平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

報道ステーションの変質~中島岳志氏と後藤謙次氏のコメントの違いでよくわかった

2016年05月21日 | 事件・出来事
 金曜日の報道ステーションはコメンテイターが変わる。
 昨日(20日)のコメンテイターは、古舘伊知郎さん時代に出演していた政治学者の中島岳志さんだった。
 いやあ、昨日は昔の報ステが戻ってきた感じだったなぁ。

 舛添知事の政治資金疑惑問題会見に関して中島岳志さんは、
 舛添知事のしたことはとんでもないことだが、この加熱した報道の裏で、オリンピックの収賄問題が隠されている、とチクリ。
 ほんと、それ。
 舛添知事のしたことは問題だらけだが、加熱しすぎ。
 一方で、2億3000万の賄賂を送ったことに対しては、ツッコんだ報道がなされていない。
 オリンピックの放送権などの利害があるから電通やオリンピック関係者に気を遣ってるんだろうけど、舛添問題ほどの熱量はない。
 この中島岳志さんの指摘には、富川悠太アナも「マスコミもしっかりしなければならない」と苦笑い。

 沖縄の米軍属による女性殺害遺棄事件に関しては、中島さんは、安倍内閣の閣僚が「最悪のタイミングだ」と発言したことを問題にした。
 <最悪のタイミング>
 つまりアメリカのオバマ大統領の広島訪問で、日米同盟や安倍内閣の政治的手腕をアピールしようとした矢先に水を差されたことをいうのだが、何ともひどい発言ですね。
 この閣僚はこの問題を政治的なプラスマイナスでしか考えていない。
 人が殺されたことに何の痛みも感じていない。
 中島さんはこれを批判した。

 一方、月曜日~木曜日に報ステでコメンテイターを務めている後藤謙次はこの件についてどう語ったか。
「政府はやっぱり早く初動しようということだと思うんですね。この問題を封じるということだと思うんですね」
 <この問題を封じる>
 つまり問題が大きくなって基地問題に対する国民の批判が高まる前に火消しをしようとする政府の考えを、どうだ、とばかりに解説したのだ。
 後藤謙次氏には、中島岳志さんのような批判的感性がない。
 もともと政府に近い人だけど、「最悪のタイミングだ」と発言した政府の閣僚と同じ感性・発想をしている。

 というわけで報道ステーション。
 後藤謙次氏をコメンテイターに起用した時点で変質しましたね。
 もはや見る価値はない。
 本当の問題から目をそらし、権力に対する批判のない報道番組など見るに値しない。

コメント (6)
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東京オリンピック収賄疑惑~電通=ブラックタイディングス社=ディアス氏は繋がっている

2016年05月20日 | 事件・出来事
 東京オリンピック招致疑惑。
 現在までの経緯をまとめてみると、こんな感じだ。

・東京オリンピック招致委員会は2億3000万円をブラック・タイディングズ社に支払った。
・そのカネがブラックタイディングス社を通って、IOC委員のラミン・ディアク氏のもとに渡った。
・ラミン・ディアク氏は、招致の際のアフリカ票に影響力を持っていて、結果、東京オリンピックの招致が決まった。

 海外では、これを『賄賂』と言う。
 日本では、これを『コンサルタント料』と言う。
 というか、日本側は『コンサルタント料』ということで事態を収拾しようとしている。

 しかし、この問題、『コンサルタント料』で片づけるには、あまりにもブラックな部分が多い。
 まず、ラミン・ディアク氏だが、ドーピング問題を揉み消そうとするなど、非常に問題のある人物。
 そして、2億3000万を支払ったブラックタイディングス社は事務所の体をなしていない完全なペーパーカンパニー。

 つまり、2億3000万はブラックタイディングス社を通すことでマネーロンダリングされたのだ。
 何しろ直接、ディアク氏に渡したら『賄賂』になってしまいますからね。
 ところが、ブラックタイディングス社に支払えば、賄賂は名目上『コンサルタント料』となる。
 ブラックタイディングス社を通すことでカネの流れも見えにくくもなる。

 さて、ここで問題なのは、日本側がこの賄賂性についてどこまで認識していたかということだ。
 招致委員会の理事長を務めたJOC竹田会長は、「ブラックタイディングス社とラミン・ディアク氏の関係は知らなかった」と言っている。
 つまり、自分たちは2億3000万をコンサルタント料としてブラックタイディングス社に払ったが、それがディアク氏に賄賂として流れることはわからなかったというスタンスだ。
 しかし、それはどうだろう?
 2億3000万ものお金を支払うのだから、相手がどんな会社で、支払うことでどんな効果があるかは当然、調べるはずだ。
 そうしなければ、詐欺で金をだまし取られるかもしれない。
 この件について竹田会長は、「電通に照会した」と言っている。
 電通が「この会社は実績のある会社で大丈夫だ」と言ったから2億3000万を払ったと証言している。

 では、太鼓判を押した電通はどうか?
 電通はブラックタイディングス社とディアス氏の関係を認識していただろう。
 なぜなら電通は、ディアス氏の国際陸連の商業利権を配分するAMSという会社をスイスに作り、ブラックタイディングス社の代表のタン氏をそこでコンサルタントして雇っていたのだから。
 つまり
 電通=ブラックタイディングス社=ディアス氏は明らかに繋がっている。
 今回の件は、この三者で画策され、東京オリンピック招致委員会が乗った可能性が高い。

 評論家の金子勝さんに拠ると、世界反ドーピング機関の報告書にはこんなことが書かれているらしい。
「トルコは、ディアス氏の4~5億円の要求を断ったが、日本はこの額を支払ったためにオリンピックは日本に決まった」
 招致では、日本とトルコのイスタンブールは争っていましたからね。
 ディアス氏への賄賂が最後で効いたのかもしれない。

 というわけで、これが現在までの東京オリンピック収賄疑惑の状況だ。
 日本のテレビが清原や舛添問題ばかりでツッコんだ報道をしないから、仕方なく僕がまとめましたよ。
 テレビは電通に頭があがりませんからね。
 
 さて、この収賄疑惑、どう決着がつくか?
 日本側はどう言い逃れをするか?
 電通まで司直の手がのびるのか?
 いずれにしても、2020年の東京オリンピックは、不祥事と不正のイメージのついたオリンピックになりそうだ。
 エンブレムを見ても、新国立競技場を見ても、一連の不祥事を思い出してしまう。

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「関ヶ原」 司馬遼太郎~現実主義者の島左近と観念論者の石田三成

2016年05月19日 | 小説
 司馬遼太郎の「関ヶ原」を読み返す。
 その中で、石田三成とその軍師・島左近の間でこんなやりとりがあった。

 大坂城の天守閣にのぼって三成は言う。
「この町の繁昌ぶりを見るがよい。
 故太閤殿下の偉大さがわかるではないか。むかし、この日本が百年にわたって乱れていたとき、故太閤殿下出ずるにおよんで、群雄を一手にしずめ、五畿七道を平定し、この大坂に政都をもうけ、天下の民を安んじた。町を見るがよい。町民どもは、日々の暮らしを喜び、あすの日また豊家の保護によってかくあらんと乞い願っているようではないか」

 三成は、現在の大坂の繁栄は秀吉によってもたらされたものであり、人々は秀吉に恩義を感じているというのだ。
 これに対し、左近は異を唱える。
「町の繁栄が豊家のおかげだと申されるのはあとかたもない嘘じゃ。古来、支配者の都府というものに、人があつまるのは当然で、なにも大坂にかぎったことではござらぬ。利があるから人があつまる。恩を感じてあつまるわけではない」
「大坂が繁昌であると申されるが、それは都心だけのことでござる。郊外二里、三里のそとにいけば、百姓は多年の朝鮮ノ役で難渋し、雨露の漏る家にすみ、ぬかを食い、ぼろをまとい、道路に行き倒れて死ぬ者さえござる。豊家の恩、豊家の恩と殿はいわれるが、そのかけ声だけでは天下は動きませんぞ」

 三成は<自分の世界>の中にだけ生きていて、左近は<現実>に生きているんですね。
 三成は観念の世界に生きていて、現実に生きる人間が何を考えているかを知らない。
 一方、左近は人間や世間というものを熟知している。
 だから、この言葉。
「利があるから人があつまる」
「豊家の恩だけでは天下は動かない」
 後の離反し、家康側につく豊臣家の家臣を予測しているような言葉だ。

 そう言えば、勝海舟も左近と同じようなことを言っていた。
「世間は生きている。理屈は死んでいる」
「時間があったら、市中を散歩して、どんなことでも見て覚えておけ。いつかは必ず役立つ。兵学をするものはもちろん、政治家にもこれは大切なことだ」

 …………………………………………………

 さて、このような現実主義者の島左近だが、司馬遼太郎に拠れば<詩人>の側面ももっていたようだ。
 左近は、現実はすでに家康の方に行っていることはわかっていたのに、三成に殉じる。
 いはく、
「牢浪の境涯ならば(この状況を)おもしろしと見物しているのでござるが、主人治部少輔が大の家康ぎらいゆえ、自然、わしも、家康が乱を起こすと同時に立ちあがって槍の鞘をはらい、鉄砲の火蓋をひらいて、かの老人がつかみとろうとしている天下を、その腕を断ち、命を断って阻止する所存でござる」
 また、左近は<死ぬこと>についてもこんな考えを漏っている。
「男の最大の娯楽と言っていい。自分が興るかほろびるかという大ばくちをやることは」

 左近は、自分の置かれている状況を「おもしろい」「娯楽」「大ばくち」と考えている。
 まるで自分の人生を<一篇の詩>にしようとしてるかのようだ
 こうした詩人気質の人物は、司馬遼太郎の小説にはよく出てくる。
 高杉晋作、河井継之助……。
 司馬さんってこういう人、好きなんだよなぁ。

 それにしても、石田三成。
 左近の忠告を入れて、もう少し世間や人間というものを知ろうとしていたら、歴史や彼の人生は変わっていたかもしれない。

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重版出来! 第6話~良い編集者とは何か? 社会では正解はひとつではない

2016年05月18日 | 職業ドラマ
 良い編集者とは何なのか?
<漫画家と寄り添い、的確なアドバイスをし、素晴らしい作品をつくる人>
 王道の正解はこれだろう。
 この作品で言えば、『たんぽぽ鉄道』を育てた菊池(永岡佑)みたいな人。

 しかし、正解は他にもある。
<ビジネスライクに、コンスタントにヒット作をつくり、雑誌の売り上げに貢献する人>
 今回の安井(安田顕)である。
 安井は漫画家に個性を求めない。ただ絵を描く道具になってくれればいいと思っている。
 いはく、「個人のこだわりなんかいらない」
 普通は、個人のこだわりを掘り下げていくことで作家の個性が生まれていくんですけどね。
 こだわりを大事にすることで、その作家でしか描けない作品が生まれてくる。
 だから安井がつくる作品は、個性を必要としない原作ありきのタイアップだ。

 これはクリエイターにとってはつらい作業だろう。
 第1話を描いた東江絹(高月彩良)は、「ああすればよかった、こうすればよかった」とこだわりを披露するが、安井には聞いてもらえない。そんなものは必要ないと言われる。
 だから漫画を描いていて全然、楽しくない。
 自分の作品を描いているという気がしない。
 その象徴が、自分の絵が使われない、原作者のアイドルの写真を使ったコミックスの表紙だった。

『重版出来!』は本当にリアルな漫画制作の実態を描いていますね。
 従来の職業ドラマのように、ひとつの価値観を押しつけない所もいい。
 今までだったら、安井のような編集者は否定されていた所だが、安井にも現在のようになった苦い過去があり、安井のやり方が雑誌の売り上げに貢献していることをちゃんと描いている。
 学校では正解はひとつだが、社会では正解はいくつもあるのだ。
 これ、すなわち<多様性>。
 安井のような編集者もいれば、菊池、五百旗頭(オダギリジョー)、壬生(荒川良々)のような編集者もいる。
 みんな、それぞれにスタイルがあり、やり方が違う。
 それは漫画家たちも同じ。
 誰一人として同じ人はいない。

 最後は東江絹。
 彼女は自分の作品を描きたくて、安井の次の仕事を断った。
 次回の東江絹の作品は東江絹でしか描けない作品になるだろう。
 その意味では、安井と仕事をしたことは彼女をプロの漫画家にするために必要なことだったのかもしれない。
 そう言えば、第2話でコミック営業部の部長・岡(生瀬勝久)は「仕事に無駄なことはない」って言ってたなぁ。
 東江さんの次回作が楽しみだ。

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東京五輪招致疑惑~今回のことを皮肉ったパロディエンブレムも登場!(画像あり)

2016年05月17日 | 事件・出来事
 東京五輪・パラリンピック招致の不正疑惑。
 招致委員会(既に解散)の理事長を務めた日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は16日国会で、招致時にシンガポールの「ブラックタイディングス社」に支払った2億3000万円の最終的な使途について、同社代表のイアン・タン氏に「確認していない」ことを明らかにした。

 毎日新聞の報道である。
 えっと……、
 これ、本当ですか?
 2億3000万ものお金がどのように使われたか、確認もしていないなんて。

 おそらく賄賂性のあったことを知っていて、とぼけているんだろうけど、もし竹田会長の言うことを100%信じても、これまた随分、アバウトでいい加減な支払いだ。
 普通、2億3000万ものお金を支払うとすれば、相手がどのような会社で、支払うことでどのようなメリットがあるのかを確認するだろう。
 その精査もしないで支払ったのか?
 本当にJOCには湯水のごとく使えるお金があるらしいね。
 これに比べたら、舛添知事の金額なんて小さい小さい。
 マスコミは舛添知事なんかより竹田会長を追及しろよ。

 毎日新聞の記事にはこんな記述もある。
『竹田会長は同社とは大手広告代理店の電通に実績などを確認した上で契約したことを強調』

 つまり、2億3000万を支払った「ブラックタイディングス社」を問題ないと言ったのは電通ってわけね。
 電通が「この会社は2億3000万を支払う価値がある」と太鼓判を押したことになる。
 電通は大丈夫と判断した理由を説明せよ。

 一連のオリンピックの不祥事。
 根っこは同じような気がしている。
 つまり
<オリンピックで金儲けしようとしている電通や大手ゼネコンと竹田会長らオリンピックを推進している連中の談合>
 エンブレムも新国立競技場もすべてそう。
 これらの癒着を断ち切り、竹田会長や森喜朗オリンピック組織委員会会長が辞めないかぎり、不祥事は続くだろう。ていうか、これだけ不祥事が続いたら、トップは辞めなきゃいけないでしょう。

 ………………………………………………

 ネットでは<今回の賄賂の流れを示した関係図>をパロディにして、こんなエンブレムが登場した。

 

 おおっ、これぞパロディ!
 もうエンブレムはこれでいいよ。
 これこそ、カネまみれの腐りきった東京オリンピックを象徴している。


※参照記事
 東京五輪:JOC竹田会長「2.3億円の使途知らない」(毎日新聞)

※追記
 今回の竹田会長のいい加減について、フェイスブックで的確な批判をしている方がいた。
『「最終的な使途」は契約事項です。この記事を読めば,「契約書の存在を確認した」とありますが,「コンサルタント契約」は「工事請負契約」と違って,「人件費」,「企画料」,「旅費」,「諸経費」等,費目構成がシンプルで,「無形性が強い」ため,「使途(何をしてもらうか)」は「発注者」が,契約書の「業務要領」等で定め,「成果品(企画書,業務報告等)」の提出を明記しないと「契約そのものが成立しません」。「契約書の存在を確認した」にも関わらず,「受注者」の「最終的な使途について確認していない」との答弁には,なり得ない筋のものです。繰り返しになりますが,「使途」は「発注者」が決めるのです。』

 確かにそのとおり。
 招致委員会は「ブラックタイディングス社」との契約書を提示せよ。

 
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真田丸 第19回「恋路」~あなたはいつかまた戻ってくる。そして私たちは同じ日に死ぬの

2016年05月16日 | 大河ドラマ・時代劇
 あまりにも多くの身内の無残な死を見てしまった茶々(竹内結子)。
 彼女の心はもはや活き活きと動くことはない。
 表面上は明るく無邪気に振る舞っているが、心の中は深い闇にとらわれている。

 そんな彼女の心にかすかな光を灯したふたりの男。

 まずは秀吉(小日向文世)。
「茶々には美しいものだけに囲まれて生きてほしいと思っておった」
「茶々には、この世を去る時こう言ってほしいのだ。
 『茶々は日の本一幸せな女子でした』
 わしがこう言わせてみせる」
 口達者な秀吉の口説きの側面もあっただろうが、このふたつの言葉は秀吉の本音だろう。
 秀吉は茶々のことを心から想い、愛している。
 これらの言葉が、茶々の心を動かしたのは確かだ。

 もうひとりは信繁(堺雅人)。
 からかうことから始まった関係だが、茶々は信繁に何かを感じている。
 まず信繁といっしょにいると、素直になれるし、悲惨を知らなかった子供時代に戻れる。
 それが信繁に語った山吹の花の押し花の話。
 次に茶々自身も気づいていないのだろうが、おそらくは恋の一歩手前みたいな感じ。
 茶々は自分の中にぽっかりと空いている心の穴を信繁が埋めてくれるのではないかと考えていた。
 そして三つ目は、はっきりとはわからないけれど、何か運命的で心の奥底で通じ合っている感じ。
 だから、このせりふ。
「私と源次郎は不思議な糸で結ばれている気がするのです。
 離れ離れになっても、あなたはいつかまた戻ってくる。
 そして私たちは同じ日に死ぬの」

 茶々は、さまざまな面を持っていて、複雑な女性ですね。
 虚無、無邪気、いたずら、奔放、忌まわしい記憶、ついてまわる死のイメージ、血、暗闇……。
 運命を感じる力もある。

 茶々のドラマは今回で確定しましたね。
 ひとつは、死ぬ時、『茶々は日の本一幸せな女子でした』と言うかどうか。
 もうひとつは、『同じ日に死ぬ』信繁に何を語るか?
 凄まじいラストになりそうです。

 山吹の花も象徴的。
 秀吉がこれから見せるであろうきらびやかな美しいものと、素朴な山吹の花。
 茶々はどちらを美しいと思うのか?
 茶々の心は蔵の中のように真っ暗なのだが、その中に山吹の黄色がわずかにある。
 山吹の黄色は、茶々にとって〝救い〟なのであろう。
 あとは、山吹の花の押し花を食べてしまうきり(長澤まさみ)ちゃん!
 この押し花は、茶々を語る、作劇上の重要な小道具になるのかと思いきや、きりに食べられてなくなってしまった(笑)
 三谷幸喜さんとしては、こういう小道具の使い方には<照れ>があるんだろうなぁ。
 前回、松(木村佳乃)が夫の匂い袋でなく、かかとのカサカサで記憶を取り戻したのと同じ。
 きりは三谷さんそのもので、自分が書いたものがベタすぎてツッコミを入れたい時はきりを使う。

 最後はこれ!
きり「源次郎様にも隙があったんだと思うな」
秀次「だとしたらお前に隙があったのだ」
三成「おぬしに隙があったからこういう事になったのだ」
〝隙があった〟の三連発ーーーーー!
 確かに信繁には隙があったと思う……(笑)

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東京五輪招致疑惑~カネを支払った先は完全なペーパーカンパニー! 契約書も存在せず

2016年05月15日 | 事件・出来事
 東京オリンピックの招致に2億2000万の賄賂を払ったとされる疑惑。
 これが振込先の会社の画像だ。

 

 どう見てもマトモな会社には見えない。
 完全にペーパーカンパニー。

 それなのにJOC(=日本オリンピック委員会)の竹田会長は、
「支払いはコンサルタント料」(笑)
「契約した会社は実績のある代理店で、アジア中東の情報分析のエキスパート」(笑)
 と発言。

 で、民進党がJOCを呼んで、この件についてさらに詳細に確認すると、
 JOC側は、
「契約書は保存されていると思います」
「契約書はJOCにはございません」
「正確な場所は我々も聞いていません」
 って、どれだけズサンな管理をしているんだよ!
 そもそも、この2億2000万というカネはどこから出てきたのか?

 今後、予想されるJOCの対応としては、
「先方の会社にダマされました」
「東京オリンピック招致委員会がやったことで、私共には関係ありません」
 って感じかな?

 で、結局、エンブレムや新国立競技場問題の時のように誰も責任をとらない。
 まったく、オリンピック関係の仕事というのは優雅な仕事だねえ。
 遠藤オリンピック担当大臣は何をやってるの?
 まあ、遠藤大臣もこうした連中とズブズブだろうから、ツッ込んだ追及はしないだろうなぁ。
 聖火台をどこに置くかに気づかなかった人だから、言いくるめられるんだろうなぁ。

 このペーパーカンパニーと東京オリンピック招致委員会の仲介をしたとされているのが、
 日本の大手広告代理店の<電通>である。
 しかし、昨日書いたとおり、テレビ局などはオリンピックの放送権や広告料収入などで利害関係にあるから、報道で電通の名を出さない。

 2020年の東京オリンピック。
 <腐敗>と<いい加減>だらけで、むしろ素晴らしいよ!
 今後、何が出てくるか、すごく楽しみ!


※関連記事

 東京五輪招致疑惑、テレビ局の露骨な<電通隠し>が発覚!(当ブログ)

 東京五輪招致「コンサルタント料」、契約書など確認できず(TBSニュース)

※追記
 それにしても……
「支払いはコンサルタント料」
「契約した会社は実績のある代理店で、アジア中東の情報分析のエキスパート」
 って、JOCの竹田会長はこれで言い逃れが出来ると思ったのかね~。
 もし、そうだとしたら危機管理能力ゼロ!
 日本国内はダマせたとしても、海外メディアや捜査当局はダマせない。
 日本国内のメディアは抑えられても、ネットの世界は抑えられない。

 
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東京五輪招致疑惑、テレビ局の露骨な<電通隠し>が発覚!(画像あり)

2016年05月14日 | 事件・出来事
 昨日も書いた東京オリンピックの招致に2億2000万を元IOC委員の関係者に支払った問題。
 ネットでは、以下の画像が飛び交っている。

 

 上の画像は海外で使われている、今回の五輪招致問題で使われている関係図。
 で、次の画像は日本のテレビで紹介されている関係図。

 

 何と!
 海外の関係図には、右下の部分にDenstu marketing companyと、電通の名があるのだが、
 日本の関係図では、削除されているのだ

 いかに日本のテレビメディアが<電通>に気を遣っているかがわかる。
 まったく!
 テレビは報道なんてやめちまえ!
 電通に気を遣い、首相官邸に気を遣い、ジャニーズに気を遣い、あんたらの報道にはジャーナリズムの欠片もない。
 でもって、ベッキーとか清原とか小保方さんとかは徹底的に叩く。

 そもそも今はネットの時代だ。
 隠していても情報は調べる人間はいくらでもいるし、どんどん拡散する。
 結果、テレビの報道なんか誰も信じなくなる。
 自分で自分の首を絞めてるよなぁ。

 この問題について、首相官邸の萩生田光一官房副長官は13日午後の記者会見で次のように説明した。
「正式な業務委託に基づく対価として支払ったものであり、疑惑を持たれるようなものではない」
「招致計画づくり、プレゼンの指導、国際渉外の実際のアドバイスやロビー活動など多岐にわたる招致活動について当時、複数の会社と業務委託、コンサルタント契約を行っていた。今回、報道されている招致委員会への支払いは、そのうちのひとつであることが確認できた」(産経新聞)

 なるほど、こういう言い訳で来たか。
 これを告発したフランスの検察と海外メディアは、さらに調べて来るだろうから、もし言ってることがウソだとわかったら萩生田氏は責任とって辞任してね。
 日本のメディアは抑えられても海外メディアは抑えられないよ。
 それに「そのうちのひとつである」って、まだ他にもカネを払ってるのかい!?
 オリンピック招致ってお金がかかるんだね。
 そのロビー活動にかかった費用の詳細を出してほしいものだ。


※参照記事
 東京五輪招致問題「支払いは正当な対価」萩生田官房副長官(産経新聞)

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またかいっ! 東京オリンピック招致に2億2000万の賄賂?~電通も関与か?

2016年05月13日 | 事件・出来事
 フランスの検察当局に拠ると、東京オリンピックの招致のために、東京五輪招致委員会は2億2000万円を支払ったのだそうだ。
 支払った相手は、元IOC委員で国際陸上競技連盟会長のラミーヌ・ディアック氏が関係する会社。
 フランスの検察は、この事実を完全に把握しているという。

 はあ~、またか……。
 完全に金まみれのオリンピックだね。
 仮にフランスの検察の捜査が間違いだったとしても、そんなことはあり得るよな~、と思ってしまう所が怖い。

 このオリンピックは本当にケチがついてばかり。
・エンブレム問題
・新国立競技場問題
・聖火台問題
・当初の予算を兆単位で上回る膨大な建設費。
・舛添知事の「東京オリンピックをよろしく」というためだけのロンドン、パリ、ニューヨークの豪華な旅。

 東京オリンピックまであと4年あるけど、今後は何が出てくるんだろう?

 ちなみに海外では、この賄賂授受に、日本の大手広告代理店・電通が関わったと報道されている(=賄賂を受け取ったとされるラミーヌ・ディアック氏の友人が電通の子会社のコンサルタント)。
 そして電通と言えば、東京五輪を取り仕切る広告代理店。
 テレビの放送権や開会式の運営など、すべての利権に関わる。
 なるほどね、そういう構造か。
 問題になったエンブレムだって、審査に電通が関わっている。
 この賄賂問題について、日本のテレビメディアは<電通>の名を出していない。
 それをしないのは、電通が広告収入やオリンピックの放送権に多くの権限を持っていて、にらまれると困るから?
 やはり、この国は、黒船とか敗戦とか、外圧がないと変わらないね。
 今回の賄賂問題もフランスの捜査で発覚した。
 パナマ文書も外国からのものだ。
 
 それにしても、こんなにワクワクしないオリンピックは初めて。
 すべてがカネ、利権がらみに見える。
 唯一よかったのが、
 オリンピックが巨大利権で、これに群がるシロアリがいっぱいいることと、
 この国は上級国民様が仕切っていることがわかったこと。
 庶民はいい加減、怒りましょう。
 完全にバカにされてる。

 この問題を日本のマスコミや捜査当局がどう扱うかも楽しみだ。
 2億2000万は裏金らしいから、その出所があるはずだし。


※参照記事
 東京五輪招致で、日本の銀行口座から送金か(NHK NEWS WEB)

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卑しいテレビマスコミ!~ベッキー、清原、野々村、小保方、ショーンKばかりを徹底的に叩く

2016年05月12日 | 事件・出来事
【全国知事緊急アンケート】海外出張費、舛添都知事が突出 唯一1泊10万円の上限超え ファーストクラス利用は5人

 舛添都知事が炎上している。

・豪華な海外出張!
・公用車の私的(?)利用!
・家族旅行が会議費として政治資金で清算!

 最後の家族旅行は、もし事実なら政治資金規正法違反なのだが、<修正しました><使用したお金は返しました>で終わるんだろうな~。
 とはいえ、舛添問題は、パナマ文書よりわかりやすいから叩きやすい。
 安倍自民党もすでに舛添氏を見放しているから圧力をかけることをしない。
 かくして舛添都知事は大炎上!
 おそらく野々村竜太郎状態になるだろう。

 それにしてもテレビマスコミっていうのは、卑しいね。
 ベッキー、清原、舛添……と力の弱くなった者はどんどん叩く。
 甘利明のような大きな権力を持つ者には及び腰。
 今ではすっかり元気になってるって話があるんですけど、甘利サンのこと調べないんですか?

 舛添サンのことを告発したのが、週刊文春っていうのもね~。
 新聞やテレビは何をやってるのか?
 まったくジャーナリズムの役割を果たしてないよな。
 ワイドショーで扱う話題も全部ネットから(笑)

 ……………………………………………………

 そう言えば、週刊ポストは、こんなスクープをしていた。

<日銀の審議委員・櫻井眞氏が経歴詐称>

 この櫻井眞なる人物、「東大大学院博士課程修了」になっているが、その博士論文は存在していない。
 つまり博士号を持っていない。
 また、その修士論文は、目次を含めて400字詰め原稿用紙4枚、文字数にしてわずか1258字というレポートのようなもの。
 まるで小保方さんのような人ではないか?

 経歴詐称はさらに続く。
 「大蔵省財政金融研究室特別研究員として在籍」とあるが、櫻井氏の名前はなく、そもそも「特別研究員」なる役職はない。
 それで週刊ポストがよく調べてみると、〝非常勤、原則無給の特別研究官〟という形で存在していたことがわかった。
 非常勤、原則無給……って。
 要するに、発言に何の影響力も責任も伴わない外部のアドバイザーみたいなものだろう。
 また、審議委員に就任する前は「サクライ・アソシエイト国際金融研究センター代表」という肩書きで仕事をしていたらしいが、「サクライ・アソシエイト国際金融研究センター」なる組織は現実に存在していない。
 これって、まるでショーンKさんのようではないか?

 えっとですね……
 審議官って、日銀のトップ9、日銀の政策を決める重要な仕事ですよ!
 その一票が、金融緩和やマイナス金利の決定に影響する!
 報酬だって大臣並みの2638万!
 そんな役職の人物がいい加減な論文を書いて、経歴詐称とは!

 でも、この問題、マスコミは叩かないんですよね。
 なぜなら
 櫻井氏は安倍ちゃんが選んだ人間だから。

 というわけで、今のマスコミはどうしようもない。
 ベッキー、清原、野々村、小保方、ショーンKのような人間はどんどん叩くが、甘利や櫻井氏のような権力がバックにある者は穏便に済ます。
 今回も舛添問題で煽って、パナマ文書はうやむやか?

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