平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

アテンションプリーズ 「翔べ!恋の翼に乗って」

2006年06月21日 | 職業ドラマ
  1
 飛行機はみんなで飛ばすもの。
 チームワークを描くと、ドラマはどんどん面白くなる。

 美咲洋子(上戸彩)はチームワークで飛ばすものであることを理解していなかった。
 イヤリングを落としたお客様優先。
 だが、飛行機は着陸態勢。洋子も席に戻ってシートベルトを閉めなければならない。
 洋子が席に戻っていないため、飛行機は洋子待ちの状況に。コクピットに負担をかけた。
 このことを桜田キャプテン(小日向文世)は怒る。
「空を甘く見ないでください。あなた方が客室をコントロールしてくれなければ僕たちは安心してコックピットに座れない。飛行機はみんなで飛ばしてるんです」

 そして次の事件。
 飛行機離陸前のドアロックの不具合。
 離陸が遅れて乗客が騒ぎ出す。イライラしている。
 洋子、関山有紀(大塚ちひろ)、麻生カオル(笛木優子)らCAは応対に追われる。
 堤(小泉孝太郎)は試験中だったこともありパニック状態。
 不具合の調整をするために整備の中原翔太(錦戸亮)登場。
 初めて一人で任された仕事。緊張している。
 なかなか飛ばない飛行機。客のイライラは頂点に。
 赤ん坊のさやかちゃんが泣き出す。「赤ん坊を飛行機に乗せるなよ」と怒る若者。
 洋子はさやかをなだめるために「ハッピーバースデー」を歌う。
 さやかは今日1歳の誕生日だったのだ。
 これで乗客の気持ちが和んだ。
 洋子は桜田の言う「客室のコントロール」に貢献したのだ。
 おかげで翔太は調整に専心できる。桜田も正確な判断が下せる。

 チームワークものはいい。
 それぞれが与えられたフィールドを守って、仕事を成し遂げていく。
 こういう物語をもっと見たい。

  2
 恋愛話。
 まずはたわいない話。
 洋子はフライトで宝石王にナンパされる。ホテルでは食事代を払ってもらって。
 帰りの飛行機ではIT社長(会社名はITT)に名刺を渡される。
 洋子は「自分が気がつかないうちにイイ女になった」と有頂天。
 弘田沙織(上原美佐)は「何で美咲さんが」と信じられない様子。
 洋子は雑誌の占い・恋愛運も絶好調のようだ。

 一方、若村弥生(相武紗季)。
 翔太に自分の気持ちをなかなか言い出せない。
 頼りになるのは雑誌の占い。今週告白すればいいことが起こる。
 満を持して告白しようとするが、翔太はドアの不具合の調整に。
 でも、その夜、ついに告白。

 3番目の恋愛話は桜田キャプテンと三神教官(真矢みき)。 
 最終フライトを終えた桜田。花束をもらって「CAの情報網を甘く見ないでくださいよ」と三神に言われる。
 そしてボーリング。
「賭けをしませんか?次もストライクが取れるかどうか」
「もしストライク取れたら?」
「僕と結婚してしまうとか」
 冗談だと言ってごまかす桜田。しかし三神は「いいですよ」。
 桜田はボールを投げるが、惜しくも1本残って。

 話は戻って洋子。告白する弥生を目撃。
 そのままふたりを残しておき、帰り道でつぶやく。
「やっと言ったか。弥生の奴遅いんだよな」
 そして
「好きなんです……。翔太の事が……」
 折に触れて自分を励ましてくれた翔太。
 今日は翔太のかっこいい仕事ぶりを見て……。
 更衣室の鏡を見たりして、無意識に翔太を意識している。
 そして弥生の告白を聞いて、自分の気持ちに気づく。

 ドラマで描かれる恋愛は様々。
 洋子と翔太は信頼できる友だち→恋愛。
 三神と桜田は尊敬できる先輩 →恋愛。
 弥生と翔太は憧れ→恋愛。

 ちなみに
 「クロサギ」の氷柱と黒崎は心配→恋愛。
 「医龍」の香と荒瀬は心配・母性→恋愛。

 恋のきっかけは様々。
 これからも様々な形の恋が描かれていくだろう。

★研究ポイント
 物語のモチーフ:チームワーク・恋愛。

★キャラクター研究:堤修介(小泉孝太郎)
 ある意味、他のキャラクターを引き立たせるためのキャラ。
 仕事の取り組み方の違いから翔太を引き立たせ、トラブルに対するリアクションの違いから桜田を引き立たせた。
 いわゆるダメキャラなのだが、あまり共感できる所がない。
 今回やっと前日に試験勉強することで共感要素を見せたが、結局は翔太の友情に持って行かれた。

★その他
  1
 関山ちゃんは見事なバイプレイヤー。
 トラブルの中、ダイエットして苦しんでいる乗客に自分の体験談を聞かせた。
 彼女は彼女で自分にしか出来ない接客をしている。
 自分に与えられたフィールドをしっかり守っている彼女。
 今回のモチーフである「チームワーク」をわずかなシーンで表現した。
  2
 キャラクターの違った面を見せるのもキャラクターの立て方。
 沙織は洋子と枕投げをした。
 先輩・麻生は木村カエラに色紙をもらって、素の自分に戻った。  
 CAから素の自分に戻る時、彼女たちは魅力的になった。
 視聴者も素のキャラクターたちを見たいのだ。
  3
 前回の「答えは目の前にある」を実践した洋子。
 さやかちゃんの前掛けを見ていたことから、ハッピーバースデーを歌うことが出来た。
 関山ちゃんも乗客を見て、ダイエットで苦しんでいるのではないかと見てとった。
 彼女たちはCAとして、少しずつ前進している。
コメント (2)
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