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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

アテンションプリーズ 最終回

2006年06月28日 | 職業ドラマ
 最終回「大空へ!旅立ちの時」。

  1
 第1話の美咲洋子(上戸彩)から変わったこと。

 ひとつは仲間。
 若村弥生(相武紗季)、関山有紀(大塚ちひろ)はもちろん、弘田沙織(上原美佐)、麻生カオル(笛木優子)とも心を通わせた。
 すごく嬉しいこと。

 ひとつは恋。
 中原翔太(錦戸亮)。
 言葉は少ないが頼りになるやつ、一番気が合う。
 一人でやっていけないのでは?と洋子が不安を言うと、10年後も叱られてるんじゃないか?と冗談を言い、負けそうな時は空に連れていってくれると言う。
 すごく大事な人。

 ひとつは師。三神(真矢みき)教官。
 卒業して洋子は言う。  
「三神教官がいなければ、今あたしはここにいませんでした。たくさん叱っていただいてありがとうございました。どんなマニュアルよりも三神教官が一番の教えでした」
 こう言えるまでに成長させてくれた。
 若者にとって、こういう厳しい師は大切。
 三神は嫌われてもいいから、洋子を厳しく鍛えた。
 若者にとって、こういう厳しい時間は大切。
 言うことを何でも聞いたり、甘やかすのはその人のためじゃない。
 こうして三神の指導のもと、訓練生のバッチを返した洋子。
 しかし、洋子にとって三神はいつまでも師だ。
 卒業しても洋子は訊いてくる。
「空には必ず仲間がいます」と答える三神もいまだ教官だ。
 また、研修が必ずしも型にはめることではないことも教える。
「最初の頃のふてぶてしさはどこに行ったのですか?あの頃の自分を信じて突っ走るあなたの強さ忘れないで下さい。もともと持ってたあなたのよさを」
 教えられた基礎をベースに今度は洋子の良さを出して、いいCAになってほしい。それが洋子に三神が伝えたかったこと。
 OJT最後のフライトで、洋子は心臓発作のお客様を助ける。
 その姿は本物のCA。
 それだけでもプロフェッショナルだが、洋子はさらに言う。
「お孫さんに会うんでしょう。戻ってきて!」
 こう言えるのが洋子の個性だ。
 三神はそれを大事にしてほしいと思う。
 三神は洋子にとって永遠の師だ。

 こんな貴重な時間を過ごさせてもらった洋子は幸せだ。

 そして第1話から問われ続けている「あなたにとってキャビンアテンダントとは?」に対する洋子の答えとは?
 洋子は明確な言葉では言わないが、その表情から「喜び」であることがわかる。
 仲間がいて師がいてお客様がいて、洋子はCAであることに喜びを感じている。

  2
 いくつかの恋。
 洋子と翔太は前述のとおり。世界一のCA・整備士になるための同志。
 だが、それ以上にお互いに感じ合うものがある。
 ラーメン食べにいこうか? さりげないが、いいせりふ。
 まだ恋人になりきれない感じもいい。

 弥生は失恋。
 失恋してテンション高めでがんばったが、糸が切れて泣き出した。
 弥生らしい。
 自分が失恋した理由も冷静にとらえている。洋子だ。
 それで洋子を責めないというのもさわやかだ。
 告白した結果を描かず、翌日テンションの高い弥生を見せて、「もしかして恋が成就したのでは?」と視聴者に思わせるシナリオも見事。

 関山ちゃんは堤(小泉孝太郎)にアクションを仕掛けた。
 堤、しっかり関山ちゃんを見てやれよ!と言いたい。

 三神と桜田キャプテン(小日向文世)。
 ボウリング。もう1回試させてほしいという桜田。
 前回、倒れなかったボウリングのピン。

 「アテンションプリーズ」の恋愛表現は全体としてさりげない。
 いきなり4カップルが出来た「トップキャスター」のストレートな恋愛表現と比べてどうか?
 ライトアップした木と倒れないボウリングのピン。
 僕はさりげない方が好きだ。
 両作品とも同じ職業物だが、職業に重点を置いている「アテプリ」の方が訴えたいことはわかる。
 8年越しの恋愛を描いて「トップキャスター」はどっちつかずになってしまった。

  3
 火曜9時のがんばる女の子もの。
 内容はオーソドックスだが、安定している。
 今後が楽しみだ。
コメント (2)
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