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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

政治は寛猛自在  「功名が辻」

2006年12月04日 | 大河ドラマ・時代劇
 政治は「寛猛自在」
 結果オーライ

 この作品は政治とはこういったものだと述べている。
 毛利、長宗我部、島津、黒田、加藤、西の反徳川勢力の結集を防ぐためには、一豊(上川隆也)のしたことは正しかったと。
 実にクールである。
 冷徹に政治とは何かを描いている。
 それは千代(仲間由紀恵)が言う庶民感情とは相容れないもの。
 庶民感情は1個の命を大事にし、公明正大を求めている。
 この政治の論理と庶民の感情は永遠の平行線。
 それをこの作品は描いた。
 そして、これはどちらが正しいかわからないとも。

 もし一豊の言うことが正しければ、日本は再び大きな内乱となる。
 多くの人の命が失われる。
 それに比べれば、一領具足の長たちの命など……。
 しかし、それは結果として、西の反乱がなかったから言えることで、政治は結果オーライ、権力者は自分に都合のいい理屈をこしらえて自分を正当化するということを覚えておかなくてはならない。
 もちろん実直な一豊は、西の反乱を防ぐためということを信じて行ったのだと思うし、山内家末代まで背負うものと認めたことは立派だと思うが。

                        第48話「功名の果て」より

コメント (2)
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