平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

天地人 第7回「母の願い」

2009年02月16日 | 大河ドラマ・時代劇
 第7回「母の願い」

 今回は兼続(妻夫木聡)の自分探し。
 まず人は何かを得たら何かを捨てなくてはならないんですね。
 武士として生きるのなら敵を殺さなくてはならない。
 敵を殺したくないのなら武士を捨てなくてはならない。
 もっとも人はそう簡単に割り切れるものでなく、<武士を捨てられず人を殺すことに悩みながら生きていく>ものなのですが。
 人が生きるとは矛盾を生きるということなのでしょうね。

 さてその自分探し。
 自分を何かに例えるというのは自分探しの方法のひとつですね。
 兼続の場合は母が語っていた<もみじ>。
 もみじの木を生きながらえさせるためにもみじの葉は散っていく。
 冬に生き抜くための力を与えて。

 自然から学んで自らの生き様にしていく。
 日本人は自然から学ぶことを伝統としてきましたが兼続も例外ではない様です。

 もみじと言えば亡くなった母のお藤(田中美佐子)ももみじでしたね。
 まず兼続を産んだこと。これは自分の生命を分け与える行為。
 兼続を育てたこともそう。兼続という木を大きく育てるために自らの力を注ぐ行為。
 そして死の際の言葉はさらに兼続を成長させた。
 まさにもみじ。

 人の生き死にとは<もみじ>なのかもしれませんね。
 
 いずれにしてもお藤の死は残念。
 僕は田中美佐子さんのファンなので。

 「そなたは私の誇り。母は信じていますよ」
 世の中にこう言ってくれる人がひとりでもいたら、人は強く生きられますよね。
 そして母親とはそういう存在。
 こう言い続けられれば子供は曲がらない。

※追記 
 自分は<北斗七星>の星のひとつであるというのも物に例えた自分探しですね。
 これは来週描かれそう。
 いずれにしても自分探しはひとりでは見つけることが出来ず、人の中で様々なことを言われたりして見つけるものなんですね。

 亡くなったお船の父・景綱(宍戸錠)も最後に<一番の家臣>という言葉を謙信からもらった。
 <一番の家臣>という自分を発見した。
 考えてみると人は死ぬまで自分探しをしているのかもしれません。


※追記
 余談ですがたまたまザッピングで見ていたら「中居正広のブラックバラエティ」で「熱いメ」(「篤姫」のパロディ)をやってました。
 来週もやるそうなので「篤姫」ファンの方は是非。


コメント (2)
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