第5話は氷柱(堀北真希)が大いに揺れた話。
「自分が信じてきたもの」と「否定してきたもの」、その間で大きく揺れる。
まずは父親・辰樹(泉谷しげる)。
この母や自分を苦しめた憎むべき存在。
「父の様な存在を許せない」「警察に捕まえてほしい」「それができないなら自分が検事になる」と信じて来た氷柱。
だが、騙されていると知ってブランドショップを走り回る。
ネットショップを開くお金を迷いながらも父親に渡す氷柱。
父はまた失敗して自分たちに迷惑をかけると思っている氷柱。
でも信じたいとも思う。
そして黒崎への想い。
自分は詐欺師である黒崎を否定したと思っている。
でも否定できない。
その理由は、同情?
氷柱は「同情」であると信じているが、同情だけでは説明できない自分がいる。
それでは「恋」?
・ドキドキする
・反発したくなる。
・自分の事を分かってもらいたいと思う。
全部、当てはまる。
だが、氷柱はそれを否定したい。
自分は詐欺師を許すことができないし、黒崎は自分の父までも喰おうとしている。
ともかく氷柱が悩みまくった1時間。
人はいつも同じ自分でいたいと思うもの。
だが、今までの自分が揺らぎ、今までの自分を否定しなければならない時が来る。
ラスト、黒崎と話しながら、氷柱は次の様に今までの自分と向き合って結論を出した。
「お父さんを助けたくせに余計な事しないでよ。あの人は一回位、警察に捕まんないと分かんないの。ちゃんと話して自首させようと思ってたのに」
※警察に入れるべきか、助けるべきか?父親への複雑な想いを吐露。
同時に黒崎の真意を確認したい。
「お礼なんか言わないからね。だいたい、あなたって何なの?いい人なのか悪い人なのか?はっきりしなさいよ。詐欺師に復讐したいならすればいい。いちいち被害者を助ける事ないでしょ」
※悪い人であれば突き放せる。自分の気持ちの整理もつく。だから、悪い人だと言ってほしい。
氷柱「都合が悪くなるとすぐそれ」
黒崎「言ったろ。俺とお前は所詮、住む世界が違う人間なんだ」
氷柱「違う世界、違う世界って言わないでよ」
※違う世界の人間と言ってほしくない。
黒崎「うるせいし、面倒くせぇ」
氷柱「面倒くさくない」
※面倒くさいなんて言ってほしくない。
氷柱「ドキドキする。なんで?反発したくなる。なんで?私の事分かってもらいたい。なんで?」
黒崎「つうか、何が言いてぇんだよ。」
氷柱「あなたが好きなの。なのに、なんで……。どうして、あなたは詐欺師なの?」
※ついに告白!同時に詐欺師でなければ、胸の中に素直に飛び込んでいけるのにという想い。
★研究ポイント
ドラマの作り方:人物が葛藤し、今までの自分を否定し新しい自分を見出す。
★キャラクター研究:吉川氷柱
父親を信じて何度も裏切られてきた氷柱。
彼女には裏切られて傷つきたくないという想いが強い。
だから氷柱は黒崎を受け入れることを躊躇する。
黒崎を信じれば、自分は父親の時と同様、必ず傷つく。
なぜなら、彼は人を苦しめる詐欺師だからである。
でも、彼女はそうした人間を愛さずにはいられない。
彼女は自分の理想とは正反対の人間を愛してしまう女の子。
ファーザーコンプレックス。
裏切られたくない、傷つきたくないという想いからカードの堅くなった彼女の心は強く愛情のはけ口を求めている。
複雑で実に面白いキャラクターだ。
今後、どう描かれていくか、楽しみだ。
★名セリフ
仕事を終えて帰ってくる黒崎に氷柱
「おかえり」
※実に意味深なせりふ。
黒崎も同様のことを
「おかえり」
※ふたりは既に夫婦か?
もっとも、この後、黒崎はこう言うが。
「今月の家賃、まだ入ってねえぞ。貧乏」
父親の情報が郵便箱の中に入っていると言われて調べに行く氷柱に黒崎
「郵便受けの中には入ってません。おやすみ」
※氷柱ってある意味単純。
「ほんと、めんどくせぇ女」
※確かに。現実にいたらかなり面倒くさいだろう。
「だいたいお前の親父は、元々そうゆうやつなんだろう?なのになんで金なんて貸すかね?そうゆう甘っちょろい考えが新しい被害者を生むんだよ。加害者もな」
※氷柱の悪気のない善意が結局は罪を起こしているウンチクのあるせりふ。
★名シーン
父親の情報を聞き出そうとして叫ぶ氷柱。
「みなさん、ここの大家さんは悪い人ですよ~」
壁越しにもバトルは展開。
その前では、ドアの前でバトルした。
※アパートの隣同士はドラマが生まれる。アパートの構造もうまく使っている。
★追記
今回の詐欺。
ホームドアの社長・郷戸(田中要次)に偽ブランド・ミンシュのバッグを仕入れたいと申し入れる黒崎。
同時に偽ブランド・ミンシュのバッグを辰樹に売りつける黒崎。
郷戸は辰樹経由でミンシュのバッグを手に入れる。
ミンシュのバッグは二束三文の値打ち、売った分が利益になる。
※こうしたドラマの場合。お金のやりとりは具体的に描いた方がわかりやすい。
代官山のショップ・バイズに売ったものは、郷戸に売った物の一部であったのだろう。黒崎はバイズにお金を返している。
「自分が信じてきたもの」と「否定してきたもの」、その間で大きく揺れる。
まずは父親・辰樹(泉谷しげる)。
この母や自分を苦しめた憎むべき存在。
「父の様な存在を許せない」「警察に捕まえてほしい」「それができないなら自分が検事になる」と信じて来た氷柱。
だが、騙されていると知ってブランドショップを走り回る。
ネットショップを開くお金を迷いながらも父親に渡す氷柱。
父はまた失敗して自分たちに迷惑をかけると思っている氷柱。
でも信じたいとも思う。
そして黒崎への想い。
自分は詐欺師である黒崎を否定したと思っている。
でも否定できない。
その理由は、同情?
氷柱は「同情」であると信じているが、同情だけでは説明できない自分がいる。
それでは「恋」?
・ドキドキする
・反発したくなる。
・自分の事を分かってもらいたいと思う。
全部、当てはまる。
だが、氷柱はそれを否定したい。
自分は詐欺師を許すことができないし、黒崎は自分の父までも喰おうとしている。
ともかく氷柱が悩みまくった1時間。
人はいつも同じ自分でいたいと思うもの。
だが、今までの自分が揺らぎ、今までの自分を否定しなければならない時が来る。
ラスト、黒崎と話しながら、氷柱は次の様に今までの自分と向き合って結論を出した。
「お父さんを助けたくせに余計な事しないでよ。あの人は一回位、警察に捕まんないと分かんないの。ちゃんと話して自首させようと思ってたのに」
※警察に入れるべきか、助けるべきか?父親への複雑な想いを吐露。
同時に黒崎の真意を確認したい。
「お礼なんか言わないからね。だいたい、あなたって何なの?いい人なのか悪い人なのか?はっきりしなさいよ。詐欺師に復讐したいならすればいい。いちいち被害者を助ける事ないでしょ」
※悪い人であれば突き放せる。自分の気持ちの整理もつく。だから、悪い人だと言ってほしい。
氷柱「都合が悪くなるとすぐそれ」
黒崎「言ったろ。俺とお前は所詮、住む世界が違う人間なんだ」
氷柱「違う世界、違う世界って言わないでよ」
※違う世界の人間と言ってほしくない。
黒崎「うるせいし、面倒くせぇ」
氷柱「面倒くさくない」
※面倒くさいなんて言ってほしくない。
氷柱「ドキドキする。なんで?反発したくなる。なんで?私の事分かってもらいたい。なんで?」
黒崎「つうか、何が言いてぇんだよ。」
氷柱「あなたが好きなの。なのに、なんで……。どうして、あなたは詐欺師なの?」
※ついに告白!同時に詐欺師でなければ、胸の中に素直に飛び込んでいけるのにという想い。
★研究ポイント
ドラマの作り方:人物が葛藤し、今までの自分を否定し新しい自分を見出す。
★キャラクター研究:吉川氷柱
父親を信じて何度も裏切られてきた氷柱。
彼女には裏切られて傷つきたくないという想いが強い。
だから氷柱は黒崎を受け入れることを躊躇する。
黒崎を信じれば、自分は父親の時と同様、必ず傷つく。
なぜなら、彼は人を苦しめる詐欺師だからである。
でも、彼女はそうした人間を愛さずにはいられない。
彼女は自分の理想とは正反対の人間を愛してしまう女の子。
ファーザーコンプレックス。
裏切られたくない、傷つきたくないという想いからカードの堅くなった彼女の心は強く愛情のはけ口を求めている。
複雑で実に面白いキャラクターだ。
今後、どう描かれていくか、楽しみだ。
★名セリフ
仕事を終えて帰ってくる黒崎に氷柱
「おかえり」
※実に意味深なせりふ。
黒崎も同様のことを
「おかえり」
※ふたりは既に夫婦か?
もっとも、この後、黒崎はこう言うが。
「今月の家賃、まだ入ってねえぞ。貧乏」
父親の情報が郵便箱の中に入っていると言われて調べに行く氷柱に黒崎
「郵便受けの中には入ってません。おやすみ」
※氷柱ってある意味単純。
「ほんと、めんどくせぇ女」
※確かに。現実にいたらかなり面倒くさいだろう。
「だいたいお前の親父は、元々そうゆうやつなんだろう?なのになんで金なんて貸すかね?そうゆう甘っちょろい考えが新しい被害者を生むんだよ。加害者もな」
※氷柱の悪気のない善意が結局は罪を起こしているウンチクのあるせりふ。
★名シーン
父親の情報を聞き出そうとして叫ぶ氷柱。
「みなさん、ここの大家さんは悪い人ですよ~」
壁越しにもバトルは展開。
その前では、ドアの前でバトルした。
※アパートの隣同士はドラマが生まれる。アパートの構造もうまく使っている。
★追記
今回の詐欺。
ホームドアの社長・郷戸(田中要次)に偽ブランド・ミンシュのバッグを仕入れたいと申し入れる黒崎。
同時に偽ブランド・ミンシュのバッグを辰樹に売りつける黒崎。
郷戸は辰樹経由でミンシュのバッグを手に入れる。
ミンシュのバッグは二束三文の値打ち、売った分が利益になる。
※こうしたドラマの場合。お金のやりとりは具体的に描いた方がわかりやすい。
代官山のショップ・バイズに売ったものは、郷戸に売った物の一部であったのだろう。黒崎はバイズにお金を返している。