平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

真田丸 第17回「再会」~「何者なのだ、おぬしは?」石田三成、信繁に対して、ちょっとツンデレ!

2016年05月02日 | 大河ドラマ・時代劇
 今回、三成(山本耕史)は信繁(堺雅人)を認めたようだ。
 三成は信繁に言う。
「もっと物事の裏を読め。素直では生きていけぬ。
 それにしても不思議な男よ。
 おぬしのような小僧が上杉に気に入られ徳川に取り入り、殿下の心をあっという間につかんでしまった。
 何者なのだ、おぬしは?」

 信繁は、人のこころや物事には裏表があることを知らない素直な青年なのだが、なぜか人の心をつかみ、可愛がられる資質がある。
 三成は、これらの資質が欠けているから、信繁のことがうらやましいんですね。
 だから自然と人望を得てしまう信繁のことをもっと知りたいと思っている。
 同時に三成自身も信繁を〝弟〟のように感じ始め、自分の中に生じた初めての感情に戸惑っている。

 今回の三成、面白いですよね。
 ちょっとツンデレが入っている。
 加藤清正(新井浩文)との言い争いに、信繁が割って入って収めようとしたのも影響しているのかもしれない。

 間に入ると言えば、信繁は秀吉(小日向文世)と家康(内野聖陽)の仲立ちもした。
 大物同士が会談をするときは、間に入って調整する人間が必要になってくるんですけど、その役に信繁は抜擢された。
 もちろん、その抜擢の理由には信繁が家康を知っているということがあったのだろうが、信繁の人柄も影響したに違いない。
 信繁には、強ばった人のこころを柔らかくする力がある。
 生真面目な上杉景勝に本音を語らせたし、秀吉にも「俺は小心者でな」と語らせた。
 茶々(竹内結子)が信繁のことを気に入っているのも、そのせいかもしれない。
 
 さて、今回のもうひとつ面白かったのが、秀吉と家康の極秘会談。
 明日の会談で、こんな芝居をしてほしいと頼む秀吉。
 そのせりふがどんどん増えていって、家康は言う。
「殿下……芝居がどんどん難しくなっております」(笑)
 これって、すごく演劇的。
 芝居の稽古があって、演出家が芝居をつけ、台本のせりふが変更され、いざ本番って感じ。
「芝居がどんどん難しくなっております」なんてことも、実際の稽古で役者さんが演出家に言っていそう。
 舞台の台本を書いてきた三谷幸喜さんならではの作劇だ。
 
 それと、政治の世界って、ほとんど芝居なんですよね。
 根回しがあって、実際の会談では話すことことはほとんど決まっている。
 握手して笑い合うのも演技。
 そう言えば、家康と北条氏政(高嶋政伸)にも手を取り合って笑うシーンがあったなぁ。
 あの時も、どこかおかしかった!

 最後はきり(長澤まさみ)。
「ふたりはいい仲?」と茶々に問われて、茶々に気に入られるのを避けるため信繁が「まあ…」と答えると、嬉しそうに胸に手を当てて微笑んだ。
 この時のきり、すごく可愛いと思いました。

 
コメント (4)
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