観音經功徳鈔 天台沙門 慧心(源信)・・10/27
十、劉澄水難を遁るる事幷風難の事。姫殺害を遁るる事。二鬼羅刹の事。亡魂の事。
大唐に劉澄と云人は広州といふ國に行くとき舩に乗り海中にて大風に値ふなり。其時船中にて観音の名号を唱ふれば風静まり波平たり。たちまちに二人の船頭が来てともに立ちてふねををして安穏に岸に著くなり。たち還てあとを見れば舩もなく人も無し。又餘のふねどもは皆海中に沈むなり。あ . . . 本文を読む
以下「国民の遺言」によります。
「陸軍工兵上等兵 川口熊市命。鉄道第六連隊 昭和十二年十一月二十日支那山西省蘆家荘にて戦死。三重県阿波村出身。(以下は、この父のことを長男の川口忠信が回想した文章です)
「僕の父は僕がまだ生まれてない時、中国で戦死しました。それで父も僕の顔を見ず、僕も父の顔を写真でしか知らないのです。父がいないため、母は大変苦労をされました。学校の教員になり伊賀 . . . 本文を読む
以下五來重の「宗教歳時記」に依ります。
「夷講は所によって正月十日、正月二十日のこともあるが旧十月二十日(十一月二十日)におこなうところが多い。・・戦前までは東北から関東、中部地方までは旧十月二十日の夷講を祝わないところはなかった・・。私の子供の頃は旧十月二十日は十二月初めにあたり、‥木枯らしに吹かれながら家に帰ると床の間に桝が出ていて、帳面や算盤がのっていた。そ . . . 本文を読む