高原の庭物語

ペンションガーデンストーリーのオーナーのブログ。
趣味のガーデニングを中心に、自然の中での暮らしを綴っています。

Memories of 2020 -山野草-

2020年12月27日 | 峰の原の山野草

 2020年を振り返るシリーズ、5回目は山野草編です。峰の原高原では、春から秋にかけて、たくさんの山野草が咲きますが、その多くが絶滅の危機に瀕しています。最大の理由は、生息地である“草原”が激減しているからです。昔から、日本では、国土の20%くらいが草原でした。洪水や山火事、土砂崩れなどの自然災害でつくられる草原と、採草地、牧場、里山など、人為的に維持される草原があったからです。しかし、今は自然災害が抑制され、草原に経済的価値がなくなった結果、その面積がついに国土の1%を切ってしまいました。
 峰の原高原は、かつて、ふもとの村々の採草地であり、その後、その一部がスキー場になったので、現在も辛うじて草原が残っています。その場所で、命を繋いでいる貴重な山野草たちです。

 

↑雪融け後、まだ茶色い草原で咲き始めるエンゴサク。

 

↑これは、ちょっと面白い写真。銅葉のヤグルマソウの間から伸びているのは、ショウジョバカマのシードヘッド。

 

↑アマドコロはナルコユリととてもよく似ています。

 

↑峰の原高原には、ベニバナイチヤクソウの国内最大級の群落があります。

 

↑林床でひっそりと咲くフタリシズカ。

 

↑本州ではこの辺りにしか生息していないカラフトイバラ。氷河期の生き残りと言われています。

 

↑グラデーションがきれいなクガイソウ。ベロニカの原種です。

 

↑イブキジャコウソウはタイムの近似種。

 

↑一日花のユウスゲは、初夏に咲き始めます。

 

↑8月下旬、草原の山野草は最盛期を迎えます。この写真には、ヤマハギ、ワレモコウ、マツムシソウ、ハンゴンソウなどが写っています。

 

↑マツムシソウの蜜を吸うクジャクチョウ。

 

↑毒草として知られるヤマトリカブト。

 

↑アザミによく似ていますが、これはタムラソウという花。

 

↑今年はあまり見かけなかったカワラナデシコ。後ろの黄色い花はアキノキリンソウ。

 

↑絶滅危惧種に指定されているキキョウ。NHK大河ドラマの主人公、明智光秀の家紋がキキョウです。

 

↑リンドウは、長野県の花に指定されています。

 

↑春先の若芽は食用として用いられるイタドリ。

 

↑シソ科の花、イヌタデ。

 

↑オミナエシとワレモコウの共演。

 

↑10月上旬の草原。ヤマハハコは、花が終わっても萼が白く残るので、とても長い間楽しめます。

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