平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

天地人 第6回「いざ、初陣」

2009年02月09日 | 大河ドラマ・時代劇
★今回も謙信(阿部寛)と信長(吉川晃司)の比較から。
 「圧倒的な力の差がありながら何故上杉軍は向かってくるのか」と信長に聞かれて初音(長澤まさみ)は答える。
 「それは彼らが自分たちを神の軍だと思っているから」
 これを合理主義者・信長は理解できない。
 以前信玄が攻めてくる時、信長は「逃げる」と言って秀吉をコケさせたが、信長は常に合理的に物事を考える。
 「神の軍」などと根拠のない過信はしない。(晩年はどうかわからないが)

 物事の価値観もそう。
 謙信は月を見て「都の月が懐かしい。都の木々はその一本一本にもののあはれがあった」と感慨深げに話す。
 信長なら絶対に口にしないせりふだが、やはり謙信は守旧派。古き伝統を守る者。
 既得権を持ち世の中の発展を妨げる古きものを徹底して破壊しようとした信長とは違う。

 考えてみると謙信は<昭和の陸軍>に似てますね。
 日清・日露戦争。わが軍は一度も負けたことがないとして無謀な戦争に突入していった陸軍。
 神州日本。守るべきは天皇による秩序。
 僕の<信長びいき、謙信嫌い>はこういう所にあります。

★ミクロとマクロ
 今回は戦争というものの本質も。
 すなわち大きな視点で見れば兵は将棋の駒。
 だが小さな視点で見れば兵は帰ってくるのを待ち望む母親がいるひとりの人間。
 理論と感情と言ってもいいかもしれません。
 「智に働けばかどが立つ。情に棹(さお)させば流される」
 兼続(妻夫木聡)は感情に流されてしまいましたが、これを乗り越えるには理屈が必要。
 「自分は義のために戦っているんだ」「世の中に平和をもたらすために戦っているんだ」みたいな理由づけ。
 その答えは来週になりそうだが、兼続はどんな言葉を得るのか?

★今回の恋愛パート
 まずお船(常盤貴子)の父・直江景綱(宍戸錠)と兼続が遭遇。景綱は兼続に自分の姿を見たらしい。
 そしてお船(常盤貴子)の婚儀が決定。お船には他に好きな殿御がいる様子。
 初音(長澤まさみ)は「兼続に会っていない」と信長に嘘をついた。
 嘘や裏切りの大嫌いな信長に敢えてついた嘘。
 この嘘の理由はどこにあるのか?
 ジズソーパズルの様に少しずつ進展していく恋愛模様。
 最後にはどんな絵が描かれるのか?

※追記
 この作品の上杉家はミクロですね。
 謙信をはじめ皆が兼続の心情を思いやっている。成長を見守っている。
 決して将棋の駒でない。
 「上田庄で己を見つめなおせ」と言った謙信の意図はどこにあるのでしょう?
 優しすぎる兼続。
 いくさには出ず父の様に生きる方法もある。
 それをじっくり考えてこいということでしょうか?

※追記
 冒頭の信長、秀吉、柴田勝家の会話。
 秀吉が上杉攻めに名乗り出たのは勝家のライバル意識を煽りやる気を出させるため。
 援軍を申し出れば断ってくるだろうということも折り込み済み。
 しかも信長もその意図を察している。
 カット終わりの信長のあの笑み。
 具体的な説明せりふはありませんでしたが、キャラクターを見事に描写しています。





コメント (2)
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