福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

佛教人生読本(岡本かの子)・・その29

2014-03-07 | 法話
第二九課 慈悲  ひとくちに慈悲ぶかい人といえば、誰にでもものをやる人、誰のいうことをも直ぐ聞き入れてやる人、何事も他人のために辞せない人、こう極めてしまうのが普通でしょう。それはそうに違いないでしょう、それが慈悲ぶかい人の他人に対する原則ですから。  しかし、原則というものは結局原則であります。ものごとがすべて、原則どおり単純に行って済むのなら世の中は案外やさしいものです。お医者でも原 . . . 本文を読む
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佛教人生読本(岡本かの子)・・その28

2014-03-06 | 法話
第二八課 自分と他人 一、自分には自分の特長があり、他人には他人の特長がある。自分の特長は他人とくらべてどういうところにあるか、それを自覚し見定めることの確実さ、不確実さによってその人の一生には無駄がなく、随って有意義に一生を使い得ると思います。  しかし、何が自分の天稟に備わっているのか、何が他人にくらべて自分の特長であるか、それは、なかなかたやすく自覚し得るものではありません。ともすれば . . . 本文を読む
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錫杖論

2014-03-05 | 法話
1、説法明眼論「錫杖品第九」です。 「宝塔ノ高妙、タトエバ須弥山王ノ如シ、今北ノ錫杖ハ即是宝塔ナリ。功徳ノ高顕モ亦須弥ノ如シ。此ノ錫杖ヲ見ルハココ二須弥法界塔婆ヲ見ルナリ。一見ノ人天ハ現世安楽後生浄刹、悉ク仏果ヲ成ス。語参地蔵ノ此ノ錫杖ヲ持スルコトハ将二一見ノ人天ノ功徳ヲ成センカ為メナリ。是ノ故二至心二徳ヲ唱テ三種ノ三宝ヲ供養ス。モシ此供養ヲ法界塔婆ニ致せば道場に来入し、大願を成ず。」 2、密 . . . 本文を読む
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佛教人生読本(岡本かの子)より・・その27

2014-03-05 | 法話
第二七課 兄弟愛  兄弟というものは、本当に妙なものです。同じ腹から出たという根拠の下に、千篇一律に扱われがちです。世には性質も、顔付きも、趣味も、身体も、一見同じように見える兄弟姉妹も稀にはあるでしょうが、それは外見だけで内部はかなり異っているでしょう。それにそんな兄弟でも成長とともに随分違って来るものです。大抵の兄弟姉妹は、世人と同じく千差万別で、中には全く正反対なものもあります。それ . . . 本文を読む
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佛教人生読本(岡本かの子)より・・その26

2014-03-04 | 法話
第二六課 父性愛  厳父、慈母と言って、父親は厳格、母親は慈しみ深いのが特色のように極められています。またそれが男親と女親との愛の表現の違いのようでもあります。  しかし、おのおの特色の一色だけを現しているときは、ちょっと、その特色の裏に用意されている他の特色の部分が気付かれないのであります。そして、ちらりと裏が覗かれるとき、思わず外部の特色の根に複雑な用意仕掛けがしてあるのを認め、その用 . . . 本文を読む
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福聚講今日の言葉

2014-03-04 | 法話
「今の日本に失われている者は「論理」ではなく『情』ではないか。「論理」はもう腐るほどある。どこもかしこも論理の山だが、「情」を話題にする事すらなくなっている。」(F氏) 『鮎は瀬に住む、鳥ゃ木に止まる、人は情けの袖に住む』とか『旅は道ずれ世は情け』ということわざがありました、昔の日本人は『情け』を大切にしてきました。ビジネスライクの世になって論理だけで世の中が動いているようにみえますが『情け』の深 . . . 本文を読む
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佛教人生読本(岡本かの子)より・・その25

2014-03-03 | 法話
第二五課 母性愛 母という不思議な存在を 子よ、あなた方、はっきりと 意識のなかに入れていますか 母という不思議な謎を 子よ、あなた方、はっきりと 解き得たことがありますか 母という存在は、子にとってあまりに大きく 意識のなかに畳み入るべく あまりに大きく 母という謎は 解かんとして解き得べく あまりに深く濃こまかき謎なり さらば、母なる我の 子をおもう母のこころを 語りても . . . 本文を読む
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佛教人生読本(岡本かの子)より・・その24

2014-03-02 | 法話
第二四課 軽い考え方・重い考え方  ものごとを軽く考えても当を得ません。重く考えても当を得ません。軽からず重からざる考え方こそ至当だと思います。  しかし、人間の性質により、また同じ人でも時によって、ものごとを軽く考え過ぎたり、重く考え過ぎたりすることが往々にしてありがちです。ですから、誰でもその時、その時の心に注意して、心があまり軽からんとすればこれを制禦し、心があまり重く沈滞せんとす . . . 本文を読む
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第2回(2/2)福聚講・鎌倉13佛霊場巡拝(2014-2-23 晴れ

2014-03-02 | 開催報告/巡礼記録
第2回(2/2)福聚講・鎌倉13佛霊場巡拝(2014-2-23 晴れ) ・第9番札所  浄光明寺(真言宗泉涌寺派) 勢至菩薩  鎌倉市扇ヶ谷2-12-1  ・第5番札所  円応寺(臨済宗建長寺派) 地蔵菩薩  鎌倉市山之内1543 . . . 本文を読む
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事故で左半身不随だった体が治った(先達、F・S)

2014-03-02 | 頂いた現実の霊験
私は広島県深安郡に出生しましたが33歳のとき事故で左半身不随となりました。医者にも見捨てられた私はひそかに叔母の勧めで死を決意して四国遍路にでました。家族と水杯を交わし、先達戸田覚明大僧正の同行に随行しました。この頃の私は流動食以外はのどにとおらなくなっておりましたが、ただただお大師様におすがりする一心で、松葉杖に縋りながら皆さんに助けられながらおまいりを続けました。 最大の難所横峰山は同行の皆様 . . . 本文を読む
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高野山参拝での啓示

2014-03-01 | 法話
先日26,7と高野山をお参りしてきました。何点か感じさせられたところがありましたので備忘録がてらに記録しておきます。 1、先ず、高野山駅についてバスで御廟に向かうとき、お大師様の「衆生済度」の強い願いが今もって強く御山に残っていることを皮膚感覚で改めてひしひしと感じさせられました。知り合いの人が「高野山へお参りするとその後何日かは霊気にあてられてボーットしてしまう」と言っていたのを思い出します。 . . . 本文を読む
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佛教人生読本、(岡本かの子)より・・その23

2014-03-01 | 法話
第二三課 不平の征服  人の一生を量ってみて、幸福しあわせが多いか不幸ふしあわせが多いかと言えば、正直のところ、普通の意味でいう不幸の方が多いと言う人が沢山あるに違いありません。中には「頼みもしないのにこんなみじめな世の中へ生んで貰って、もしこの世界の造物主とやらが見つかったら、一言恨みを言ってやる」などと言う人さえあります。  長い一生の収支決算まで待たなくても、現在、その日その日に不 . . . 本文を読む
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第2回(1/2)・福聚講鎌倉13佛霊場巡拝(2014-2-23 晴れ)

2014-03-01 | 開催報告/巡礼記録
第2回(1/2)・福聚講鎌倉13佛霊場巡拝(2014-2-23 晴れ) ・第6番札所浄智寺(臨済宗円覚寺派、鎌倉五山第4位)弥勒菩薩 <鎌倉市山ノ内1402>  ・第7番札所海蔵寺(臨済宗建長寺派)薬師如来 <鎌倉市扇ヶ谷4-18-8> . . . 本文を読む
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