やはりドラマは対決が面白い。
今回は黒崎(山下智久)と佐多博道(黒沢年雄)の詐欺対決の他に2つの対決が登場。
まずは吉川氷柱(堀北真希)VS三島ゆかり(市川由衣)
氷柱の告白現場を見てしまったゆかりから氷柱に電話。
「黒崎さんのことで話がしたいの」
これはついに対決かと思っているとゆかりは、自分の気持ちを知りながらも告白した氷柱を責めることなく笑顔でこう言う。
「あたし、そろそろ勝負かけようと思うんだ。黒崎さん…。あたし、黒崎さんみたいな人初めて会った。ぶっきらぼうだけどすごく優しい人だと思うんだ。ねぇ氷柱、黒崎さんのこと協力してね。アタシ本気だから」
こう言って氷柱を牽制するゆかり。
氷柱が協力の約束をしたら、氷柱は黒崎に近づけない。
この点、ゆかりは女として氷柱より上。
氷柱も「あたし…」と言うだけで次の言葉を言えない。
そして氷柱、ゆかりの対決は続く。
ゆかりは黒崎について氷柱と議論する。
「相変らず反対なんだ。詐欺師してる事。なんでそんなに反対するの?黒崎さんいつも被害者を助けてるのに」
氷柱は言う。
「そう思う事もある。あいつのやってる事が検事になって私がやりたい事と同じなのかもって。でもそれを認めちゃダメじゃないかって。うまく言えないんだけどね」
ゆかりには、同じく愛している黒崎を氷柱がなぜ否定するのかがわからないのだ。
この黒崎に関する議論はラスト、愛し方の問題にまで発展する。
ゆかり
「氷柱にはわからないのよ!誰からも愛されなかった人の気持ち。それじゃ、黒崎さんの事好きだなんて言えないと思う。氷柱が告白するの偶然聞いちゃったの。あたしの気持ち知ってたのに。何で?」
氷柱「ごめん」
ゆかり
「私も黒崎さんが好き!だから、家族の復讐をしたいって気持ちも全部受け入れてあげたい。それが本当に人を好きになるって気持ちだと思うから。私なら黒崎さんを理解してあげられる」
すべてを受け入れる愛と相手の向上を望む愛。
クロサキを変えようとする氷柱の愛し方は、相手を自分の価値観に合わせようとするエゴだと言うゆかり。
一方、氷柱は黒崎の中の深い悲しみを知って、彼を変えようとしている。
氷柱はゆかりに言う。
「復讐は何も生まないよ!彼が救われるなんて思わない」
黒崎にもこう言う。
「悲しみは時間が忘れさせてくれる物だと思う。でも、このままじゃあなたの悲しみは癒されないよ。そんな人生辛すぎるよ!」
さて、この恋の行方は?
第2の対決は黒崎VS神志名将(哀川翔)。
詐欺師に人生を狂わされた男ふたりは別の道を歩んで来た。
かたや詐欺師、かたや刑事。
神志名の選んだ方法は検事を目指す氷柱の方法と同じだ。
あくまで法律で悪を裁こうとする。
黒崎と神志名はこんな議論をする。
「何で法律があるかわかるか?何故「人を殺すな」と言う法律があるかわかるか?人は人を殺す生き物だからだ。人はもともと欠陥だらけの存在だ。だからお前のような人間が出る」
「法学部の教授になりなよ」
そう黒崎に言われて逆上する神志名。
本音が出る。
「法律破って私的制裁を加えるのは簡単だ。力で相手を押さえつける。これがお前の生き方だ!」
自分も抜け道だらけの法律の無力を知っている。
できれば自分も力で悪を制裁したい。
そんな自分の抑えつけていた想いが爆発したせりふだ。
対決のラストはやはり黒崎論議。
神志名は言う。
「俺が終わらせてやるよ。お前の復讐の輪を」
神志名は黒崎を逮捕することで彼を苦しみから解放しようとしている。
それは詐欺師に人生を狂わされた男どうしの共感からだ。
神志名と同じ様な考え方をするのは氷柱。
氷柱は黒崎を詐欺師をやめさせて解放しようとする。
そして、ゆかりは黒崎すべてを受け入れようとする。
三者三様の黒崎への想い。
氷柱VSゆかり
黒崎VS神志名
別々の対決を描きながら、結局は「黒崎をどう解放するか?」という議論に集約した。
見事なドラマづくりである。
今後は桂木敏夫(山崎努)、白石陽一(加藤浩次)もこの「黒崎をどう解放するか?」というテーマに関わってくるであろう。
結論やいかに?
今後が実に楽しみだ。
★研究ポイント
ドラマの作り方:人物の対決。対決によりテーマを浮き彫りにする。
★キャラクター研究:黒崎
今回、クロサギとして復讐を行う黒崎の覚悟が吐露された。
以前、氷柱に「あなた幸せなの?」と問われたことに対して黒崎はこう答えを言う。
「俺は幸せなんていらないんだ。もう何もいらない。友情も愛情も安い同情も」
復讐ためにすべてを犠牲にする覚悟を決めた黒崎。
しかし、彼は復讐に徹するには弱すぎるようだ。
彼は友情と愛情を求めている。
何も要らないと言う自分と愛情を求める自分との間で、黒崎は激しく葛藤している。
★名セリフ
早瀬(奥貫薫)が黒崎に言う。
「最近、神志名が桂木さんを調べ始めたの。下手をうって桂木さんに迷惑かけないで。出来ればあなたに消えてもらいたいぐらい」
※たったひとつのせりふで早瀬の桂木への気持ちを表現した。お見事!
神志名
「お前等みたいに茶飲んでるだけの警官がいるからあのガキがいるんだ!さっさと逮捕状をとって来い!」
※悪を裁けない警察への怒りが爆発したせりふ。
桂木
「もっと俺を楽しませてくれ。そうしたら俺の心臓くれてやるよ」
※世の中のあらゆることに退屈しきった桂木。桂木は黒崎の行き着く果てか?
黒崎、法の正義を説く神志名に反論!
「カッコつけんなよ!アンタはただ逃げてるだけだ。真実を知った後も偽物の自分にしがみついて。白詐欺の息子に戻るのが怖いんだろう?」
※神志名の言葉は自分を欺く建前だと言うのだ。こう切り返せるとキャラクターは立つ。
氷柱、黒崎を殴る神志名に
「やめてください。警察だったら何してもいいんですか?」
※神志名を警察官に戻したせりふ。
★名シーン
1
黒崎に告白した氷柱、きまりが悪く、会いたくない。
見るとポストの家賃の催告状。
黒崎「読んだ?そういう事だから」
氷柱「こんなやり方酷いよ。あたしがあんな事言ったから?」
黒崎「最初から出てけって言ってたじゃん。出てけ、出てけ。聞かなかったことにするから。検事になる人間が冗談でもそんな事言わない方がいいんじゃない。俺は死ぬまで詐欺師だ」
氷柱「あんたみたいな犯罪者あたしの方こそ無かった事にしたいんだから」
※この微妙な距離感がいいですね。告白して近づいたと思ったら、少し遠ざかる。ラブコメの王道です。
2
詐欺師どうしの駆け引き
佐多
「なんで私に話しを思ってきたんですか?あなたはこの町の人間ではないし、ファンドマネージャーなんでしょう?信金の買収を手伝って何が得なんですか?」
黒崎は少し困った顔。
そこへ信金の道楽息子が助け船。
「何でもお願いしたい事があるらしいですよ。ぶっちゃけましょうよ」
※相手を信用させるには、本人がいうよりは第3者が言った方がいい。
今回は黒崎(山下智久)と佐多博道(黒沢年雄)の詐欺対決の他に2つの対決が登場。
まずは吉川氷柱(堀北真希)VS三島ゆかり(市川由衣)
氷柱の告白現場を見てしまったゆかりから氷柱に電話。
「黒崎さんのことで話がしたいの」
これはついに対決かと思っているとゆかりは、自分の気持ちを知りながらも告白した氷柱を責めることなく笑顔でこう言う。
「あたし、そろそろ勝負かけようと思うんだ。黒崎さん…。あたし、黒崎さんみたいな人初めて会った。ぶっきらぼうだけどすごく優しい人だと思うんだ。ねぇ氷柱、黒崎さんのこと協力してね。アタシ本気だから」
こう言って氷柱を牽制するゆかり。
氷柱が協力の約束をしたら、氷柱は黒崎に近づけない。
この点、ゆかりは女として氷柱より上。
氷柱も「あたし…」と言うだけで次の言葉を言えない。
そして氷柱、ゆかりの対決は続く。
ゆかりは黒崎について氷柱と議論する。
「相変らず反対なんだ。詐欺師してる事。なんでそんなに反対するの?黒崎さんいつも被害者を助けてるのに」
氷柱は言う。
「そう思う事もある。あいつのやってる事が検事になって私がやりたい事と同じなのかもって。でもそれを認めちゃダメじゃないかって。うまく言えないんだけどね」
ゆかりには、同じく愛している黒崎を氷柱がなぜ否定するのかがわからないのだ。
この黒崎に関する議論はラスト、愛し方の問題にまで発展する。
ゆかり
「氷柱にはわからないのよ!誰からも愛されなかった人の気持ち。それじゃ、黒崎さんの事好きだなんて言えないと思う。氷柱が告白するの偶然聞いちゃったの。あたしの気持ち知ってたのに。何で?」
氷柱「ごめん」
ゆかり
「私も黒崎さんが好き!だから、家族の復讐をしたいって気持ちも全部受け入れてあげたい。それが本当に人を好きになるって気持ちだと思うから。私なら黒崎さんを理解してあげられる」
すべてを受け入れる愛と相手の向上を望む愛。
クロサキを変えようとする氷柱の愛し方は、相手を自分の価値観に合わせようとするエゴだと言うゆかり。
一方、氷柱は黒崎の中の深い悲しみを知って、彼を変えようとしている。
氷柱はゆかりに言う。
「復讐は何も生まないよ!彼が救われるなんて思わない」
黒崎にもこう言う。
「悲しみは時間が忘れさせてくれる物だと思う。でも、このままじゃあなたの悲しみは癒されないよ。そんな人生辛すぎるよ!」
さて、この恋の行方は?
第2の対決は黒崎VS神志名将(哀川翔)。
詐欺師に人生を狂わされた男ふたりは別の道を歩んで来た。
かたや詐欺師、かたや刑事。
神志名の選んだ方法は検事を目指す氷柱の方法と同じだ。
あくまで法律で悪を裁こうとする。
黒崎と神志名はこんな議論をする。
「何で法律があるかわかるか?何故「人を殺すな」と言う法律があるかわかるか?人は人を殺す生き物だからだ。人はもともと欠陥だらけの存在だ。だからお前のような人間が出る」
「法学部の教授になりなよ」
そう黒崎に言われて逆上する神志名。
本音が出る。
「法律破って私的制裁を加えるのは簡単だ。力で相手を押さえつける。これがお前の生き方だ!」
自分も抜け道だらけの法律の無力を知っている。
できれば自分も力で悪を制裁したい。
そんな自分の抑えつけていた想いが爆発したせりふだ。
対決のラストはやはり黒崎論議。
神志名は言う。
「俺が終わらせてやるよ。お前の復讐の輪を」
神志名は黒崎を逮捕することで彼を苦しみから解放しようとしている。
それは詐欺師に人生を狂わされた男どうしの共感からだ。
神志名と同じ様な考え方をするのは氷柱。
氷柱は黒崎を詐欺師をやめさせて解放しようとする。
そして、ゆかりは黒崎すべてを受け入れようとする。
三者三様の黒崎への想い。
氷柱VSゆかり
黒崎VS神志名
別々の対決を描きながら、結局は「黒崎をどう解放するか?」という議論に集約した。
見事なドラマづくりである。
今後は桂木敏夫(山崎努)、白石陽一(加藤浩次)もこの「黒崎をどう解放するか?」というテーマに関わってくるであろう。
結論やいかに?
今後が実に楽しみだ。
★研究ポイント
ドラマの作り方:人物の対決。対決によりテーマを浮き彫りにする。
★キャラクター研究:黒崎
今回、クロサギとして復讐を行う黒崎の覚悟が吐露された。
以前、氷柱に「あなた幸せなの?」と問われたことに対して黒崎はこう答えを言う。
「俺は幸せなんていらないんだ。もう何もいらない。友情も愛情も安い同情も」
復讐ためにすべてを犠牲にする覚悟を決めた黒崎。
しかし、彼は復讐に徹するには弱すぎるようだ。
彼は友情と愛情を求めている。
何も要らないと言う自分と愛情を求める自分との間で、黒崎は激しく葛藤している。
★名セリフ
早瀬(奥貫薫)が黒崎に言う。
「最近、神志名が桂木さんを調べ始めたの。下手をうって桂木さんに迷惑かけないで。出来ればあなたに消えてもらいたいぐらい」
※たったひとつのせりふで早瀬の桂木への気持ちを表現した。お見事!
神志名
「お前等みたいに茶飲んでるだけの警官がいるからあのガキがいるんだ!さっさと逮捕状をとって来い!」
※悪を裁けない警察への怒りが爆発したせりふ。
桂木
「もっと俺を楽しませてくれ。そうしたら俺の心臓くれてやるよ」
※世の中のあらゆることに退屈しきった桂木。桂木は黒崎の行き着く果てか?
黒崎、法の正義を説く神志名に反論!
「カッコつけんなよ!アンタはただ逃げてるだけだ。真実を知った後も偽物の自分にしがみついて。白詐欺の息子に戻るのが怖いんだろう?」
※神志名の言葉は自分を欺く建前だと言うのだ。こう切り返せるとキャラクターは立つ。
氷柱、黒崎を殴る神志名に
「やめてください。警察だったら何してもいいんですか?」
※神志名を警察官に戻したせりふ。
★名シーン
1
黒崎に告白した氷柱、きまりが悪く、会いたくない。
見るとポストの家賃の催告状。
黒崎「読んだ?そういう事だから」
氷柱「こんなやり方酷いよ。あたしがあんな事言ったから?」
黒崎「最初から出てけって言ってたじゃん。出てけ、出てけ。聞かなかったことにするから。検事になる人間が冗談でもそんな事言わない方がいいんじゃない。俺は死ぬまで詐欺師だ」
氷柱「あんたみたいな犯罪者あたしの方こそ無かった事にしたいんだから」
※この微妙な距離感がいいですね。告白して近づいたと思ったら、少し遠ざかる。ラブコメの王道です。
2
詐欺師どうしの駆け引き
佐多
「なんで私に話しを思ってきたんですか?あなたはこの町の人間ではないし、ファンドマネージャーなんでしょう?信金の買収を手伝って何が得なんですか?」
黒崎は少し困った顔。
そこへ信金の道楽息子が助け船。
「何でもお願いしたい事があるらしいですよ。ぶっちゃけましょうよ」
※相手を信用させるには、本人がいうよりは第3者が言った方がいい。