平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

佐野研二郎氏の他のデザインでも盗用疑惑?(比較画像あり)

2015年08月12日 | 事件・出来事

 東京オリンピックのエンブレムをデザインした佐野研二郎氏が、他のデザインでも盗用疑惑?

 以下はネットに流布している類似をしめす画像。
 オリンピックのエンブレムの類似は仕方ないと思っていましたが、さすがにこれだけあると疑問が湧いてくる。
 みなさんはどう思われます?

 

 このままだと、佐野研二郎氏は第2の小保方さんになるという話も……。

 ※参照記事 パクリデザインまとめ

 ※追記
 佐野研二郎氏の妻が取材を受けて、話した所に拠ると、佐野氏のデザイン事務所には複数のデザイナーがおり、上記のものは部下のデザイナーが作成し、佐野氏が監修したものだったらしい。
 つまり、パクリをやったのは部下で、佐野氏は知らなかったってこと?
 秘書がやったことと言い訳する政治家みたいだな。
 あるいは佐野氏はコピペの小保方さんでなく、ゴーストライターを使った佐村河内氏?

 部下のデザインを有名デザイナーが監修して自分の名前で発表するというやり方は大きなデザイン事務所ではあり得ることらしいが、ではオリンピックのエンブレムはどうだったの? という疑問が出て来る。
 完全にダーティなイメージがついてしまった東京オリンピック・エンブレム。
 これはもう新国立競技場同様、白紙にすべきだと思う。

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防衛省、戦争法案を『8月に法案成立、2月から法施行』~安倍内閣の国会・国民無視が明らかに!

2015年08月12日 | 事件・出来事
 安倍内閣が国会無視をまたやった。
 国会は国民の代表で構成されるから、国民無視と言ってもいい。

 詳細は次のようなもの。

 現在の戦争法案が国会で可決されていないにもかかわらず、防衛省で実際の運用の検討がなされていたというのだ。

 共産党の小池晃議員が入手した、この防衛省の極秘内部資料では次のような内容が明記されている。
『8月に法案成立、2月から法施行』←そんなこと、いったい、誰が決めたんだ?
『来年の南スーダンのPKO活動は今回の新法案に基づいて行われる』←法案が通ってから検討され、実行されるべきでしょう?
『自衛隊を軍と表記』←日本国憲法では、軍を認めていません。

 この資料が提示された時、中谷防衛大臣は天を仰ぎ、岸田外務大臣は頭を抱えた。
 外部に流出させたらまずい資料だからだ。
 この資料、おそらく防衛省内の内部告発者によって共産党に手渡されたものだろう。
 現に資料には、赤いハンコで『取扱厳重注意』。
 なるほど、特定秘密保護法は、こういう時のためにあったのか。
 おそろしいね、重要なことが国民に何も知らされず進行していく。
 これでは政府のやりたい放題だ。

 安倍内閣の国会無視、国民無視は今に始まったことではない。

・安倍首相のアメリカ議会での「集団的自衛権を可能にする法案を今年夏までに成立させます」発言。
・世論が反対、もしくは慎重審議を求める中、衆議院で強行採決。
・磯崎総理補佐官の「法的安定性は関係ない」発言。
・そして、今回の防衛省の暴走。

 彼らにとっては、国会や法律など関係ないのだ。
 そんなものは無視して、やりたいことをどんどんやっていく。
 これが法治国家なのか? 三権分立なのか?

 現在は司法・立法・行政の3つの権力のうち、行政(=政府)が強すぎる。
 安倍内閣の強権により、立法(=国会)が蔑ろにされ、司法は沈黙し、制約もあるが、ほとんど機能していない。
 第4の権力であるマスコミも一部を除いて、安倍応援団だ。特に安倍首相のお友達が会長を務めるNHKはひどい。
 どうやら安倍自民党は中国や北朝鮮のような国を目指しているらしい。

 舐められっぱなしの国会は、今回の件を徹底追及するべきである。
 防衛省の関係者を呼び出して、真意を問いただせ。

 中谷防衛大臣は、この資料のことを知らなかったのなら管理能力ゼロだ。大臣として部下を統率できていない。
 もし知っていたのなら、背任だ。国民、国会を無視している。

 最近の安倍自民党を見ていると、軍部と政府が暴走した戦前を思い出す。
 マスコミを懲らしめろ発言も
 戦争に行きたくないのは利己主義発言もそう。
 まさか、と思われる方もいるだろうが、これだけボロボロ出て来ると、そう考えざるを得ない。


 ※参考
  防衛省内部資料めぐり紛糾=「安保成立前提」と共産(時事通信)

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川内原発再稼働~3・11から何も学ばない国、電力会社など一部の人間のために再稼働される原発

2015年08月11日 | 原子力発電・反対
 本日、制御棒が抜かれ、鹿児島・川内原発が再稼働する。

 こんなに暑い夏なのに電力は十分足りているのに。
 火山噴火のリスクがあるのに。
 避難計画は十分に出来ていないのに。
 建造して30年を越える老朽原発であるのに。
 石油価格が下落して電力料金だって下がっているのに。
 核のゴミをどこで処分するか、まったく決まっていないのに。

 では、なぜ川内原発は再稼働されるのか?

 すべて電力会社の経営のためである。
 原発は起動して使われなければ、ただの鉄くず。
 維持費・保全費がかかるただの金食い虫になる。

 それに廃炉になれば、莫大なお金がかかるから、出来る限り、先延ばしにしたい。
 原発は安価な電力と言われているが、この費用を入れれば果たしてどうか?

 家電メーカー・東芝が不正会計をしたのも、原発事業が行き詰まったから。
 東芝は原発建造で収益を得ようとしていたが、3・11で新しく原発を造れなくなったので経営の目論見が大きく崩れてしまった。
 日本では難しいから、海外で造ろうということで、安倍首相がトップセールスをおこない、トルコなどで原発建設が決定した。
 トルコは地震の多い国なのに大丈夫か。もちろんトルコでは反対運動が起きている。

 川内原発再稼働に関する関係者の発言は次のようなもの。

 原子力規制委員会の田中委員長は、
「基準に適合しているかどうかを審査するだけで、稼働させるかどうかには関与しない」
「基準への適合は審査したが、安全だとは私は言わない」
 ほら田中委員長だって、「安全ではない」って言ってるよ!
 それに何という責任回避発言!

 安倍首相は九州電力の会長と会食して、
「川内原発は何とかします」
 癒着してるよな~。
 これだから原発をやめられないし、再稼働するわけだ。

 関連記事 関西電力、歴代総理に献金

 現在、世界各国は、太陽光発電や風力発電など、自然エネルギーに舵を切っている。
 それは原発が危険で、必ずしも安価なエネルギーではないことと、自然エネルギーがビジネスになることがわかっているからだ。
 東芝に見られるとおり原発はもはや成長分野ではない。
 今後、成長していくのは、自然エネルギーの分野だ。
 なのに安倍政権は旧来の原発にこだわり、自然エネルギーの発展を妨げている。
 もし政府が原発ゼロという方針を打ち出したら、各企業はもっと自然エネルギーの分野に資本を投下して新技術を開発していくだろう。
 日本はこの分野で遅れをとっていいのか?

 戦争法案といい、安倍政権は亡国の政権だな。

 3・11から何も学ばないこの国。
 ドイツなどは、3・11を経験した日本がなぜ原発にこだわるのか驚いているという。

 電力会社・原子力ムラ、利権政治家と官僚……これらの一部の人間たちに拠って、原発が再稼働されようとしている。

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花燃ゆ 第32回「大逆転!」~これより萩にのぼり椋梨を討つ! 志のある者は功山寺に集結せよ!

2015年08月10日 | 大河ドラマ・時代劇
 高杉晋作(高良健吾)たちに拠るクーデター、革命である。
 対象は、幕府に恭順しようとする藩の守旧派(=椋梨一派)。
 高杉たちは、外国の言いなりになっている幕府がいずれ国を滅ぼすと考えている。
 だから幕府にヘコヘコする椋梨たちが許せない。

 歴史は、勝利した者の視点で描かれるから、明治の世になり、長州・薩摩が実権を握るようになると、高杉らのクーデターは正当化される。
 幕府や椋梨たちにしてみれば、高杉らは反政府の過激派であろう。
 いろいろな主義主張や大義名分が飛び交っているが、結局、歴史とは権力闘争。高杉派が勝つか、椋梨派が勝つか。

 一方、ドラマとしては、松下村塾側が主人公なので、高杉のクーデターが勇ましく、大義名分のあるものとして描かれねばならない。
 そうでないと、視聴者が感情移入しにくいからだ。
 たとえば、『忠臣蔵』では赤穂浪士は正しくて吉良上野介は悪でなくてはならない。吉良上野介にも一部の理ありと描かれたら、忠臣蔵は盛り上がらない。
 しかし、今作では、高杉たちの大義名分が、今ひとつ伝わって来ない。
 林家木久扇師匠が演じた百姓に代表される民衆が高杉たちを応援する理由も。
 この作品が『忠臣蔵』のような明解さを目指していないのはわかるが、松下村塾側の大義名分や民衆の共感というものが、過去にもっと描かれていれば良かったと思う。

 女たちの戦いも描かれた。
「わたしを人質にすれば、高杉晋作は決して奥に手を出しませぬ」
 雅(黒島結菜)のこのせりふは迫力と説得力があった。
 それに「面白い」と応じる銀姫(田中麗奈)も奥を守ろうとする都美姫(松坂慶子)。
 彼女たちはそれぞれの立場で必死に戦っている。
 一方、美和(井上真央)の行動は今ひとつ。
 和平を毛利敬親(北大路欣也)に懇願に行く理由がわからない。
 無駄な殺し合いをさせたくないということと、銀姫のお産の負担を軽くしたいというのが理由なのだろうが、どこか伝わって来ない。
 美和には背負っているものがないからだろうか。
 雅や銀姫は子を背負い、都美姫は毛利家と奥を背負っているが、美和にはそれがない。

 とはいえ、今回は密度の濃い内容でした。
 でも、玉木彦助(冨田佳輔)の死はいらなかったかな~。あまり描かれて来なかったし。
 それだったら刺客に襲われた梅太郎(原田泰造)の顛末をもっと描くべきだった。

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安倍自民党の暴言・トンデモ発言にツッコミを入れてみた!~どうなっちゃったの、自民党?

2015年08月09日 | 事件・出来事
 安倍自民党のさまざまな問題発言についてツッコんでみた。

 まずは「戦争に行きたくないというのは利己主義」と言った武藤議員。
 雑誌・東洋経済の取材を受け、「ご自身は戦場に行かないのか?」と問われて、
「政治家が戦争に行くことは、国家としての意思決定が出来なくなります」(笑)

 いやいや、あなた一人くらいがいなくなった位で、国家の意思決定ができなくなるなんてことありませんから! どんだけ自分が偉いと思ってるんだ?

 この武藤発言に対する麻生副総理の言葉もおかしい。
「自分の気持ちを言いたいなら安保法案が通ってからにしてくれ」

 そこかいっ!
 麻生さんが武藤発言を問題にするのは、その発言内容ではなく、戦争法案に影響するから。
 ていうことは、麻生さんも「戦争に行きたくないというのは利己主義」って思ってるってこと?

 今回の戦争法案が、法理上、核ミサイルも輸送できることに関して、中谷防衛大臣は次のように語った。
「核兵器は核弾頭を持っており、分類は『弾薬』に当たる」

 すこしわかりにくいが、核ミサイルは『弾薬』だから運べるというのだ。
 そんなメチャクチャな!
 核はいったん爆発したら、市民を含めてとんでもない人を殺すし、その後の放射能の影響も計り知れない。
 日本はそんなことに手を貸すのか?

 このことに関し、中谷防衛大臣は「あくまで法律上可能だと言うことで、政策上はあり得ない」と答弁しているが、本当か? アメリカに頼まれて断れるのか?
 安倍首相は、同様のことを国会で問われて次のように答弁している。
「私が総理大臣として『ありえない』と言ってるんですから間違いありません!」←おおっ!

 これを聞いた時は茫然としたね。
 憲法の内容を自分で勝手に解釈した総理大臣が何を言ってるんだ?
 仮に安倍さんがそう思っていなかったとしても、法律にダメだと書かれていなければ、後の総理大臣がやるかもしれないじゃないか?

 それに、この安倍発言はまったく論理的じゃない。
 本来なら核ミサイルは運べない根拠と論理的に説明すべきなのに、「私が総理大臣として『ありえない』と言ってるんですから間違いありません!」www
 結局はあんたの確信かいっ!
 法律をもとに論理的に説明してよ!

 この理屈だと、総理大臣ってのは法律より上にあるってことになるね。
 総理大臣は「ありえない」と確信すれば、法律をも超越できる。
 上手いたとえが見つからないが、「フグをそのまま食べたら毒にあたる」と法律で禁じられていても、総理大臣が「ありえない」と言えば大丈夫になる。
「放射能が危ない」と学者が言っても、総理大臣が「ありえない」と言えば大丈夫になる。
 法律無視で学者の見識も無視で自分が絶対に正しい。
 このような権力者が政治をおこなう体制を<独裁>という。

 本当に、最近の自民党を見ていると、気が狂いそうになる。
 何しろ、まともな言葉がまったくないのだから。
 信じられないような言葉がどんどん出てきている。
 まともに向き合っていると、本当に疲れる。

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『乱歩奇譚』と『サイコパス』~悪に染まるカガミと、染まらない常守朱とコバヤシ

2015年08月08日 | コミック・アニメ・特撮
 アニメ『乱歩奇譚』
 小林少年は、悪や狂気に親和性のある高校生として描かれている。
 美少年だから、女装しても可愛いし、ハシバは惚れてるし(笑)
 乱歩自身も同性愛に関する著述があり、横溝正史と関係があった? などという噂もあるから、この点は、いろいろ妄想が膨らむな~。
 明智小五郎自身も文代夫人という妻がいるが、文代夫人は病気で療養所暮らしをしており、実質、麹町のアパートで小林少年と暮らしてたし……。

 さて、悪や狂気に親和性のある人物。
 他の作家の作品に目を転じれば、乙一の『GOTH』の主人公なんかが思い浮かぶ。
 映画にもなった『羊たちの沈黙』では、殺人鬼ハンニバル・レクターに近づくと悪に取り込まれると指摘されるクラリス捜査官が登場する。
 このクラリスの設定は、そのままアニメ『サイコパス』の設定になっている。

 それで、『乱歩奇譚』。
 明智がコバヤシを自分の所に出入りを許したのは、コバヤシが悪や狂気に染まらないと判断したからなのだろう。
 コバヤシは悪や狂気に親和性を持っているが、『サイコパス』の主人公・常守朱(つねもりあかね)のようにそれらに染まらない。

 一方、コバヤシや常守朱とは正反対の人物がいる。
 以下ネタバレ。


 刑事のカガミだ。
 彼は、心神喪失などで罪の償いを免れ、のうのうと暮らしている犯罪者たちを許せない。
 警察官として、ずっと葛藤を抱えてきた。
 その葛藤の行き着いた先が、法に代わって悪を裁く正義の断罪者・怪人二十面相。

 カガミが正義の断罪者になった事件は説得力がありましたね。
 服飾デザイナーになりたくて、長年の努力してきた妹。
 彼女は、最近、賞を獲り、デザイナーとしてやっと道が開けた。
 そんな矢先、妹は無惨に吊されて殺される。
 賞を獲ったデザインの服を着て……。
 こんな残酷なことがあるだろうか。
 これならカガミが殺人者の世界に行ってしまうのもわかる。

 しかし一方で、カガミは弱かった。
 さまざまな悪に触れているうちに、少しずつ悪に染まってしまったのだ。
 アニメ『サイコパス』の設定を借りれば、犯罪係数がどんどん上がっていってしまった。
 カガミは常守朱になれなかった。

 物語のラストでカガミは言う。
「私を極刑に。罪人は罰せられるべきです」
 そして、こうつけ加える。
「だが、二十面相は死なない」

 これはある意味、真実ですよね。
 悪の因子はなくならないし、現実の理不尽を憎むあまりに悪の側に行ってしまう人間もいる。
 ネットに映像を流して自分の犯行をアピールする所などは、「イスラム国」を想わせる。

 二十面相は今後も出現するに違いない。

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乱歩奇譚~「人間椅子」「影男」の原作との共通点・変更点

2015年08月07日 | コミック・アニメ・特撮
 アニメ『乱歩奇譚』
 江戸川乱歩の原作を上手くひねっていますね。

 たとえば、『人間椅子』。

 以下、ネタバレ。

 原作の『人間椅子』は、美女の椅子になれたらどんなに素晴らしいだろう、という妄想・願望を綴ったものだが、アニメ『乱歩奇譚』では逆にしている。
 すなわち、椅子になりたい被害者。
 原作では加害者であるのに、アニメ版では、椅子になりたいのは被害者だ。
 被害者は殺人犯の椅子になるために自らすすんで殺される。
 殺人犯に永遠に愛されたくて、椅子になることを望む。

 この<椅子になりたい願望>は乱歩のオリジナルだが、究極のマゾヒズム=物になりたい願望ですね。
 乱歩の小説には、美少女を人形にするといったエピソードがしばしば登場するが、これもまた人間の物体化。
 実は人間って、意思を持っていると劣等感や不安や孤独などに苛(さいな)まれてつらいから、意思をなくして物になってしまいたいものなのです。
 誰かに完全に支配されたいとも思ってしまう。

 原作の『影男』は、いくつもの名前を持ち、人間の裏面や秘密を暴き出すのを生きがいにしている男の物語。
 これをアニメ版では、少女を悪から守る<少女趣味>の男として改変している。
 原作との共通点は、少女・大曾根さち子を救うエピソード。
 病気のさち子を救おうとする影男の心温まるエピソードが描かれるが、アニメ版では、ここを上手くふくらませている。
 影男がさち子に語りかける原作のせりふ「君はまったく生まれ変わって、仕合わせな子になれるんだよ」なんかも巧みに引用されている。

 それにしても江戸川乱歩ってすごい。
 江戸川乱歩の作品はさまざまな形でリメイクされているが、これほど後の作家・クリエイターにインスピレーションを与えた作家っていないだろう。
 発表当時は荒唐無稽な通俗小説とバカにされた作品群が、今ではどんな作家の作品よりも存在感があり、輝きを放っている。

 乱歩の命日は1965年7月28日。
 今年は没後50年で著作権が切れるが、さまざまな形で関連著作物が出て来るに違いない。
 それともTPPが成立すれば、著作権切れは没後70年になるから、さらに延長されるのか?
 いずれにしても人間の奥底にある心理を描いた乱歩の作品は、今後も読み継がれ、クリエイターにインスピレーションを与えていくに違いない。

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70年目の広島「原爆の日」~国会では核ミサイルを運べる法案が審議されている

2015年08月06日 | 事件・出来事
広島、きょう70年目の「原爆の日」

 本日は原爆投下70年目の「原爆の日」。
 当時の戦争指導者が早く降伏を判断していたら、広島・長崎の原爆投下はなかったのに。
 彼らの罪は大きい。

 そして70年後。
 現在の政治指導者たちは<核ミサイル>を法律上、運べる法案を通そうとしている。
 被爆国である日本が核の使用に荷担するなんて。
 中谷防衛大臣は法律上、可能なだけで、実際に運ぶわけではないと答弁しているが、本当か? アメリカに頼まれて断れるのか?
 だったら「核ミサイルは運べない」と法律に明記せよ。

 今回の戦争法案では、生物化学兵器も、毒ガスも、劣化ウラン弾も、クラスター爆弾も、法律上、運ぶことが可能らしい。
 これが「戦争参加ではない」なんて詭弁だ。
 これだけでも「武力による紛争解決」を禁止する憲法違反だ。

 公明党も<平和の党>を自認するなら、核ミサイルさえ運べるこの法律をどう考える?

 沖縄では式典に参加した安倍首相に対し、「帰れ、戦争屋!」というヤジが飛んだが、まさに彼は「戦争屋」である。
 本日の式典で、彼はどんな顔をして、どんなメッセージを語るのだろう?


※追記
 そして式典。
 安倍首相のメッセージでは、従来の首相が語っていた、「日本国憲法を守り」「平和憲法を遵守し」「憲法の平和条項を遵守し」といった言葉がなかった。
 やはり現在の憲法が嫌いなのだろう。
 非核三原則への言及もなかった。
 非核三原則を敢えて外すことに何の意味があるのか?
 広島・長崎の被爆者の方々や福島の原発事故被害者の方を刺激し、悲しませるだけではないか?
 本当に人の心がわからない人だ。
 会場からは「どの面を下げて来た」「恥を知れ」などの怒号が飛び交ったらしい。
 放送していたNHKはその声を拾わなかったが、映像では、怒号の方を見る外国人参列者や、しらけた顔で安倍首相の演説を聞く広島市民の姿が映し出されていた。
 これほど罵声を浴びた首相もめずらしい。

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自民党・武藤議員が反論!~でも、思考が浅くて、単純すぎる。途中の思考がない。

2015年08月05日 | 事件・出来事
 戦争に行きたくない、と叫ぶのは、極端な利己主義だ、と述べた自民党・武藤貴也議員。

 関連記事はこちら
 自民党・自民党・武藤貴也議員が驚くべき発言~人権より滅私奉公を礼賛!

 そんな武藤議員がフェイスブックで次のように反論している。

「誰もが戦争に行きたくないし、戦争が起こって欲しいなどと考えている人はいないと思います。しかし他国が侵略してきた時は、嫌でも自国を守るために戦わなければならないし、また世界中の各国が平和を願い努力している現代において、日本だけがそれにかかわらない利己的態度をとり続けることは、地球上に存在する国家としての責任放棄に他ならないと私は考えます」
「世界中が助け合って平和を構築しようと努力している中に参加することは、もはや日本に課せられた義務であり、正義の要請だと私は考えます」


 一見、正しそうに見える。
 でも、総じて考えが浅い。

 まず、日本がついていこうとしているアメリカの戦争がすべて正しいのか? という検証だ。
 ベトナム戦争、イラク戦争……どれもアメリカのエゴや利権でおこなわれた戦争で、多くの悲惨を巻き起こした。憎しみは憎しみを生み、「イスラム国」など、現在のテロリストを生み出した。
 日本はこれに荷担しようというのか?

 戦争で問題を解決するって発想も安易すぎる。
 仮に戦争で勝利したとしても、戦争はなくなりません。
 負けた方は憎しみを抱き、ふたたび武器を持って戦うだけ。
 それよりも現在、日本がおこなっている国際貢献を押し進めるべきだ。
 特に貧困対策。
 貧困が争いを巻き起こす。衣食住が足りれば、人の心はそんなに荒れることがない。
 武藤議員は、「世界中の各国が平和を願い努力している現代において、日本だけがそれにかかわらない利己的態度をとり続けることは、地球上に存在する国家としての責任放棄に他ならないと私は考えます」と言ってるけど、日本はしっかりやってるじゃん。世界中から評価されてるじゃん。
 あなたはそれを否定するのか?
 平和貢献の手段としては、外交だってある。
 というかメインにすべき。
 世界のどこかで揉めている国があったなら、日本が間に立って調整すればいい。
 武器を持って十字軍をやることだけが平和貢献ではない。

 武藤議員の思考は単純すぎる。
 戦争反対→→→→→→→→→→→→→→→利己主義
 平和貢献→→→→→→→→→→→→→→→戦争
 いきなり極端な結論に行ってしまって、途中の思考がない。

「日本に課せられた義務」「正義の要請」なんて言葉も引っかかるな~。
 歯切れのいい、気持ちのいい言葉なんですけどね。
 戦争中の「アジアの解放、日本の正義」みたいな感じがある。
 武藤議員、現実はもっと割り切れないドロドロしたものですよ。
 あなたが信奉する安倍首相だって、さまざまな利害や思惑が絡み合って今回の戦争法案を進めているわけで、「日本に課せられた義務」「正義の要請」なんて言葉だけでやっているわけではないと思います。

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「となりの関くん&るみちゃんの事情」が面白い!~常識から抜け出して、あちらの世界で自由になろう!

2015年08月04日 | 学園・青春ドラマ
 ドラマ『となりの関くん&るみちゃんの事情』(TBS・火曜深夜1:11他)が面白い。

 まずは『関くん』。
 となりの席の関くんは、授業中、いつもおかしなことをしてる。
 第1話では、大量の消しゴムを使った<ドミノ倒し>の作成。
 関くんは、シーソー、連続S字、立体交差など本格的な仕掛けを駆使して、ドミノ倒しを作っていく。
 消しゴムを並べるのは、机の上だけにとどまらず、教室の床やロッカーの上まで!

 これをハラハラして見ているのは、関くんのとなりの席の横井るみ(清水富美加)!
 清水富美加さん、『まれ』の一子とは全然、違う女の子を演じているな~。
 るみは、ドミノ倒しをつくっている関くんのことが気になって授業に集中できない。
「関くん、先生に見つかっちゃうよ」
「先生に怒られるよ。あの先生、怖いんだから」
 だが、関くんは黙々と作業を続けていく(笑)

 ドラマとしては、ただこれだけだ。
 時間にして10分くらいのショートドラマで、ラストに軽いオチがついている。
 フジテレビの超大作『ヒート』は視聴率で苦戦してるようだが、ドラマとしては『関くん』の方が新鮮で面白い。
 メインの役者はふたりで、セットは教室だけ、制作費は低予算。
 フルコース料理というより、お茶漬け感覚で楽しめる感覚。
 これからのドラマのひとつの可能性と言えよう。

 さて、このドラマについて深掘りして考えてみた。
 おそらく、
 るみは関くんがいる、あちら側の世界に行きたいのだろう

 るみのいる世界は、授業や教室という学校の世界。
 一般常識やルールというものに縛られている。
 一方、関くんのいる世界は、自由で楽しそうで、創造と情熱にあふれている。
 るみは関くんのすることにハラハラドキドキしながら、一方で憧れているのだ。

 こちら側の世界よりあちら側の世界へ、というテーマは、『関くん』の後に放送されている『るみちゃんの事象』でも描かれている。
 るみちゃんは授業中に、弓で矢を放つ(笑)
 放たれた矢は黒板に突き刺さって、先生に「授業中に矢を放つな! 時と場所を考えろ!」と怒られても全然気にしない(笑)
 るみちゃんは学校に大玉の打ち上げ花火(尺玉)を持ってきている(笑)
 先生に注意されると、尺玉はイヤリングなどと同じアクセサリーと主張し、
「爆発する危険も含めてファッション! 女の子はいつでもドキドキなんです!」と言い放つ(笑)
 そして、最後にはこう主張!
 「社会があたしに合わせればいい!」
 「がんばれ、世間!」

 るみちゃんも関くんも完全にあちら側の世界に行ってしまっている。
 るみちゃんなどは、「社会があたしに合わせればいい!」と、こちら側の世界をねじ伏せようともしている。

 関くんも、るみちゃんも自由なんですね。

 深夜の時間帯、このふたつのドラマを見ると、一瞬、自由になれます。
 常識やルールに縛られた現実から解放されて、癒されます。

 『となりの関くん&るみちゃんの事象』HPはこちら

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