平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

Q.E.D.証明終了 火サス刑事!

2009年02月06日 | 推理・サスペンスドラマ
★過去<ヅラ刑事>など様々な刑事が登場してきましたが、この作品では<火サス刑事>。
 どんなふうに<火サス>かと言うと……
・単なる窃盗事件なのに背後に殺人事件が起こっていると思ってしまう。
・ワンルームマンションなのに家政婦がいると思ってしまう。
・被害者は結婚をしていないのに事件の背後に夫と愛人のドロドロがあると思ってしまう。
 etc.etc

 ある意味キャラクターもので、ある意味パロディですね。
 こういう遊び心、好きです。
 でもサスペンスドラマには女子高生がつきものというのはどうなんだろう?

★さて本題
 <火サス刑事>笠山杉道(松尾諭)も言っていたように我々の日常というのはわりと単調で退屈。
 波瀾万丈など程遠くロマンのかけらもない。
 だからドラマや映画、小説があるわけなのだが、これを現実に実行してしまう人ってすごいですよね。
 <サスペンスドラマ>が好きだから刑事になりドラマの様なロマンを求める。
 <必殺仕事人>が好きだから現実で殺し屋をやるという人がいない様になかなかいません。
 笠山はよほどサスペンスドラマが好きなんでしょうね。
 こういうふうにのめり込めるものがある人は幸せです。(悪く言えば現実と空想の区別がつかないとも言えますが)
 それに笠山はなかなかのパワーの持ち主です。
 なぜなら退屈な日常を自分の力でねじ曲げてロマンにしてしまうのですから。
 普通の人なら思い留まる所を飛び越えて<火サス刑事>になってしまうのですから。

 そのパワーは『サスペンスの女王』と呼ばれる女優・渚幸代(青田典子)をも動かした様です。
 危機を救ってくれたのもありますが幸代にとって笠山はひたすら自分をリスペクトしてくれる人間。
 自分を大好きで肯定してくれる人間。
 幸代は落ち目になった自分の人気に悩んで狂言を行いますが、生きる上で必要なのは<お金>や<名声>でなく、<自分を大好きで肯定してくれる人間>なんですね。

 笠山のことで言えば<あることをひたむきに愛せれば人生は幸せ>ということでしょうか。

 そんなことを今回のラストは物語っている様な気がします。


コメント
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