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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

花ざかりの君たちへ 第3話

2007年07月18日 | 学園・青春ドラマ
 「花ざかりの君たちへ」第3話。

★主人公の目的
 芦屋瑞稀(堀北真希)の目的「佐野泉(小栗旬)に再び跳ばせる」はほぼ達成しそうだ。佐野は、友達や家族、現在の青春の時間、すべてを捨ててやって来た瑞希のことをすごいと思う。自分は周囲の期待というプレッシャーに押し潰されてただ逃げていただけだと思う。そして「瑞希を笑顔で返すためにがんばりたい」と思う。
 第3話にして物語の目的が変わった。
 この後は瑞希と佐野の恋愛が目的になるのか?
 それにしても「瑞希を笑顔で返すためにがんばりたい」と佐野に言わせる所がいい。それは「もう一度、佐野の笑顔を見たい」という瑞希の願いへのアンサー。
 そして第3話のもうひとつの目的は下着泥棒さがし。
 このサブ目的がメインの目的にどう絡むのだろうと思っていたが、佐野が瑞希を助けるという決着でかろうじて整合性を見せた。

★事件・出来事
・瑞希の兄が連れ戻そうとやって来る。
・下着泥棒。

★物語の展開
・瑞希と兄との会話で、佐野は「瑞希が女であること」「瑞希がやって来た目的」を知ってしまう。
・佐野は自分の気持ちを整理できず、「俺の望みはおまえが視界からいなくなることだ」ときつい言葉を言ってしまう。
・「疲れちゃったよ」と中津秀一(生田斗真)の肩に寄りかかって寝る瑞希。
 中津はドキドキ。キスしようとする。
・佐野と瑞希の兄との会話。本音を話す佐野。
・下着泥棒は各寮の競争に。下着泥棒を捕まえた寮が掃除免除になる。
・下着泥棒の捜査は行きづまり、部屋の捜査に。瑞希の部屋から下着が見つかって……。そして犯人は?

★キャラクターの変化
 佐野は瑞希のために再び跳ぼうと思う。
 兄もそれを認めアメリカへ帰る。

★面白ポイント
・兄をごまかすために女の子の姿に戻る瑞希→その時に身につけていたブラが発見されて瑞希は下着泥棒の犯人に→犯人は別の人物(?)だとわかったが、部屋で見つかったブラのことで瑞希はウソ発見器にかけられる。
 瑞希はいじられキャラの様です。
 それとギャグがワンポイントでなく発展していく所が面白い。
 ワンポイントの瞬間ギャグは「お笑い番組」でも見られるが、発展していくのは「ドラマ」ならでは。
・ワンポイントのギャグとしては、教頭の手に平に書いた校長のお言葉、ブロッサム学園の花屋敷ひばり(岩佐真悠子)など。ひばりは自分の下着が盗まれたことを主張するが誰にも認めてもらえない。心配してもらえない。

 ギャグにはワンポイントギャグと連続発展していくギャグがある。

★感想レビュー
 主人公の目的が第3話で変わる所が面白い。
 通常連続ドラマでは1話完結のものは別として11話なりを通してひとつの目的が達成される。
 「アンフェア」などは3話なり4話なりでひとつの事件が解決する作りだったが、その形式に近い。
 あとは桜咲学園。
 ウソ発見器があり、下着泥棒探しで大騒ぎ。
 勉強はいつしているの? 校長と教頭、校医以外に先生はいるのか?
 毎日が学園祭の様な学校だ。
 こんな学校に通いたかった。

★その他
 床に落ちている下着に喜ぶ中津。
 女性の下着に喜べる自分はホモじゃないと言って、下着を被って踊りを踊る。
 生田さん、よくぞそこまでやって下さる!
 牛乳のホモという字を見て悩む姿もいい。

 校医・梅田北斗(上川隆也)の過去が発覚。
 北斗は大学時代、原秋葉(紺野まひる)に強引に迫られ、女性不信になってしまった。


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エグゼクティブ・デシジョン

2007年07月17日 | 洋画
 航空機がハイジャック。
 テロリストは拘束された仲間の解放を求めるが、その裏にはさらに隠された目的が……。
 それは飛行機に搭載された神経ガスDZ-5によるアメリカ全土のテロ。

★主人公の目的
 神経ガスによるテロの阻止。
 ハイジャックされた飛行機の奪還。人質の救出。

★物語の展開
 上記の目的を達するために主人公たちを遅う様々な困難。
 これが困難であればあるほど、ドラマは面白くなる。
 それは次のとおり。
・いかにして接続型ステルス航空機「リモーラー」から飛行機に乗り移るか?
・部隊の隊長トラヴィス中佐は乗り移れず、指揮が分析官のグラントに委ねられる。指揮系統の不安。
・爆弾処理のスペシャリスト・キャビーが怪我。
・国防省の対策本部は部隊が乗り移ったことに失敗したと思っている。→いつ戦闘機による攻撃命令が出てもおかしくない。
・不審を感じたテロリストが部隊のいる荷物室へ。
・DZ-5爆弾はどこに隠してあるか?
・テロリストのリーダーは飛行機のどこにいるか?
・DZ-5発見。気圧式で解除できたかに思えたが、起爆装置を持つ男が切り替え、起爆装置で爆破可能に。
・テロリストと取り引きして、人質解放のヒーローになろうとする上院議員。
・起爆装置を持っている人物は乗客にまぎれ込んでいるらしい。→起爆装置を持っている人物は誰か?
・F14戦闘機による攻撃が15分に迫る。進路変更を求める戦闘機。
・警戒区域まで40キロ。ロックオンするF14の戦闘機。→パイロットにいかにして部隊が乗っていることを伝えるか?
・二重三重の起爆装置。おとりの起爆装置。本物は基盤の下に。しかし、本物の起爆装置は赤外線センサーを張りめぐらせたもの。センサーに触れただけで爆発する。
・起爆装置を持っていると思っていた座席K21の人物は間違いだった。ではその人物はどこにいるのか?
・部隊突入!銃撃戦!→機体に穴が開き、気圧の気流が!!
・パイロットが撃たれる→飛行機はセスナ機しか操縦したことのないグラントが着陸させることに→管制塔との通信が不良で管制塔の着陸指示を得られない→結局、グラントがセスナ機の発着に使っている空港を使うことに。しかし滑走距離が十分でない。

 130分余の時間の中にこれだけの困難を用意している。
 これだからアメリカのアクション映画は面白い。

★キャラクターの変化
 分析官グラントが次第に部隊員の信頼を得ていく。パーティの途中で現場に駆けつけたグラントはタキシード姿。隊員からは「007が来たのか?」とからかわれる。システムエンジニアのケイヒルもテロリストへの投降を主張する様な男だったが、爆弾処理で次第にたくましくなる。
 まさに『信頼』と『成長』のドラマ。
 アクション映画はこれでなくては!!

★面白ポイント
・部隊が乗り込んだことを知り、協力する飛行機に乗っている人物たち。(このことをテロリストは知らない)
 黒人のCAは起爆装置を持っている人物を捜し出し、荷物室に入った機長は副操縦士に部隊が乗り込んでいることを告げる。
 またテロリストが飛行機を制圧した時、素早く銃を隠した航空保安官も協力者になりそうだ。
・いつ部隊が突入するか?
 この作品の面白さは飛行機に乗り込んだ主人公たちの部隊がいつ突入するかだ。
 この突入する瞬間に最高のカタルシスが生まれる。
 それまでは荷物室で主人公たちはひたすら暗躍。
 存在を知られないように耐えに耐えまくる。
 耐えまくるからそれが爆発した時、カタルシスが生まれる。
 中盤ではこんなシーンも。
 突入しようとする部隊。しかし起爆装置が手動に変わったことで突入を中断。
 本当にやきもきさせられる。
 派手な銃撃戦がなくてもアクション映画となるといういい例だ。

★感想レビュー
 上記の「面白ポイント」で書いたこと。
 『協力者・仲間が増えていくこと』~特に敵がそのことを知らないのがいい。
 『カタルシスの作り方』~タメにタメて爆発させる。
 これもアクション映画の常道。

★その他
・潜入した部隊がまず行うこと……状況の把握・主人公たちは天井や床に穴を開け小型カメラで飛行機の中を監視する。敵の配置などを確認する。
・戦闘機隊長は言う。「アルファ1まであと10分」。『アルファ1』とは空軍の攻撃コードである。
・戦闘機が攻撃をやめた時に言った隊員の一言。
 「海軍への悪口は撤回しないとな」
・冒頭、小型PCの上に夫人が荷物を落としてしまい、怒られるシーンがあるが、これは伏線。このPCの持ち主こそ起爆装置の持ち主だった。


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パパとムスメの七日間 第3話

2007年07月16日 | ホームドラマ
 「パパとムスメの七日間」第3話。

★主人公の目的
 地理の試験と御前会議をクリアにする。
 入れ替わった体をもとに戻すという最終目的は今回は脇へ。

★出来事・事件
 友達との家での試験勉強。
 会社の部下との家での会議準備。
 部下・中嶋耕介(八嶋智人)の父親の容態。
 部下・西野和香子(佐田真由美)が急接近。 

★物語の発展
・地理の試験でアカ点。もしかして留年?!
・留年のことが気になって健太先輩(加藤成亮)に冷たい小梅(新垣結衣)。
・家族より大事なものはないと言って中嶋を病院に行かせる小梅。
・試供品のことで小梅が画期的なアイデア。
・会社が電気工事で停電。残業が出来ない。(→展開としては少々強引だが)
・家庭を壊そうとする和香子。妻・理恵子(麻生祐未)の不信。
・昨年の試験を持ってきてくれた健太先輩に嬉しさのあまり抱きつく小梅。
 しかし、恭一郎(舘ひろし)と入れ替わっている小梅は自分が最初に抱きしめられたかったと思う。

★キャラクターの変化
 小梅が恭一郎となって、恭一郎は部下からの信望が厚くなる。
 特に和香子は恭一郎のことが好きに。妻・理恵子は疑い始める。

★面白ポイント
 『体が入れ替わったことによるトラブルと解決』は作品全体を通した面白ポイント。
 特に小梅が恭一郎になったことにより、恭一郎がカッコよくなり、逆に恭一郎が小梅になったことにより、小梅が留年の危機などダメダメになっていく所が面白い。
 その他、酒の席ではジンジャエール。友達にいっしょにお風呂に入ろうと言われてためらう恭一郎などディティルのギャグも忘れていない。


★感想・レビュー
 今回は体が入れ替わるという設定を大きく膨らませた。
 つまり『留年の可能性』と『和香子との不倫の可能性→家族の崩壊』。
 通常、物語は解決に向かって展開していくものだが、ここでは解決など関係なく、どんどん傷口を広げている。
 体が入れ替わるというトラブルをどんどん膨らませて、より大きなトラブルにしているのだ。
 ここにハラハラドキドキの面白さが生まれる。
 小さくまとまった作品というのは、このトラブルの膨らませ方が小さい。
 「こんなに問題を大きくして大丈夫なの?」と視聴者に思わせるくらいの方が楽しいのだ。
 まだまだ第3話だしね。問題解決には時間がある。
 次回以降、さらにひと波乱ありそうだ。

★追記
 高級イタリアンで2万6千円のカード支払いが伏線として効いている。
 妻はスーパーのじゃがいも大安売りで節約しているのに、夫は外で不倫まがいの散財をしている。その妻の怒りを引き出すための伏線。
 2万6千円のカード支払いは小梅のしたことで恭一郎には非がないことなのだが、じゃがいもの大安売りを出すことで、視聴者は妻・理恵子に共感できる。


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山田太郎ものがたり 第2話

2007年07月15日 | 学園・青春ドラマ
 「山田太郎ものがたり」第2話。
 物語の各要素はこうだ。

★主人公の目的
 弟・次郎に野球をさせてやるためにお金を稼ぐ。

★出来事・事件
 御村託也(櫻井翔)の家で3日間5万円のアルバイトをする。

★物語の発展
・アルバイトはメイド姿で。男であることがばれてはいけない。(→カセ1)
・山田太郎(二宮和也)に憧れる隆子(多部未華子)もバイトに参加。
・物を大事にする民子(=太郎)に御村の祖父・聖一(麿赤兒)は関心を持つ。
・聖一、民子に食事を作らせる。(→カセ2)
・聖一、民子に花を活けさせる。(→カセ3)
・民子の正体がバレてバイト料をもらえない?(→カセ4)

★キャラクターの変化
・御村の心が少しずつ開いていく。(まずは太郎への興味→会話・太郎はうらやましい→いたずら→聖一にも心を開く)
・聖一も民子を通して頑なな心がほぐれていく。(貧乏時代の妻のこと)
・弟、次郎は野球で活躍!

★面白ポイント
・聖一の試練を太郎はどう解決していくか?そのやり方。
・ますます勘違いの隆子。
 太郎と御村が会話をしているのを見て「キツネ狩り」の相談をしていると思う。実はスーパーの安売りの話なのだが。
 太郎の入っていた豪邸を見て玉の輿の妄想。
・勘違いしながらも別の所では太郎と通じ合っている隆子。
 料理~庶民の味、おふくろの味なら作れる。
 茶道~生け花はわからないが茶道ならわかる。なぜなら茶道部にお茶を飲みに行き、お菓子をもらっていたから。


★感想・レビュー
 山田太郎は変化しないキャラ。
 太郎に関わることでまわりのキャラが変化していくというのが物語の構造。
 太郎のやさしい人柄がまわりの心をほぐしていくのだ。
 太郎自体が作品のテーマでもある。
 テーマは「太郎の様に前向きにやさしく、人のために生きよう」

 そして今回はギャグメーカーについて。
 ギャグメーカーのメインは隆子。
 以下、ワンポイントのギャグメーカーがそれぞれのネタを演じる。
・杉浦圭一(忍成修吾)は太郎と御村に対抗しようとして無視される。
・鳥居京子(吹石一恵)は生徒との禁断の恋に悩む。
・山田綾子(菊池桃子)はおっとりぶりでギャグを。

 太郎と御村の関係のまわりに隆子ら面白キャラが取り巻くという図式だ。
 月9「ファースト・キス」も同じ構造だが、兄と妹というよくある関係、劇団ひとりさんなどの脇キャラが「山田太郎」より飛び跳ねていない。
 現在は「山田太郎」の様な作劇の方がウケる。

★追記
 執事・磯貝(綾田俊樹)は今回、おいしい役回り。
 御村の「悪戯したかった」という気持ちを代弁した。
 当事者が直接言うより第三者が言う方が説得力がある場合がある。
 「花より男子」の西田といい、秘書・執事がおいしい。


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プリズンブレイク シーズン2 第7話・8話

2007年07月14日 | テレビドラマ(海外)
 第7話「埋蔵金」、第8話「デッド・フォール」は二転三転。
 すごい!すごい!!
 これを各キャラごとに追ってみると……。

★マイケル
 500万ドルの穴掘りと発見→兄、リンカーンは息子のLJが証拠不十分で釈放されたというニュースを聞き迎えに(罠だと知りながら)待ち合わせ場所を示すマイケル→スクレの裏切り→実はマイケルとスクレは手を組んでいた。理由はティーバッグとシーノートに分け前を与えないため(シーノートには後程金を送ると言うが)→しかしスクレの持ち出した500万ドルのバッグは偽物。本物はティーバッグが持ち出していた。→追われるマイケルとスクレ→スクレ、川で丸太に体を挟まれ動けない→マイケル、バイクで丸太を動かしスクレを救う→車を調達するマイケル。スクレは愛していたマリークルーズが結婚を断ったと聞き、迎えに行くことに。マイケルと別れる。

★リンカーン
 マイケルと別れLJを助けに→FBIの目をごまかすために、男に50ドル渡してLJを殴らせる。(ここには視聴者を欺くトリックが。LJを殴ったのはリンカーンをおびき寄せるためのFBIの罠だと視聴者に思わせた。それがリンカーンの仕組んだことだったとは)→車でLJと逃走。マイケルとの待ち合わせ場所に向かう。逃走用の車を買う時クーラーボックスもいっしょに求めたのは、殴られたLJの傷を冷やすため(心憎い伏線)。

★スクレ
 マイケルと同じなので省くが、丸太に挟まれた時、「自分を置いて逃げろ」という。そして、その時にマイケルに言ったせりふ。
 「俺が生まれてきた理由はおまえを逃がすためだ」(泣ける!縛った女性警官が妊娠2ヶ月と聞き、薬を与えるやさしさも。スクレには幸せになってほしい!)

★ティーバッグ
 マイケルたちをまんまと騙し、500万ドルを持って逃走。しかし、軟禁した女性の胸に「慰謝料だ」と言ってドル札を挟んだのが裏目に出そうだ。ベリックたちに追われることになった。

★タンクレディ
 自殺に見せかけて殺される父親→自宅に戻ったタンクレディは政府の人間に殺されそうになる。スプレーを使って難を逃れるが、追っ手はさらに→父親の秘書だった人間に助けを求めるが、秘書も裏切っていた様子。彼女がかけた電話ボックスで電話しようとした女性が間違って撃たれてしまう。→マイケルが送ってよこした折り紙の意味を解読しようとするタンクレディ。折り紙の数字は携帯のアルファベットに対応しているらしい。(マイケルが折り紙に書いて寄こした「すべてうまくいくように計画を立てている」という言葉が泣かせる。それにしてもマイケルって。タンクレディも助けられる様に計画を立てているとは!本当に頭がいい!)

★トゥーイーナ
 マホーンに捕まってしまう。マイケルたちの居場所を吐くよう取り引きを持ちかけられ、応じたようだが……→実はマホーンを連れていったのは、いっしょにユタまで車で来た女性の家。彼はマイケルたちを裏切らなかったのだ。(これも視聴者を騙す仕掛け。目的の場所でなく別の場所に行くというのは「プリズン・ブレイク」ではよく使われる手法だが……)。また、ここでトゥーイーナは車の女性にお礼を言う。「自分を警官に売らなくてありがとう。もし、よかったら刑務所に面会に来てほしい」(なかなか泣かせる!)→しかし、マホーンに殺されてしまう。

★マホーン
 トゥーイーナを殺してしまう→アブルッチとトゥーイーナを殺してしまったことで調査官の尋問を受けるマホーン。(この作品では追う側も一枚岩ではない。追う側にも組織の思惑などの障害が襲う。これがドラマをさらに熱くする)→調査官の調査が終わり、政府の人間と合流するマホーン。マホーンには秘密があり、その秘密を政府に握られているらしい。政府の命令は「マイケルやリンカーンだけでなく脱走者全員を殺せ」。だからアブルッチたちも殺された。政府が全員を殺せと言う理由は何か?

 今回書いたストーリー展開のほとんどは第8話のもの。
 これだけの二転三転を詰め込んでしまう「プリズン・ブレイク」ってすごい!

★追記
 名セリフ。暗躍する政府の人間の言葉。
 「じゅうたんの下に隠せる死体の数には限りがあるぜ。いくら大統領のじゅうたんでもな」

★追記
 第7話では警察無線が効果的な小道具となった。
 実家に戻ってきた女性警官の警察無線機。ここからトゥーイーナが捕まったことなどがマイケルたちに知れる。トゥーイーナが裏切ったのではないかとマイケルたちを疑心暗鬼にさせる。


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必殺仕事人Ⅴ その2

2007年07月13日 | 大河ドラマ・時代劇
 「必殺仕事人Ⅴ」、銀平たちが死んで「風雲竜虎編」となった。
 今回は再び、その概要と主水の殺し方。

「謎の二枚目仕事人登場」
★事件
 柳島の元締めが「あんたはどっちにつく?」と言って、主水の目の前で殺される。主水は元締め殺しの濡れ衣を着せられ、仕事人から狙われることに。同じ頃、大阪の元締めも殺され、これも主水のせいに。
 事件にはこんな裏があった。
 幕府の要人が仕事人を支配するために元締めを殺したのだ。要人は仕事人を自らの支配下に置き、裏からも政治の実権を握ろうとした。主水はその協力を求められるが……。
★面白ポイント
 主水が協力するか否か。せんとりつが人質にとられているというカセも。仕事人どうしの闘いというのも萌える。
★主水の殺し方
 ひな祭りの賑わい、混乱の中で刺す。せりふは
 「仕事人の元締めはてめえみてえな大層(てーそう)なやつはいらねえんだ」
★その他
 これで新しい仲間、玉すだれを使う『陽炎の影太郎』が加わった。
 今回は仕事料、後払いだった。


「返り討ち秘話」
★事件
 敵討ちをなかなかしようとしない夫。夫は主水の上司で同心の田中の十手を奪い、悪行三昧。おまけに敵討ちの相手と組んで、妻を返り討ちにしてしまう。
★面白ポイント
 十手をなくした田中がクビになれば出世出来る主水。
 なくしたことを陰で笑い、夫から十手を取り戻しても水路に投げ込んでしまう。
 このずるさ。最後にはオチがついて十手は田中の手に戻るのだが、主水らしい。
★主水の殺し方
 自らの十手を地面に置いておく主水。夫は拾うが、汚い十手だと言って放り投げる。
 そこへ主水、「汚ねえ十手で悪かったな」と言って刺す。


「白か黒か、大商人誘拐騒動」
★事件
 江戸城の畳の落札をめぐって争う備前屋、大倉屋、奈良屋。
 備前屋は賊に殺され、大倉屋は誘拐される。
 当然、奈良屋が疑われ、拷問の中で殺されてしまう。
 この一連の事件を仕組んでいたのは大倉屋。誘拐は偽装で、拷問の中で奈良屋を殺したのは大倉屋と手を組んだ同心だった。
★面白ポイント
 大倉屋の妻は脅迫状の投げ文があったと主張するが、その時刻、マサが見張っていて投げ文のことがウソだとわかる。
★主水の殺し方
 船遊びをしている同心。主水は「水泳でもなさいますか?」と言って刺し、川の中に沈む同心に言う。
 「金の重みで浮かばれないか」


「不倫妻、身投げからくり」
★事件
 いんちき修験者。水難の相があると言って人を水桶の中で水死させ、川に投げ込む。川に投げ込む時は、配下の泳ぎの得意な人間を使って川に飛び込ませるなど、偽装も徹底している。
 この修験者に不倫妻が夫の殺害を依頼。
 主水は水死した夫が修験者の数珠を握っていたと言って、修験者と妻を揺さぶる。
★面白ポイント
 修験場での仕事。刀や火の上を歩く修験者。見物人がいて仕事は非常に困難。
★主水の殺し方
 今回は刀技のみ。影太郎が大ボスを殺した。
★その他
 清貧生活に甘んじている夫に不満を持つ妻。「あの夫では先行き不安だ。女は夢を食べていけない」と言う。それが夫殺しの理由でもあった。
 リアルな女性観?



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参議院選挙公示

2007年07月12日 | 事件・出来事
年金財源めぐり応酬=首相「いいかげん」、小沢代表「無駄省く」-7党首討論会 (時事通信) - goo ニュース

 参議院選挙公示。
 ブログにも公職選挙法に関わるということでバランス良く書かなくてはならない。

★まず年金問題。政治と金の問題。
 おそらく政権与党に自浄能力はない。
 それは赤城農水省の事務所費問題で明白。
「法律の定める所できちんとやっているから明細を明らかにする必要はない」
 自ら作った法律で抜け道を作ってる。
 社会保険庁の問題が明らかになったのも、野党やマスコミが指摘したから。
 指摘していなければ、現在も庶民は「記録がないから」という理由で社会保険事務所で突っぱねられていただろう。
 ということで政権与党に自浄能力はない。指摘されれば動くけど。
 ここでバランス感覚を持って書けば、仮に野党が政権を担っても同じ。
 権力を握れば人は自分の利権を守ろうとする。
 だから政権交代が頻繁に起こらなければならない。

★マニュフェスト
 争点はいろいろあるだろうが、詰まる所「格差社会を是認するか否か」という所ではないか。
 与党がこれまでに行ってきた政策は規制廃止の「自由競争社会」。
 これは格差社会を是認する政策。
 勝ち組、あるいは将来の勝ち組を目指す人にとってはいい方向。
 自民党のスローガンは「成長を実感に」。
 「経済成長」は日本人が大好きなものだけれど、昭和の「所得倍増計画」とは質の異なるものであるような気がする。
 誰もが一律に成長を実感できるものではない気がする。
 だって天下りを繰り返すことによって得られる退職金っていくら?
 「成長を実感に」ってことは、これらをリーズナブルにし、庶民に回してくれるってことなのだろうか?
 一方、野党は「STOP 格差社会」。
 この記事のように「格差社会」をなくすための方法論に異論もあるだろうが、政権与党の目指す方向性のアンチ。
 将来の日本のあり方としてどちらがふさわしいかを我々は考えなくてはならない。

★追記
 方法論としては現在の宮崎県のやり方は正しい気がする。
 知事がセールスマンとして宮崎を売り込み、経済を活性化させる。
 一方で裏金などの無駄は徹底的に排除する。
 これはメディアを巧みに使える東国原知事という特殊性に拠るものだろうが、地方が国に頼らず経済を活性化させ、一方で無駄を排除する。地方で収支をとる。
 地方分権。小さな政府。
 様々な癒着が生まれ予算が無駄に使われる国主導のやり方はそろそろ限界が来ている感じがする。


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花ざかりの君たちへ 第2話

2007年07月11日 | 学園・青春ドラマ
★面白い設定を作ると、それを発展させ、さらに面白くすることが出来る。
 例えば「パパとムスメの七日間」。父親と娘が入れ替われば、父親はデートの邪魔が出来る。
 「花ざかりの君たちへ」第2話もそう。
 今回は何と言っても、中津秀一(生田斗真)だ。
 芦屋瑞稀(堀北真希)にときめきを感じる中津。
 しかし中津は瑞樹を男だと思っているから、自分の気持ちを懸命に否定。
 「俺は女が好きなんだ。女が好きなんだ」
 瑞樹の肩に手をまわせば、ハートマークが飛び出して激しく動揺。
 瑞樹が口をつけた紙コップで間接キスをしたいと思うが、激しく否定。
 奈良漬けで酔っぱらった佐野泉(小栗旬)が瑞樹にキスしようとすると、思わずガード。自分がキスされる。
 実に楽しい。
 設定が面白いから、こういう描写が作れる。
 これで中津ファンが一気に増えたのでは?

★その他では保健医・梅田北斗(上川隆也)の存在。
 瑞樹の正体を知ってしまって敵にまわると思いきや、ミスコンで服を奪われた瑞樹に衣装を用意するなど、瑞樹の味方に。
 敵と思える人物が味方にまわる。
 これでキャラを立てることが出来る。
 また瑞樹が桜咲学園にやって来た理由(瑞樹は泉が跳べなくなった原因を作った張本人だった)も語らせた。
 いわゆる便利キャラである。
 こういう便利キャラを登場させると、設定を語ることができるし、事件を(今回の場合はミスコンで服を奪われたことを)解決することが出来る。
 それにしても上川隆也さん、「わるいやつら」からやさぐれ医師ぶりが板についてきましたね。去年までは実直な一豊様だったのに。

★さて最後にこの作品の楽しさって何だろう?
 設定の楽しさ、泉を復活させようとする瑞樹のドラマもそうだが、何と言っても『桜咲学園』。
 イケメンがいっぱいいて、毎回コンテストがあって。
 武闘派・天王寺恵(石垣佑磨)がいたり、首がぐるぐる回るオスカー・M・姫島(姜暢雄)がいたり。
 こんな毎日が遊園地の様な学校に通えたら楽しいだろうなと思える。
 作品世界を遊園地にする。
 これも楽しい作品を作るための方法のひとつだ。


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ファースト・キス

2007年07月10日 | 恋愛ドラマ
 「ファースト・キス」に関する3つの懸念。

★ベタなストーリー
 第一話では主人公や主人公の目的など物語の概要が描かれるものであるが、ここで描かれた概要とは、
「成功率50%の福永美緒(井上真央)の兄への想い。美緒に恋人を作ろうと思う兄・加納和樹(伊藤英明)」
「このひと夏を通して成長していくわがままな美緒とダメダメな和樹」

 ベタで過去どこかにあったようなストーリー。
 今後の展開もラストも見えている様な気がする。
 展開は美緒→和樹(妹でありながら好き)、美緒→結城秋生(平岡祐太)を応援する和樹。その三角関係。
 ラストは美緒の病がいよいよ重くなって、和樹に感謝して死んでいく。和樹は写真家になる決意を新たにして……みたいな。仮に手術が成功したとしても、そう大きなサプライズはないだろう。

★シリアス(人の生死)と喜劇は両立するか?
 第2に気になるのが、人の生死を扱いながら喜劇タッチにしていることだ。(井上真央さんや制作スタッフはこの作品を「喜劇である」と言っている)
 シリアスと喜劇。
 難しい作劇。
 死を背負っているから人に意地悪してしまうという美緒のキャラクターだけで引っ張ること、その性格の悪さをギャグにすることには限界がある気がする。
 うまく描ければ名作になるのだろうが、シリアス(離婚)と喜劇を同時に描いた「今週、妻が浮気します」がイマイチだっただけにいささか心配。
 竹中直人さん、劇団ひとりさん、阿部サダヲさんがギャグパートを受け持つのだろうが、ドラマの中で空回りしないことを願う。少なくとも今回、美緒と彼らはうまくかみ合っていなかった(「のだめ」が喜劇として成功したのは主人公も変だったし、それがまわりとかみ合っていたから)。ひとりさんもサダヲさんもどこまでギャグをやっていいのか手探りの感じだった。


★主人公は誰?
 美緒と和樹、主人公はどちらなのだろう?
 恐らくは美緒なんだろうけど、今回は和樹の方が感情移入できた。
 「何でも人のせいにして、あげくの果てに写真から逃げてしまったダメダメぶり」
 「わがままを聞いておんぶする様な美緒へのやさしさ」
 「妹に恋の素晴らしさを教えてやるという目的・動機」
 これらの点で和樹は主人公の資格十分だ。

 今回、美緒が唯一主人公になった瞬間は、番場 大(竹中直人)に啖呵を切った時。(「花より男子」でもそうだったが、井上真央さんは啖呵を切るのがうまい)
 さて今後、美緒はどの様に主人公として描かれていくのだろう。

 以上の点が懸念点。
 通常ならこの作品、ここでパスなのだが、脚本が井上由美子さんだしなぁ。
 「わたしたちの教科書」でファンになった酒井若菜さんも出ているし……。


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必殺仕事人Ⅴ その1

2007年07月09日 | 大河ドラマ・時代劇
 再放送でやっていた「必殺仕事人Ⅴ」。
 あの映像美。やっぱり仕事人はいいなぁ。
 以下は各話の事件と中村主水の殺しの仕方。

「主水、りつ、せん、ダブルベッドに寝る」
★事件
 抜け荷の協力を頼まれたオランダ領事。娘を人質に脅迫されるが、娘は逃げて主水にかくまわれる。
★面白ポイント
 主水とオランダ人娘の恋。ダブルベッドに寝る主水たち。鳩時計が鳴ったり、ベッドから落ちたり。
★主水の殺し方
 相手の鼻緒を事前に切っておき、転ばせて後ろから刺す。


「主水の隠し子、現わる」
★事件
 大阪から帰ってきた盗賊一味。その一味に主水のかつての女・おしまとその娘・おさよが。
 折しも三千両を主水の番屋に隠すことに。しかし、それはかつての女・おしまの手引きで奪われ、主水の責任が問われる。盗賊の背後には、主水の番屋に三千両を隠すように主張した同心・伊吹の姿も。
 一方、娘おさよは母親が盗賊であることを知り、自分も手込めにさせそうになって殺されてしまう。
★面白ポイント
 おさよは主水の娘かどうか? 母親、おしまは人の気配を感じた主水に襖越しに刺され、娘かどうかは定かでない。おしまの死に際に主水は言う。「今さら、おさよが俺の子だなんて言うなよ」
★主水の殺し方
 「伊吹さん、わたしにも分け前をいただけませんかね」と言って、囲炉裏越しに話す主水。伊吹が斬りかかると、囲炉裏の灰を目くらましにして刺す。
 刺す時のせりふは「てめえみたいなとんまに一文もやらねえよ」
★その他
・主水はおさよを「苦労が顔に出てねえ、いい子だ」と言ってほめる。
・盗賊の親分が伊吹におさよを抱くように言う時のせりふは「お気にめしたようで。よかったらお味見を」(パターンですな)
・マサは嗅覚で悪を見分ける。「あいつら悪だぜ。においでわかる」


「主水、化粧をする」
★事件
 御金蔵の焦げつきを誤魔化すために、勘定方御用人の藤尾とその息子を盗人に仕立てる。
★面白ポイント
 仕事は金蔵で。敵が仕事人を待ち構えているのがポイント。敵を一網打尽にするために主水があらかじめ藤尾の仲間が今夜、金蔵破りに来ると伝えていた。 
★主水の殺し方
 蔵の中ではマサたちの仕事が行われて物音。敵のボス宮沢は蔵に入ろうとするが、主水は「宮沢様、私が先に」と言って先に入る。その振り向き様、宮沢を刺す主水。
★その他
 藤尾と息子・金太郎の親子関係。
 藤尾は「手をかけ、金をかけ、手塩にかけて育ててきた。将来の道も作ってやった」と親の愛情を見せるが、子にはその愛情が重かった。


「主水、鶴を食べて失業する」
★事件
 大奥の鶴が首を折られて死んでいる。百軒長屋の連中は鶴を食べてしまうが、それにお咎め、牢から出すお金を貸し付けられる。しかし、それが法外な条件であることがわかり、長屋を立ち退くことに。すべて長屋から立ち退かせるための謀略だった。 
★面白ポイント
 百軒長屋に火がつけられ、火事の中での闘い。
 この闘いで、仕事人・銀平と西が死んでしまう。
★主水の殺し方
 櫓から火事を見守る敵に後ろから刺す主水。「いい眺めだな。火事の続きは地獄で見な」
★その他
・「金の貸借は対面で処理せよ」と言われ、奉行所では取り合ってもられない。実はこの同心もグル。長屋の連中がそれでも騒ぐと「ご政道に背く気か」
 悪党たちは長屋の連中を立ち退かせて言う。
・「美しい町並みを作るのが夢でございます」そこには土地に関わる二万両の利権があるのだが。
・逃げた鶴の責任を感じて長屋にやってくる大奥の奥女中・滝山。そこで彼女は裏に謀略があることを知る。しかし、滝山のご同役の山口もグルであることを知らず刺されてしまう。マサは山口が悪であることを知っていて釘をさしていた。「誰も信じちゃいけねえぜ」。しかし滝山は山口のことが好きで。
 ラストはマサをかばって山口に殺される滝山。滝山は死に際に言う。
 「これでいいのです」愛する人に裏切られた滝山の哀しみのせりふ。
・銀平と西を失った主水。
 「この仕事は高くついたぜ」


 
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