「パパとムスメの七日間」第4話に見るカタルシスの作り方。
今回のカタルシスは、小梅(新垣結衣)の御前会議での爆弾発言。
「こんなんじゃ売れませんから。絶対に売れませんから」
「お客様のことを全然考えていませんから」
社長の顔色と責任をとることを怖れた役員たちのゆる~い会議。
問題先送り、持ち帰り。
曖昧な結論。
保身と言い訳(「ティーンズの商品に手をつけていなかったのではない。敢えて参入しなかったのだ)。
「伝統」と「常識」からの脱却と言いながら、それにしがみついている体質。
それらに小梅の想いが爆発する。
この爆発が視聴者のカタルシスを生む。
このカタルシスは、タメればタメるほど効果的だ。
障害が大きければ大きいほど効果的だ。
その障害とは
★「秘密基地」の様な大仰な会議室。
★光の中から現れる社長。
★かなり婉曲な言いまわしでも否定される会議の雰囲気。
これらで発言することがどんなに大変かが視聴者に伝わる。
また第三者の言葉が小梅に歯止めをかける。
★「根まわしは済んでいるから無駄なことは言うな」という会議前の部長の言葉。
★恭一郎(舘ひろし)の必死の叫び。
また、タメはこうだ。
★ドラマでは会議と同時進行で、学校のシーンが挿入される。
試験のことで教師に追いかけられる小梅。
お泊まり旅行のことで友達につきまとわれる小梅。
なくなりそうな携帯の電池。
会議のシーンをそのまま描いてもいいのだが、学校のシーンを挿入することでさらにタメになる。視聴者は早く会議のシーンを見たいのにと思ってやきもきする。
なお、この学校のシーンの挿入は同時に『時間経過』の効果を果たしている。
会議のシーンだけを延々と描いたのでは内容が持たない。だから別の場所を描いて時間を経過させた。小梅のシーンを挿入しておけば、次のシーンで会議が終わり近くになっていてもおかしくないわけだ。
★発言をもとめられる小梅。
会議が終わり近くになり、小梅は何とかやり過ごせたと安心する。
ここで視聴者は、このまま会議が終わって小梅の発言はないのかとがっかりする。
これがタメだ。
小梅はリーダーとして最後に発言を求められるが、最初からはっきりとした反対意見を言わない。
これもタメだ。
はっきりした意見を言わない小梅に視聴者はやきもきする。
今回はカタルシスの作り方の見本のようなお話だった。
会議をひっくり返して落ち込む小梅に「リーダーの言っていることは正しい」「がんばりましょうよ」と言ってくれるプロジェクトチームの仲間たちもいい。
今回のカタルシスは、小梅(新垣結衣)の御前会議での爆弾発言。
「こんなんじゃ売れませんから。絶対に売れませんから」
「お客様のことを全然考えていませんから」
社長の顔色と責任をとることを怖れた役員たちのゆる~い会議。
問題先送り、持ち帰り。
曖昧な結論。
保身と言い訳(「ティーンズの商品に手をつけていなかったのではない。敢えて参入しなかったのだ)。
「伝統」と「常識」からの脱却と言いながら、それにしがみついている体質。
それらに小梅の想いが爆発する。
この爆発が視聴者のカタルシスを生む。
このカタルシスは、タメればタメるほど効果的だ。
障害が大きければ大きいほど効果的だ。
その障害とは
★「秘密基地」の様な大仰な会議室。
★光の中から現れる社長。
★かなり婉曲な言いまわしでも否定される会議の雰囲気。
これらで発言することがどんなに大変かが視聴者に伝わる。
また第三者の言葉が小梅に歯止めをかける。
★「根まわしは済んでいるから無駄なことは言うな」という会議前の部長の言葉。
★恭一郎(舘ひろし)の必死の叫び。
また、タメはこうだ。
★ドラマでは会議と同時進行で、学校のシーンが挿入される。
試験のことで教師に追いかけられる小梅。
お泊まり旅行のことで友達につきまとわれる小梅。
なくなりそうな携帯の電池。
会議のシーンをそのまま描いてもいいのだが、学校のシーンを挿入することでさらにタメになる。視聴者は早く会議のシーンを見たいのにと思ってやきもきする。
なお、この学校のシーンの挿入は同時に『時間経過』の効果を果たしている。
会議のシーンだけを延々と描いたのでは内容が持たない。だから別の場所を描いて時間を経過させた。小梅のシーンを挿入しておけば、次のシーンで会議が終わり近くになっていてもおかしくないわけだ。
★発言をもとめられる小梅。
会議が終わり近くになり、小梅は何とかやり過ごせたと安心する。
ここで視聴者は、このまま会議が終わって小梅の発言はないのかとがっかりする。
これがタメだ。
小梅はリーダーとして最後に発言を求められるが、最初からはっきりとした反対意見を言わない。
これもタメだ。
はっきりした意見を言わない小梅に視聴者はやきもきする。
今回はカタルシスの作り方の見本のようなお話だった。
会議をひっくり返して落ち込む小梅に「リーダーの言っていることは正しい」「がんばりましょうよ」と言ってくれるプロジェクトチームの仲間たちもいい。