平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

がんばれ!三谷幸喜

2009年02月22日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 第32回日本アカデミー賞は「おくりびと」が10冠。遅ればせながら見てみよう。

 授賞式で面白かったのは「ザ・マジックアワー」の三谷幸喜さん。
 監督賞の発表の時、手を組んで神に祈って。
 賞を逸するとワインをがぶ飲み。
 どんな場面でも笑いを追及する。
 喜劇作家としての面目躍如という感じですね。

 もともと喜劇とは<権威を笑うもの>。
 偉そうなもの、大きなものを笑いによって批判するもの。
 だから喜劇は賞には不向き。
 アメリカのアカデミー賞を始め賞を獲った作品で喜劇が少ないのもそのせい。
 別に「おくりびと」が悪いと言っているのではありませんよ。見ていないし。「マジックアワー」は後半ダレるし。
 でもアカデミー賞の選考委員の中に「賞を獲る作品は重々しくて感動的なものでなければ」「喜劇は下で芸術作品は上」という思い込みはなかったか?
 選考委員の中に「マジックアワーは見た人を大爆笑させ明るくしたから推す」みたいな粋な人がいればいいのになぁと思います。

 そして三谷さん。
 あのパフォマンス!
 賞発表というシンコクな場面でも笑いを獲ろうとするサービス精神。
 好きですね。
 喜劇人はシンコクや涙が嫌い。
 シンコクな顔や泣き顔を見せるくらいなら笑わそうと思う。
 三谷さんには今後も喜劇人としてどんどんツッパっていってほしい。

 「ザ・マジックアワー」レビューはこちら


コメント
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