ギャルサーの特徴3つ。
1
敵が自分である。
例えば「医龍」。敵は野口教授であり霧島軍司。
「クロサギ」はカモにする詐欺師であり桂木。
ギャルサーは個人的な悩みと葛藤する。
今回は「妹子」という名前。
自分の劣等感と戦って、いかに克服するかが物語のモチーフになる。
明確な敵が設定できない現代。
野口教授は今まで描かれてきた教授像だし、霧島は下手するとギャグになってしまう。
そのため敵を自分に持ってくるドラマが多くなっている。
ギャルサーはそれを突き詰めて、誇張したもの。
その点で「ギャルサー」は新しい。
今回の名前の件は、殴られ続けるシンノスケ(藤木直人)とお巡り(佐藤隆太)それに変な名前をつけ合ってレミ(鈴木えみ)を迎入れたエンゼルハートのメンバーたちで救った。
「(名前を偽って)ここから逃げてもまた新しい街で同じ事繰り返す。逃げる事、心休まらない。何やっても楽しくない。永遠に妹子幸せになれない」
と言うシンノスケのメッセージはグッと来る。
「だせえ名前が最高にクールって事なったんだよ」
というナギサ(新垣結衣)の言葉がグッと来る。
この様に敵を個人に持ってきたこの作品。
「名前」「年齢」という漠然としたものを敵にして、自分で勝手に悩んでいる。
目に見えないものに不安になって、勝手にドツボにはまっている。
実に現代を象徴する作品だ。
次回は商店街が敵になりそうだが。
2
見たことのない絵。
前回の土に埋められたサキ(戸田恵梨香)もそうだったが、この作品には見たこともない映像がいっぱい。
今回は殴る女。
きれいな女の子がボクシングのファイティングポーズで殴っていく。
す、すごい!
今までのドラマで見たことがない。
ここが新しい。
もっとも渋谷にカウボーイがいること自体、すごい映像なのだが。
3
ナンセンス。
全話を貫くイモコ探しは実はあまり重要でない。
シンノスケはすぐ忘れるし、ジェロ~ニモ~(古田新太)も小野小町のほうに興味があるみたい。
普通のドラマは目的に向かって主人公たちが戦っていく姿が描かれる。
しかしギャルサーは……。
これはお巡りの一ノ瀬の恋にも言える。
レミを好きになる伏線なんてこれまでの話で何も描かれていない。
きっかけは、タバコをポイ捨てした文房具屋(高田純次)を殴ったのを見ただけ。
このいい加減さ、ナンセンスが素晴らしい。
いい加減、ナンセンスでありながら、メッセージはある。
今までのドラマに一石を投じたギャルサー。
今後もこの作品よりもさらにパワーアップした作品を見てみたい。
★ドラマの作り方
テーマ:個人的なコンプレックスが敵。コンプレックスで落ち込んでいく人物たち。
企画の作り方:新しい絵。見たこともない絵。無目的・ナンセンス。
★キャラクター研究:小野小町(三浦理恵子)
日本史好きの父が美しく育つようにという願いをこめて、小町という名前をつけた女性。
その思いもあって彼女は美しく育ち、渋谷の人気者に。
ジュリアナのお立ち台では彼女がトップ、スッチー時代は彼女のフライトに合わせて空港前に車の列ができたほど。
※ここでそんな話はいいからとユリカ(矢口真里)に止められる。
そんな彼女が妹・妹子の苦しみに気がついたのは、秋田さんという男性と婚約した時。
名前が秋田小町になってしまう。
恥ずかしい。
妹の気持ちを知った彼女は、早川晶子と名乗りブスの格好をしてドラッグストアに勤めた。
妹を守るために。妹子という名前がバレるのを防ぐために。
何とブッ飛んだ経歴!
こういうすごい経歴のキャラが中に入って違和感のないこの作品はやはりスゴイ。
「ハンサムボ-イ、猛烈アタック、ブイブイ」と言うせりふも90年代っぽくていい。
★名セリフ
1
「夢でも見てたんじゃないですか?」
シンノスケたちに集会所に運ばれてきたレミ。
目を覚ますと、仲間たちに殴ってしまったことを謝る。
その時に言われるせりふ。
実際の生活でも使えそうだ。
2
「言えよ。みんな待ってんだろ。おまえのつまんないギャグ聞きたくて、みんなエンゼルハートにいるんだよ」
レミがみんなのリーダーであることを表すせりふ。
このせりふを言わせるために、今までのレミのつまらないギャグがあった?
★追記
今回、ジェロ~ニモの例え話はなかった。
自分でもないことを言い訳していた。
しかし、『の』の字は重要と力説。
「小さい頃から木登りが大好きだったの」
と言われれば、このおてんばさんめとリアクションができる。
だが、『の』を取ってしまうと
「小さい頃から木彫りが大好きだった」
と娘の陰惨な過去に触れることになる。(※意味不明)
さらにへのへのもへじ。
『の』を取ると
「おまえ、怒られて何ニヤニヤしてんだ!」みたいな顔になってしまう。
さらに、あのバカボンの名せりふ「これでいいのだ」から『の』を取ると、「これでいいだ」
すると
「なにがいいんじゃ、この田舎もんが!」と思わず突っこみたくなってしまう。
※確かに『の』の字は重要だ。
1
敵が自分である。
例えば「医龍」。敵は野口教授であり霧島軍司。
「クロサギ」はカモにする詐欺師であり桂木。
ギャルサーは個人的な悩みと葛藤する。
今回は「妹子」という名前。
自分の劣等感と戦って、いかに克服するかが物語のモチーフになる。
明確な敵が設定できない現代。
野口教授は今まで描かれてきた教授像だし、霧島は下手するとギャグになってしまう。
そのため敵を自分に持ってくるドラマが多くなっている。
ギャルサーはそれを突き詰めて、誇張したもの。
その点で「ギャルサー」は新しい。
今回の名前の件は、殴られ続けるシンノスケ(藤木直人)とお巡り(佐藤隆太)それに変な名前をつけ合ってレミ(鈴木えみ)を迎入れたエンゼルハートのメンバーたちで救った。
「(名前を偽って)ここから逃げてもまた新しい街で同じ事繰り返す。逃げる事、心休まらない。何やっても楽しくない。永遠に妹子幸せになれない」
と言うシンノスケのメッセージはグッと来る。
「だせえ名前が最高にクールって事なったんだよ」
というナギサ(新垣結衣)の言葉がグッと来る。
この様に敵を個人に持ってきたこの作品。
「名前」「年齢」という漠然としたものを敵にして、自分で勝手に悩んでいる。
目に見えないものに不安になって、勝手にドツボにはまっている。
実に現代を象徴する作品だ。
次回は商店街が敵になりそうだが。
2
見たことのない絵。
前回の土に埋められたサキ(戸田恵梨香)もそうだったが、この作品には見たこともない映像がいっぱい。
今回は殴る女。
きれいな女の子がボクシングのファイティングポーズで殴っていく。
す、すごい!
今までのドラマで見たことがない。
ここが新しい。
もっとも渋谷にカウボーイがいること自体、すごい映像なのだが。
3
ナンセンス。
全話を貫くイモコ探しは実はあまり重要でない。
シンノスケはすぐ忘れるし、ジェロ~ニモ~(古田新太)も小野小町のほうに興味があるみたい。
普通のドラマは目的に向かって主人公たちが戦っていく姿が描かれる。
しかしギャルサーは……。
これはお巡りの一ノ瀬の恋にも言える。
レミを好きになる伏線なんてこれまでの話で何も描かれていない。
きっかけは、タバコをポイ捨てした文房具屋(高田純次)を殴ったのを見ただけ。
このいい加減さ、ナンセンスが素晴らしい。
いい加減、ナンセンスでありながら、メッセージはある。
今までのドラマに一石を投じたギャルサー。
今後もこの作品よりもさらにパワーアップした作品を見てみたい。
★ドラマの作り方
テーマ:個人的なコンプレックスが敵。コンプレックスで落ち込んでいく人物たち。
企画の作り方:新しい絵。見たこともない絵。無目的・ナンセンス。
★キャラクター研究:小野小町(三浦理恵子)
日本史好きの父が美しく育つようにという願いをこめて、小町という名前をつけた女性。
その思いもあって彼女は美しく育ち、渋谷の人気者に。
ジュリアナのお立ち台では彼女がトップ、スッチー時代は彼女のフライトに合わせて空港前に車の列ができたほど。
※ここでそんな話はいいからとユリカ(矢口真里)に止められる。
そんな彼女が妹・妹子の苦しみに気がついたのは、秋田さんという男性と婚約した時。
名前が秋田小町になってしまう。
恥ずかしい。
妹の気持ちを知った彼女は、早川晶子と名乗りブスの格好をしてドラッグストアに勤めた。
妹を守るために。妹子という名前がバレるのを防ぐために。
何とブッ飛んだ経歴!
こういうすごい経歴のキャラが中に入って違和感のないこの作品はやはりスゴイ。
「ハンサムボ-イ、猛烈アタック、ブイブイ」と言うせりふも90年代っぽくていい。
★名セリフ
1
「夢でも見てたんじゃないですか?」
シンノスケたちに集会所に運ばれてきたレミ。
目を覚ますと、仲間たちに殴ってしまったことを謝る。
その時に言われるせりふ。
実際の生活でも使えそうだ。
2
「言えよ。みんな待ってんだろ。おまえのつまんないギャグ聞きたくて、みんなエンゼルハートにいるんだよ」
レミがみんなのリーダーであることを表すせりふ。
このせりふを言わせるために、今までのレミのつまらないギャグがあった?
★追記
今回、ジェロ~ニモの例え話はなかった。
自分でもないことを言い訳していた。
しかし、『の』の字は重要と力説。
「小さい頃から木登りが大好きだったの」
と言われれば、このおてんばさんめとリアクションができる。
だが、『の』を取ってしまうと
「小さい頃から木彫りが大好きだった」
と娘の陰惨な過去に触れることになる。(※意味不明)
さらにへのへのもへじ。
『の』を取ると
「おまえ、怒られて何ニヤニヤしてんだ!」みたいな顔になってしまう。
さらに、あのバカボンの名せりふ「これでいいのだ」から『の』を取ると、「これでいいだ」
すると
「なにがいいんじゃ、この田舎もんが!」と思わず突っこみたくなってしまう。
※確かに『の』の字は重要だ。