、その後お茶の水のニコライ堂にも回りました。
 クリムト(1862~1918)の同時代の芸術家には同じオーストリアの作曲家にマーラー、日本では横山大観や夏目漱石がいます。大観よりも菱田春草の方が私の好みですが、春草はクリムトよりも一回り若い世代ですが、早世してしまったのでクリムトよりも早くに世を去っています。
 平日にも関わらずクリムト展はかなりの混雑。人口が集中しているので仕方がないですが、大きな展覧会ではいつものことです。
 
 作品は同じ画家とは思えないほど作風の変化があって、黄金の画家のイメージとは別の顔を持っていたことがわかります。
 代表作の一つ「ユディットⅠ」の他、大作の「ベートーヴェン・フリーズ」は複製ではあるもののやはり強いインパクトを受けました。この他伝統的な手法で描かれたものですが、「17歳のエミーリエ・フレーゲの肖像」という作品にも強く惹かれました。
 美術館を出るとすぐに上野動物園。動物園の壁画。
 
 昌平橋からの眺め。
 
 こちらの鉄橋もかなりの年代物という感じがします。
 
 ニコライ堂の近くは何度も歩いているものの中に入ったのは初めて。内部は撮影禁止ですが、外観をご覧いただきます。
 
 
 
 内部の祭壇などはブルガリアやギリシャで見た教会の造りと同じようなものでした。

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奇想の系譜展

2019-03-04 | 美術
 少し遡りますが先月20日に東京都美術館に「奇想の系譜展」を観に出かけました。たまたまシルバー・デーにあたっていたためかなりの混雑でしたが、じっくり時間をかけて楽しみました。
 
 選ばれた画家たちはいずれ劣らぬ個性派ばかりで想像力、創造力のエネルギーが画面に漲っています。
 特に目を引いたのは若冲の「旭日鳳凰図」で細密、緻密に描かれていて色彩も鮮やか。画家の大変なエネルギーが注ぎ込まれていると感じます。蕭白の「雪山童子像」の奇抜さはまさになんじゃ、これ!という世界ですが、パンフレットの載っていた「群仙図屛風」は後期展示ということで観られなかったのは残念。
 基一の作品は何度か観たことがありますが、「百鳥百獣図」を観るのは初めて。動物たちの楽園のような世界が描かれていてひとつひとつ動物を観てゆくのが楽しい。少し離れたところから持参した双眼鏡で丹念に観ました。この絵は有名なアメリカのコレクターが所有しているので、なかなか観る機会が少ないのではないでしょうか。これにくらべると国芳の方はかなり目にしているものが多かったので未見のものを中心に観ましたが、国芳は1797年生まれということでシューベルトと同じ年に生まれているのでした。基一も1796年生まれですから同じ時代に活躍していたわけです。そしてふたりとももう少しというところで明治という時代をみることなく亡くなっています。
 同展は4月7日まで開催。

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茅ケ崎市美術館へ

2018-10-16 | 美術
 茅ケ崎市美術館に「小原古邨展」を観に出かけた。美術館目的で出かけたものとしては、鎌倉の県立近代美術館を抜いてこれまでで最も遠方まで出かけたことになる。もっとも東海道線は快速だから距離のわりには短時間で着いた。
 茅ケ崎駅から少し歩くと静かな住宅街になって、その一角に美術館は建っていた。
 
 小原古邨という名前はまったく知らなかったが、日曜美術館を見てその名前を知った。花鳥画の画家として版画のための下絵を描いた明治生まれの人である。
繊細な画風で特に鳥や動物などの生き物を生き生きと描写することにおいて特に秀でていると感じた。
 
 
 ユーモアを感じさせる絵も少なからずある。
 
 鳥は実物とは違うところが結構あるのだが、明治という時代だからやむを得ないと考えるべきだろう。
下の絵はシジュウカラということなのだが、あまりシジュウカラらしくない。
 
 版画のため大きな作品は見られなかったが、もっと大きな肉筆画の作品があるのであれば見てみたいものだと思った。
 美術館は高砂緑地という庭園の中にあり美術館を出た後散策した。
 

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藤田嗣治展

2018-09-16 | 美術
 藤田嗣治展を観てきた。没後50年を記念したものでこれまでで最大規模の展示だという。
 
 創作初期から晩年まで網羅的に展示されていて全体像が見えてくる内容だった。見てすぐに気づくことは作風が次々と変化していることと評価を得て名を成した後も作風が変化していることで、とても同じ作者によるものとは思えないほどである。晩年になっても新たにフレスコ画に挑むなど画家魂の塊のような人だったのだと思う。
 藤田の絵の特徴としてひとつ気づいたのは画面に遠近感や立体感が乏しく平面的に描かれている作品が多いと感じられたことである。別に貶して言っているのではなくて、やはり日本画の要素が入っているのだなと思ったのだ。
 パンフレットにも使われている「私の夢」という作品では動物の描写が細密画のように描かれていて裸体像の描き方とは好対照。彼の絵には猫がよく登場するが、他の動物にも関心を持っていたようで動いているポーズの描き方も巧みだ。
 会場は混んではいたが、鑑賞に支障があるほどではなく東京ではこの程度の混雑は普通のこととして受け止めている。しばらくはこれだけの展示はないだろうから観に出かけてよかった。
 美術館前に置かれた作品。
 

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静嘉堂文庫美術館

2018-05-28 | 美術
 
 静嘉堂文庫美術館で開催中の酒器の展示を見てきた。柿右衛門の大きな徳利(重文)は美しかったが、これに一杯酒を満たしたらさぞ重いだろうと思った。
 庭の一隅にグミがたくさん成っていた。自転車で急坂を登って行ったのでいくつか口に入れると甘くておいしかった。
 
 
 冬に行ったときにはエナガの群れがいたのでエナガの幼鳥がいるかもしれないと、見終わってから敷地内を歩くとエナガが木のてっぺんを飛んでいるのが見えたが、20メールほどの高さだったのですぐに見失ってしまい幼鳥かどうかはわからなかった。

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すみだ北斎美術館

2018-04-27 | 美術
 2016年に開館したすみだ北斎美術館に初めてでかけました。
 建物はなんともユニークな現代的な造りになっていました。外国人観光客のグループが外で引率者の説明を受けている様子。この後、館内でこのグループの近くで見ているとフランス語が聞こえてきましたが、このグループ以外にも外国人の姿が多かったです。
 
 
 北斎の絵には有名な「神奈川沖浪裏」や多くの滝の絵など、水の表情を巧みに描いたものが多いですが、企画展はその水をテーマとしたもので「北斎のウォーターワールド」という展示。精緻かつダイナミズム漲る画風で目をひきます。
 企画展は撮影できませんでしたが、常設展示は一部を除き撮影可。常設展示室にはタッチパネル式の作品解説があって工夫がなされています。
 
 ダイナミックな虎図。近距離用の眼鏡を持ってゆくのを忘れたため、一部の作品はよく見えず情けない思い。
 
 展示室は3階と4階にあり螺旋階段でも繋がっています。
 
 美術館の前は公園になっています。
 

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