昨日が「節分」、そして今日は「立春」です。
立春の「立」は、”始まり”とか”出発”の意です。
冬至と春分の中間点である立春は、春の始まりで四季の巡りの始まりと考えられています。
暦の上で春となるのですが、春とは名ばかりで、厳しい寒さが続いています。
昨年、2月23日の大阪城の梅・・・・今年はいつになるのでしょうか?
さて、昨日は、節分の”豆まき”について書いたのですが、節分と言えばもう一つ「恵方巻きの丸かじり」という行事もあります。
しかし、この恵方巻きの丸かじりは、豆まきの歴史に比べると新しいものです。
その年の恵方を向いて”太い巻き寿司”を無言で丸かじりして食うと1年間、良いことがあるというものです。
これは、もともと愛知県の地方での風習らしいのですが、1977年に大阪の海苔問屋協同組合が節分のイベントとして、海苔の拡販を計りました。
それが、徐々に全国に普及したものだそうです。
今年の恵方は庚の方向(西のやや南より)で、巻き寿司を使うのは、「福を巻きこむ」からで丸かじりするのは「縁を切らないために包丁を入れない」ということで、丸ごと食べることになったようです。
最近は、「恵方ロールケーキ」とか「恵方ロールパン」などもあるようです。
すべてが、縁起担ぎなのですが、恵方とは、そもそもなんでしょうか?
恵方は、その年の十干により、4つの方位を巡行します。
十干(じっかん)は「陰陽五行説」に基づくもので、五行説とは古代中国の思想で、木、火、土、金、水の五行系が万物も構成するという考えたものだそうです。
陰陽道はすべて「陰」と「陽」の二つに分けられるというもので、これに五行説が結び付き、陰陽五行説といわれ、五行をそれぞれ兄(え)と弟(と)に分けたのが十干ということだそうですが・・・・・。
と、ここまで書いてみましたが、ピーンときません。
兎も角、恵方とは、縁起の良い方向ということで、理解しておきましょう。
昨日は、巻き寿司を、西南西の方向に向かって丸かじりしましたか?
ちなみに、来年の恵方は、南南東だそうです。