第19回「天魔信長」は信長をめぐって様々な人間が議論をする。
まずは一豊(上川隆也)と六平太(香川照之)。
「信長の思い上がりを見ろ。お前も信長に嫌気がさしているであろう?」
グサリと一豊の思っていることをえぐる六平太。
一豊は、苦労して織田家に仕え1100石の武将になったこと、他家と比べないのが侍だと反論するが、六平太はさらに本質を言う。
「命あっての成功。死ねば、千代やよね姫が悲しむ」
六平太は状況を読み、「織田家は内から崩れ」「中国攻めは織田家のみではなし得ないこと」を指摘した。このまま行けば、一豊は命を落とすだけだと六平太は言うのだ。
信長をめぐる議論の2番目は市(大地真央)と濃(和久井映見)。
完成した安土城の天守をほめる市と「怨念の上に作られた城」と語る濃。
信長の殺戮を弁護する市と信長のそれを責める濃。
市は濃に言う。
「怖れと賞賛は似たようなもの。信と不信は紙一重でございます」
市の腹の中にも何かありそうだが、市は英雄とは何かを濃に語った。
3番目の議論は、謀反を起こした荒木村重(ベンガル)と光秀(坂東三津五郎)の対話。
信長の使者として来た光秀に村重はこう語る。
「信長は人を人と思わぬ」「必要でなくなれば捨てる」
そして光秀に尋ねる。
「まこと信長を信じておるのか?」
答えられない光秀。
今回は信長とは何だったか?を語った1時間。
天魔信長を前に葛藤する普通の人間たちの姿が描かれた。
この結論は「本能寺の変」まで出せないため、ラストは死の淵にある半兵衛(筒井道隆)にこう言わせて締めた。
「安土様に天下は取れません」
★研究ポイント
テーマ:英雄とは何か?
ただしこの場合、登場人物の言葉が飛び交うのみでドラマ要素は薄くなる。
そのため半兵衛の死でドラマ要素の味付けをした。
半兵衛の死をメインにして、信長論をサブにしたらどんな話になっていただろう?
★名セリフ
1
「私は千代殿から生きて楽しむことを学びました」
千代は半兵衛から生き方を学んでいた。
「おなごの身であっても信ずべき道を打ち立て、それを堅く守るべき」
「深き山に隠れ、異国にのがれようとも、恋しき人と添い遂げよ」
しかし、半兵衛も千代から学んでいたのだ。
2
「私が生涯愛したおなごは千代殿でござった」
3
「サルは余を敬う気持ちが薄いゆえ、三木城ごときに手間取っておるわ」
「この城が出来上がれば、長治、弾正のような謀反を起こす者もいなくなるわ」
※信長の狂気
★名シーン
1
村重と秀吉の会話。
「命に代えてもお守りいたす」と涙を流す秀吉に村重も涙。
しかし、別れるとそれぞれに言う。
秀吉「どうであった? わしの演技は?」
村重「筑前の猿芝居には反吐が出るわ」
※狸の化かし合い。
今回は村重の方が上だった。
2
「天下を取る夢をいっしょに楽しめましたものを」と言って死んでいく半兵衛。
外に出てニヤリと笑う秀吉。
※秀吉の中には何らかの形で信長が転んだ後、自分が行動すべきか見えていたのでは?
★追記
吉兵衛(武田鉄矢)と「功名」=「成功」について話をする一豊。
「功名とは何じゃ?」と一豊に聞かれ、吉兵衛は答える。
「功名とは、家族や家臣が幸せになるための働き」
では家族や家臣のためには非道を行ってもいいのかと思う一豊。
これがこのドラマのへそ。
ラスト、大石さんはどう結論を出すか?
まずは一豊(上川隆也)と六平太(香川照之)。
「信長の思い上がりを見ろ。お前も信長に嫌気がさしているであろう?」
グサリと一豊の思っていることをえぐる六平太。
一豊は、苦労して織田家に仕え1100石の武将になったこと、他家と比べないのが侍だと反論するが、六平太はさらに本質を言う。
「命あっての成功。死ねば、千代やよね姫が悲しむ」
六平太は状況を読み、「織田家は内から崩れ」「中国攻めは織田家のみではなし得ないこと」を指摘した。このまま行けば、一豊は命を落とすだけだと六平太は言うのだ。
信長をめぐる議論の2番目は市(大地真央)と濃(和久井映見)。
完成した安土城の天守をほめる市と「怨念の上に作られた城」と語る濃。
信長の殺戮を弁護する市と信長のそれを責める濃。
市は濃に言う。
「怖れと賞賛は似たようなもの。信と不信は紙一重でございます」
市の腹の中にも何かありそうだが、市は英雄とは何かを濃に語った。
3番目の議論は、謀反を起こした荒木村重(ベンガル)と光秀(坂東三津五郎)の対話。
信長の使者として来た光秀に村重はこう語る。
「信長は人を人と思わぬ」「必要でなくなれば捨てる」
そして光秀に尋ねる。
「まこと信長を信じておるのか?」
答えられない光秀。
今回は信長とは何だったか?を語った1時間。
天魔信長を前に葛藤する普通の人間たちの姿が描かれた。
この結論は「本能寺の変」まで出せないため、ラストは死の淵にある半兵衛(筒井道隆)にこう言わせて締めた。
「安土様に天下は取れません」
★研究ポイント
テーマ:英雄とは何か?
ただしこの場合、登場人物の言葉が飛び交うのみでドラマ要素は薄くなる。
そのため半兵衛の死でドラマ要素の味付けをした。
半兵衛の死をメインにして、信長論をサブにしたらどんな話になっていただろう?
★名セリフ
1
「私は千代殿から生きて楽しむことを学びました」
千代は半兵衛から生き方を学んでいた。
「おなごの身であっても信ずべき道を打ち立て、それを堅く守るべき」
「深き山に隠れ、異国にのがれようとも、恋しき人と添い遂げよ」
しかし、半兵衛も千代から学んでいたのだ。
2
「私が生涯愛したおなごは千代殿でござった」
3
「サルは余を敬う気持ちが薄いゆえ、三木城ごときに手間取っておるわ」
「この城が出来上がれば、長治、弾正のような謀反を起こす者もいなくなるわ」
※信長の狂気
★名シーン
1
村重と秀吉の会話。
「命に代えてもお守りいたす」と涙を流す秀吉に村重も涙。
しかし、別れるとそれぞれに言う。
秀吉「どうであった? わしの演技は?」
村重「筑前の猿芝居には反吐が出るわ」
※狸の化かし合い。
今回は村重の方が上だった。
2
「天下を取る夢をいっしょに楽しめましたものを」と言って死んでいく半兵衛。
外に出てニヤリと笑う秀吉。
※秀吉の中には何らかの形で信長が転んだ後、自分が行動すべきか見えていたのでは?
★追記
吉兵衛(武田鉄矢)と「功名」=「成功」について話をする一豊。
「功名とは何じゃ?」と一豊に聞かれ、吉兵衛は答える。
「功名とは、家族や家臣が幸せになるための働き」
では家族や家臣のためには非道を行ってもいいのかと思う一豊。
これがこのドラマのへそ。
ラスト、大石さんはどう結論を出すか?