第4話は「歌うゾンビ自転車」。
物は生きているというお話。
人が物に想いを込めれば、物は生き物になるというお話。
早朝の市場でのバイトに行くために珠子(冨士眞奈美)が雨宮照代(黒川智花)に与えたボロ自転車は生きていた。
子守歌を歌うのだ。
それは珠子が息子を後ろに乗せ子守歌を歌いながら走らせた自転車。
自転車は親子を乗せて、母親の愛を感じた。
母親の愛情をその車体に受けて生き物となったのだ。
そして30年。
もはや打ち捨てられ乗られなくなっても生きていた。
現在、珠子の息子・鉄平(小林正寛)は外国に行って帰ってきていない。
寂しい珠子。
子守歌を歌ってあげられない珠子の寂しさを理解している。
だから照代が乗れば、子守歌を歌い、鉄平が久しぶりに戻ってきた時、自転車は駅に向かって走り始めた。
この出来事に遭遇して照代(黒川智花)は思う。
人の想いは物に込められる。
照代は、母が唯一自分にくれたプレゼントのガラスの林檎のことを考える。
それは水野サヤ(木村多江)が落として割ってしまい、ゴミ箱に捨てようとしていた物。
その林檎に込められた想いは分からないけれど、ガラスの林檎は生きている。
だから、照代はガラス工場に行ってそれをガラスに戻し、新しい物に生まれ返らせようと思った。
そして歌う自転車は鉄平が珠子のところに戻ったことで歌わなくなり、陽太(金子昇)によって、新しく生まれ変わった。
これから、その自転車は照代と新しい道を歩み、新しい想いが込められて行くのだ。
照代の想いが込められた自転車は30年後、どんな行動を起こすのだろう。
「てるてるあした」は、日常を舞台にしたファンタジー。
テレビドラマにおけるファンタジーの可能性を感じさせる佳作。
★研究ポイント:ファンタジーの力
ファンタジーは新しいテーマを我々に提示してくれる。
例えば、今回のテーマ「人の想いは物に込められる」。
これは普通のドラマでは描けない。
また、日常をファンタジーという切り口で切ると、作品に独特の雰囲気が生まれる。
ファンタジーに今後のテレビドラマの可能性を感じる。
★キャラクター研究:鈴木久代(草笛光子)
照代いわく口うるさい「鬼婆」
市場の大木いわく「閻魔大王」
大変厳しい先生。
でも、言うことには一本筋が通っていたから、心底嫌っている生徒はいなかった。
厳しさの裏にある深い愛情。
愛情があるから厳しく叱った。叱ったのは自分を偉くみせたり、ストレスの発散からではない。愛情からだ。
大木もその愛情を受けた。
20年位前に印刷工場を潰してしまい首でも吊ろうかと考えていた大木。
すると久代がやって来て「しっかりしろ」と怒り、今の市場を紹介した。
★名セリフ
届くメール
「てるてるあした。おもいではこわれない」
陽太が自転車をなおして言う。
「大抵の物はさ、ちゃんと手入れしてやりゃ生き返るんだよ!今日からこの自転車は、おまえのものだ!珠子さんたちに負けない思い出をおまえが作ってやれ」
照代、アジのひものばかりで
「たまには肉ぐらい食わせろつーの」
照代、時給600円と聞かされて
「安っ!」
※照代、このストレートさがいい。
「トップキャスター」の矢田亜希子も同じ様な不満キャラだが、照代ほど魅力を感じない。黒川智花の魅力か?
★名シーン
瑠璃ちゃんのお姫様ごっこ。
照代、新聞のかぶとを被り、面白い顔。
久代、照代がいなくなると、堪えていた笑いを爆発。
高校に行きたい照代の気持ちを察して、先輩から教科書をもらってきてくれる偉子(高部あい)。
カツ丼をおごってもらって感激の照代。
「刑事ドラマであたしが犯人なら絶対しゃべってますね」と言う。
※この感じ方。表現力!
物は生きているというお話。
人が物に想いを込めれば、物は生き物になるというお話。
早朝の市場でのバイトに行くために珠子(冨士眞奈美)が雨宮照代(黒川智花)に与えたボロ自転車は生きていた。
子守歌を歌うのだ。
それは珠子が息子を後ろに乗せ子守歌を歌いながら走らせた自転車。
自転車は親子を乗せて、母親の愛を感じた。
母親の愛情をその車体に受けて生き物となったのだ。
そして30年。
もはや打ち捨てられ乗られなくなっても生きていた。
現在、珠子の息子・鉄平(小林正寛)は外国に行って帰ってきていない。
寂しい珠子。
子守歌を歌ってあげられない珠子の寂しさを理解している。
だから照代が乗れば、子守歌を歌い、鉄平が久しぶりに戻ってきた時、自転車は駅に向かって走り始めた。
この出来事に遭遇して照代(黒川智花)は思う。
人の想いは物に込められる。
照代は、母が唯一自分にくれたプレゼントのガラスの林檎のことを考える。
それは水野サヤ(木村多江)が落として割ってしまい、ゴミ箱に捨てようとしていた物。
その林檎に込められた想いは分からないけれど、ガラスの林檎は生きている。
だから、照代はガラス工場に行ってそれをガラスに戻し、新しい物に生まれ返らせようと思った。
そして歌う自転車は鉄平が珠子のところに戻ったことで歌わなくなり、陽太(金子昇)によって、新しく生まれ変わった。
これから、その自転車は照代と新しい道を歩み、新しい想いが込められて行くのだ。
照代の想いが込められた自転車は30年後、どんな行動を起こすのだろう。
「てるてるあした」は、日常を舞台にしたファンタジー。
テレビドラマにおけるファンタジーの可能性を感じさせる佳作。
★研究ポイント:ファンタジーの力
ファンタジーは新しいテーマを我々に提示してくれる。
例えば、今回のテーマ「人の想いは物に込められる」。
これは普通のドラマでは描けない。
また、日常をファンタジーという切り口で切ると、作品に独特の雰囲気が生まれる。
ファンタジーに今後のテレビドラマの可能性を感じる。
★キャラクター研究:鈴木久代(草笛光子)
照代いわく口うるさい「鬼婆」
市場の大木いわく「閻魔大王」
大変厳しい先生。
でも、言うことには一本筋が通っていたから、心底嫌っている生徒はいなかった。
厳しさの裏にある深い愛情。
愛情があるから厳しく叱った。叱ったのは自分を偉くみせたり、ストレスの発散からではない。愛情からだ。
大木もその愛情を受けた。
20年位前に印刷工場を潰してしまい首でも吊ろうかと考えていた大木。
すると久代がやって来て「しっかりしろ」と怒り、今の市場を紹介した。
★名セリフ
届くメール
「てるてるあした。おもいではこわれない」
陽太が自転車をなおして言う。
「大抵の物はさ、ちゃんと手入れしてやりゃ生き返るんだよ!今日からこの自転車は、おまえのものだ!珠子さんたちに負けない思い出をおまえが作ってやれ」
照代、アジのひものばかりで
「たまには肉ぐらい食わせろつーの」
照代、時給600円と聞かされて
「安っ!」
※照代、このストレートさがいい。
「トップキャスター」の矢田亜希子も同じ様な不満キャラだが、照代ほど魅力を感じない。黒川智花の魅力か?
★名シーン
瑠璃ちゃんのお姫様ごっこ。
照代、新聞のかぶとを被り、面白い顔。
久代、照代がいなくなると、堪えていた笑いを爆発。
高校に行きたい照代の気持ちを察して、先輩から教科書をもらってきてくれる偉子(高部あい)。
カツ丼をおごってもらって感激の照代。
「刑事ドラマであたしが犯人なら絶対しゃべってますね」と言う。
※この感じ方。表現力!