★公認会計士とは「企業の財務状況を的確に判断して企業経営に示唆を与えるもの」。
言わば企業の『医者』。
この様にこのドラマでは描かれている。
そこには企業と会計士の対立がある。
一方で癒着がある。
例えば粉飾決算。
企業にしてみれば粉飾することで企業をよく見せたい。あるいは税金を少なく払いたい。
企業を防衛するという企業論理にしてみれば許容されること。
一方、会計士。
粉飾を発見した時どう対処するか?
それを法と正義の名のもとに指弾するのは簡単だが、それで企業の存続が危ぶまれるかもしれない。見逃すことで来年は会社再生が出来るかもしれない。
別の言い方をすれば、不況に苦しむ企業を救うためには多少の粉飾も見逃そうという「ぬるま湯監査」の立場をとるか、不良企業は切り捨ていかなる不正も認めないという「厳格監査」をとるか。
そんな葛藤が会計士の中に生じる。
これがドラマになる。
★主人公・若杉健司(塚本高史)は友人のプレシァス・ドーナッツの上場の監査を行うが、上場をするために無理をしている。
フランチャイズの出資者に出資金を返さない。
会社立ち上げと拡大のためにブラックマネーから金を借り、今はそれを返すために汲々としている。
若杉はそんな財務状況では上場は認められないと判断するが、友人は上場が駄目になればブラックマネー筋から責め立てられると訴える。
厳格監査をとるか、友情のためにぬるま湯監査をとるかに迷う若杉。
やはりドラマは葛藤だ。
同時に『企業の財務』という現在もっともタイムリーな素材をドラマにしたのも好感が持てる。
★ラスト、若杉が至った結論は『厳格監査』+『信頼』。
『厳格監査』で企業を切り捨てることは簡単だ。
そこには痛みも感情もない。機械的な切り捨て。
しかし若杉はそれだけではダメだということに気づく。
監査を行う企業の人間との信頼が必要だと気づく。
企業の『医者』として妥協なく企業の財務状況を見るが、同時に企業が生き延びるために社員といっしょになって努力する。
そこに生まれる信頼。
NHKの土曜9時のドラマはバカにできない。
言わば企業の『医者』。
この様にこのドラマでは描かれている。
そこには企業と会計士の対立がある。
一方で癒着がある。
例えば粉飾決算。
企業にしてみれば粉飾することで企業をよく見せたい。あるいは税金を少なく払いたい。
企業を防衛するという企業論理にしてみれば許容されること。
一方、会計士。
粉飾を発見した時どう対処するか?
それを法と正義の名のもとに指弾するのは簡単だが、それで企業の存続が危ぶまれるかもしれない。見逃すことで来年は会社再生が出来るかもしれない。
別の言い方をすれば、不況に苦しむ企業を救うためには多少の粉飾も見逃そうという「ぬるま湯監査」の立場をとるか、不良企業は切り捨ていかなる不正も認めないという「厳格監査」をとるか。
そんな葛藤が会計士の中に生じる。
これがドラマになる。
★主人公・若杉健司(塚本高史)は友人のプレシァス・ドーナッツの上場の監査を行うが、上場をするために無理をしている。
フランチャイズの出資者に出資金を返さない。
会社立ち上げと拡大のためにブラックマネーから金を借り、今はそれを返すために汲々としている。
若杉はそんな財務状況では上場は認められないと判断するが、友人は上場が駄目になればブラックマネー筋から責め立てられると訴える。
厳格監査をとるか、友情のためにぬるま湯監査をとるかに迷う若杉。
やはりドラマは葛藤だ。
同時に『企業の財務』という現在もっともタイムリーな素材をドラマにしたのも好感が持てる。
★ラスト、若杉が至った結論は『厳格監査』+『信頼』。
『厳格監査』で企業を切り捨てることは簡単だ。
そこには痛みも感情もない。機械的な切り捨て。
しかし若杉はそれだけではダメだということに気づく。
監査を行う企業の人間との信頼が必要だと気づく。
企業の『医者』として妥協なく企業の財務状況を見るが、同時に企業が生き延びるために社員といっしょになって努力する。
そこに生まれる信頼。
NHKの土曜9時のドラマはバカにできない。