平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

トットてれび~満島ひかり=黒柳徹子、渥美清や坂本九や向田邦子も登場する楽しい作品!

2016年05月01日 | その他ドラマ
 テレビ創世記の黒柳徹子さんの物語!
 徹子さんを満島ひかりさんが演じると言うので見てみたんですけど、面白かった。
 枠にハマらない子供のような徹子さんは現場でさまざまな失敗をする。

★花屋の前で笠置シヅ子さんが歌うシーンで〝通行人〟になった徹子さん、笠置さんをガン見するという芝居をしてフロアディレクターの伊集院(濱田岳)に叱られる。
 しかし、徹子さんは自分がなぜ怒られているのかがわからない。
 伊集院に無邪気な顔でいはく、
「だって花屋の前で歌っている人がいたら見てしまうでしょう?」(笑)

★兵隊が倒れるシーンのラジオのガヤでは、「兵隊さん、大丈夫ですか!?」と大声で真剣な演技。
 これも伊集院に怒られて、徹子さん、いはく、
「だって兵隊さんが突然倒れたら心配するでしょう?」(笑)

 エキストラやガヤでは、One of them(=その他大勢)にならなくてはならないのに、徹子さん、しっかり自己主張している(笑)

 大人の世界は、人を枠にハメようとするんですね。
 あるいは、
 大人になるということは、枠にハメられること。
 徹子さんはこのことに悩む。
 失敗ばかりするので落ち込んで、「勉強して、自分のおかしな所は直します!」と宣言する。
 しかし、劇作家の飯沢匡(大森南朋)はそんな徹子さんに言う。
「直しちゃいけません。
 あなたのそのままがいいんだ。あなたの個性がほしいんです」

 そうなんですよね、枠にハメることで、人はどんどんつまらない存在になっていく。
 この点で、徹子さんが飯沢匡やNHK文芸部の大岡龍男(武田鉄矢)に出会えたことは幸運だった。

 この作品には、他にもさまざまな実在の芸能人・著名人が登場する。
・渥美清 (中村獅童)
・坂本九 (錦戸亮)
・森繁久彌(吉田綱太郎)
・向田邦子(ミムラ)
 渥美清や森繁久彌を演じられるなんて、獅童さん、吉田鋼太郎さん、役者冥利に尽きるだろうなぁ。
 満島ひかりさんと錦戸亮くんの共演は『ごめんね青春!』以来。
 ミムラさん演じる向田邦子も登場の仕方が格好よかった。何とラーメン屋で原稿を書いている!

 作品もミュージカル仕立てのシーンがあって素敵!
 生バンドに合わせて、登場人物たちが歌い、踊る!
 場面転換なんかもアナログで逆にお洒落!
 楽しい作品です!

 脚本は『花子とアン』の中園ミホさんだから、実在の人物を登場させてのドラマづくりはお手のものですよね。
 満島ひかりさんも黒柳さんの特徴を見事につかんで演技されている。
 元アイドルだから歌を披露することもあるかもしれない。

 この作品はNHKも力を入れているようで、GW中に再放送が何回かなされるようなので、ぜひ見てみて下さい。 

★「まだ間に合う!トットてれび」
5月3日(火)総合 午前9時50分(首都圏は別番組)
5月4日(水)総合 午前1時(火曜深夜)
5月4日(水)総合 午後2時50分
5月5日(木)総合 午前6時15分
5月7日(土)総合 午後4時52分

コメント
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