今回は物語を作る上で参考になる点がいっぱい。
1.タメにタメて泣かせる。
ひとりOJTに進めなくて空元気の洋子(上戸彩)。
弥生(相武紗季)&関山ちゃん(大塚ちひろ)にお祝いしようぜなんて言って。
ウソもついた。
翔太(錦戸亮)には「3人とも合格した」と言ってしまう。
理由は2,3日もすれば自分もOJTに進めると思っているから。
しかし、三神教官(真矢みき)の課した訓練はお辞儀など基本的なもの。
これでOJTに進めるとは思えない。
OJTに進むために何をすべきかを書いたレポートも突き返されるし。
そして三神が自分を落としたことを知ってショックの洋子。
・味わった挫折。
・仲間に対する恥ずかしさ。
・見えない出口。
これらのことが積もり積もってついに洋子は洗面所で泣いてしまう。
そして翔太には本音をぶつける。
「おまえに何がわかんだよ!どいつもこいつも顔を合わせりゃ頑張れ頑張れって。人生の中でMAX頑張ってんだよ!これ以上どうしろっていうんだよ!もう無理なんだよ」
タメにタメて爆発されるから観ている者に伝わる。
その前の気持ちを丹念に描いているから気持ちが伝わる見事な構成。
2.主人公は人のやれないことをする。
朝、やって来る三神教官。
昨日、欠席した洋子のことが気になっている。
見るとデスクの上に洋子のレポート。
レポートにはこう書かれている。
OJTに進むために何をすべきか?
1.世界一のキャビンアテンダントを目指す。
2.現場に出る。
3.適性を身につける。
4.自分のできる事をやってみる。
5.何があっても飛ぶことを諦めない。
先日は申し訳ありませんでした。
未熟だが、洋子の素直さが現れているレポート。
それだけではなく洋子は実行に移した。
「自分にできる事をやってみる」
洋子はエレベーターの前に立つと、出勤してくる社員たちに「おはようございます」とお辞儀をした。
お辞儀の千本ノック。
からかう人、穏やかにあいさつを返してくれる人。
様々だが、洋子の想いは揺るがない。
人がやれないことをする。まさに主人公の面目躍如だ。
3.メッセージ+アルファ
三神教官が洋子に伝えたかったことはこうだった。
「美咲さん、あなたが一流のCAになるためには誰より大変。あのレポートに書いた事嘘じゃないわね?」
「あなたにはちゃんと理解してほしかった。仕事の厳しさも怖さもちゃんとわかってから進んで欲しかった」
「空に対する誰にも負けない愛情、覚悟、技量を身につけてほしい」
仕事の厳しさと怖さ。
仕事への覚悟。
CAになるために必死になったこと、悩んだこと、思ったこと。
これらは洋子の体の中に強く染み込んだことだろう。
洋子はそれらのことをCAになっても折に触れて思い出すだろう。
洋子の中に一本筋が入った。
そしてここで特筆すべきは、このメッセージに加えて、洋子と三神の師弟愛が描かれていることである。
「ギャルサー」でも毎回メッセージが出されるが、シンノスケと事件の当事者との間にはドラマはない。
シンノスケは事件の当事者について悩まないからだ。(シンノスケは「なぜだ?」「わからない」というリアクションをする)
一方、三神は洋子を落とすにあたって随分迷った。このまま潰れてしまうのではないかとも思った。
この迷いがあって心を鬼にしたから師弟愛が生まれた。
メッセージ+アルファはドラマをさらに盛り上げる。
★研究ポイント
物語の作り方
1.タメにタメて泣かせる。
2.主人公は人のやれないことをする。
3.メッセージ+アルファ。
★キャラクター研究:若村弥生
翔太との待望の動物園デート。
目一杯のおしゃれをして、かわいいお弁当を作って。
実にけなげ。
でも翔太は来ない。
早起きしてお弁当を作り、おしゃれした彼女の気持ちを考えると実に泣ける。
関山ちゃんには空元気。
それがわかった関山ちゃんは、作ってきたお弁当を全部食べてあげる。
いい子だ。
でもボケだから、パンダが整備の人の制服に似ていると地雷を踏んでしまうが。
★名セリフ
迷う三神に桜田キャプテンは挫折した後輩と比べて言う。
「確かに彼女は似てますが、ひとつだけ違う所がありますよ。美咲洋子の教官があなただってこと。せっかく教官と生徒という立場で出会えたのだから教えてあげられることは全部おしえてあげればいい」
洋子に負けてほしくないという想い。
翔太、怒って
「何で黙ってんだよ!おい!訓練さぼってどうするつもりなんだよ!クビになりたいのかよ。お前何やってんだよ!」
★名シーン
ベタだが。
洋子を飛行機に乗せる翔太。
「ごめんな。お前に何がわかるんだって。翔太もパイロット諦めたんだよな」
と謝る洋子。
挫折した翔太には洋子の痛みがわかっている。
洋子に夢を諦めてほしくないとも。
翔太は言う。
「なあ、飛行機が何で飛ぶのか知ってる?」
揚力、推力などと説明する洋子。
翔太はこう言う。
「無理って思わない人間がいたからだよ。こんなでっかい鉄のかたまりを空に飛ばそうと本気で考えてた人間がいるからだよ。無理なんて言うなよ」
★追記
お祝いでカラオケに行く洋子たち。
曲は3人3様。
歌い方も3人3様。
ロックな洋子は何と演歌。
カラオケは人の違った一面を見せる。
1.タメにタメて泣かせる。
ひとりOJTに進めなくて空元気の洋子(上戸彩)。
弥生(相武紗季)&関山ちゃん(大塚ちひろ)にお祝いしようぜなんて言って。
ウソもついた。
翔太(錦戸亮)には「3人とも合格した」と言ってしまう。
理由は2,3日もすれば自分もOJTに進めると思っているから。
しかし、三神教官(真矢みき)の課した訓練はお辞儀など基本的なもの。
これでOJTに進めるとは思えない。
OJTに進むために何をすべきかを書いたレポートも突き返されるし。
そして三神が自分を落としたことを知ってショックの洋子。
・味わった挫折。
・仲間に対する恥ずかしさ。
・見えない出口。
これらのことが積もり積もってついに洋子は洗面所で泣いてしまう。
そして翔太には本音をぶつける。
「おまえに何がわかんだよ!どいつもこいつも顔を合わせりゃ頑張れ頑張れって。人生の中でMAX頑張ってんだよ!これ以上どうしろっていうんだよ!もう無理なんだよ」
タメにタメて爆発されるから観ている者に伝わる。
その前の気持ちを丹念に描いているから気持ちが伝わる見事な構成。
2.主人公は人のやれないことをする。
朝、やって来る三神教官。
昨日、欠席した洋子のことが気になっている。
見るとデスクの上に洋子のレポート。
レポートにはこう書かれている。
OJTに進むために何をすべきか?
1.世界一のキャビンアテンダントを目指す。
2.現場に出る。
3.適性を身につける。
4.自分のできる事をやってみる。
5.何があっても飛ぶことを諦めない。
先日は申し訳ありませんでした。
未熟だが、洋子の素直さが現れているレポート。
それだけではなく洋子は実行に移した。
「自分にできる事をやってみる」
洋子はエレベーターの前に立つと、出勤してくる社員たちに「おはようございます」とお辞儀をした。
お辞儀の千本ノック。
からかう人、穏やかにあいさつを返してくれる人。
様々だが、洋子の想いは揺るがない。
人がやれないことをする。まさに主人公の面目躍如だ。
3.メッセージ+アルファ
三神教官が洋子に伝えたかったことはこうだった。
「美咲さん、あなたが一流のCAになるためには誰より大変。あのレポートに書いた事嘘じゃないわね?」
「あなたにはちゃんと理解してほしかった。仕事の厳しさも怖さもちゃんとわかってから進んで欲しかった」
「空に対する誰にも負けない愛情、覚悟、技量を身につけてほしい」
仕事の厳しさと怖さ。
仕事への覚悟。
CAになるために必死になったこと、悩んだこと、思ったこと。
これらは洋子の体の中に強く染み込んだことだろう。
洋子はそれらのことをCAになっても折に触れて思い出すだろう。
洋子の中に一本筋が入った。
そしてここで特筆すべきは、このメッセージに加えて、洋子と三神の師弟愛が描かれていることである。
「ギャルサー」でも毎回メッセージが出されるが、シンノスケと事件の当事者との間にはドラマはない。
シンノスケは事件の当事者について悩まないからだ。(シンノスケは「なぜだ?」「わからない」というリアクションをする)
一方、三神は洋子を落とすにあたって随分迷った。このまま潰れてしまうのではないかとも思った。
この迷いがあって心を鬼にしたから師弟愛が生まれた。
メッセージ+アルファはドラマをさらに盛り上げる。
★研究ポイント
物語の作り方
1.タメにタメて泣かせる。
2.主人公は人のやれないことをする。
3.メッセージ+アルファ。
★キャラクター研究:若村弥生
翔太との待望の動物園デート。
目一杯のおしゃれをして、かわいいお弁当を作って。
実にけなげ。
でも翔太は来ない。
早起きしてお弁当を作り、おしゃれした彼女の気持ちを考えると実に泣ける。
関山ちゃんには空元気。
それがわかった関山ちゃんは、作ってきたお弁当を全部食べてあげる。
いい子だ。
でもボケだから、パンダが整備の人の制服に似ていると地雷を踏んでしまうが。
★名セリフ
迷う三神に桜田キャプテンは挫折した後輩と比べて言う。
「確かに彼女は似てますが、ひとつだけ違う所がありますよ。美咲洋子の教官があなただってこと。せっかく教官と生徒という立場で出会えたのだから教えてあげられることは全部おしえてあげればいい」
洋子に負けてほしくないという想い。
翔太、怒って
「何で黙ってんだよ!おい!訓練さぼってどうするつもりなんだよ!クビになりたいのかよ。お前何やってんだよ!」
★名シーン
ベタだが。
洋子を飛行機に乗せる翔太。
「ごめんな。お前に何がわかるんだって。翔太もパイロット諦めたんだよな」
と謝る洋子。
挫折した翔太には洋子の痛みがわかっている。
洋子に夢を諦めてほしくないとも。
翔太は言う。
「なあ、飛行機が何で飛ぶのか知ってる?」
揚力、推力などと説明する洋子。
翔太はこう言う。
「無理って思わない人間がいたからだよ。こんなでっかい鉄のかたまりを空に飛ばそうと本気で考えてた人間がいるからだよ。無理なんて言うなよ」
★追記
お祝いでカラオケに行く洋子たち。
曲は3人3様。
歌い方も3人3様。
ロックな洋子は何と演歌。
カラオケは人の違った一面を見せる。