力 命 りょくめい
ことば----------------------------------------------------------------------
「われかつて子なし。子なかりし時憂えず。今子死せり、すなわち嚮(さき)に子なか
りしと同じ。臣なんぞ憂えんや」
「北宮子は徳に厚くして、命に薄し。なんじは命に厚くして、徳に薄し。なんじの達は、
知の得にあらざるなり。北宮子の窮は愚の失にあらざるなり、みな天なり、人にあらざ
るな
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天命と人力
天命と人力が議論した。
人力「お前よりおれの方が、役者が一枚上だぞ」
天命「お前に何かできるものか。どこに証拠がある」
人力「長生きと若死に、栄達と不遇、貧と富、貴と賤、みんなおれの力さ」
天命「では、どうなんだ。彭祖は、亮や舜ほどの知恵はなかったのに、八百年も長生き
した。顔回は人なみ以上の才能を持っていながら、わずか三十二歳で若死にした。孔子
は諸侯以上の徳を備えていたのに、陳と蔡の国で、ひどい目にあった。殷の暴君・紂王
は、三仁より遥かに行ないが劣っているのに、三仁を従えて君主の位にあった。季札は
王位につけなかった。田恒は臣下の分際で、簡公を殺して斉の王位についた。清廉潔白
な伯夷、叔斉は首陽山で餓死した。ぜいたくざんまいの季氏が正直な腰高(柳下恵)よ
り金持になった。もしこれがお前の力なら、くだらぬ人間を長生きさせて、立派な人を
早死にさせたわけか。聖人を苦しませて、暴君を助けたわけか。賢者を低い地位に、愚
者を高い地位につけたわけか。善人を貧乏にヽ悪人を金持にしたわけか」
人力「そういわれてみると、どうもおれの力ではないらしい。では、そうさせたのは、
お前の力だというのかね」
天命「いやいや、天命というからには、支配力などとはちがう。おれは、まっすぐなも
のはまっすぐに、曲がったものは曲がったままに、放っておくだけさ。長生きと若死に、
栄達と不遇、貧と富、貴と賤、みな自然にそうなるのさ。おれの知ったことではない」
〈彭祖〉八百年生きたという。長寿の代表とされる。
〈三仁〉紂王の三人の臣下、箕子、微子、比干。暴君のもとにあって仁者であった。
〈季札〉呉王寿夢の子で賢者。血筋から言っても能力からいっても呉王になるだけの器
であった。
天命和人力
Do the likeliest, and God will do the best.
人事を尽くして天命を待つ
● 読書日誌:カズオ・イシグロ著『忘れられた巨人』 No.29
第2部 第6章
「聞いた、アクセル? 雌竜が霧の原因ですって。ウィスタン様でも誰でも
道で会ったあの老騎士でも、雌竜を殺してくれれば、わたしたちの記憶が.
戻るんですって。アクセル、なぜ何もはわないの」
そのとき、アクセルは確かにぼんやりと何か考え込んでいた。妻の言葉を聞
き、その興奮ぶりに気がついてはいたが、できたのは妻に手を差し伸べるこ
とだけだった。言うべき言葉が見つからないうちに、ジョナス神父がウィス
タンに言った。
「羊飼い殿、その危険を知りながら、なぜぐずぐずしているのです。なぜ少
年を連れて先を急がないのです」
「この子には休息が必要です。わたしもです」
「休んでいないではありませんか、羊飼い殿。あなたは薪を割り、腹をすか
せた鮫のようにうろついている」
「ここに着いたとき、薪の山がだいぶ低くなっていました。山の夜は寒いで
すから」
「もう一つ、わからないことがあります、羊飼い殿。あなたはなぜブレヌス
卿に迫われているのですか。もう何日も、ブレヌス卿の兵隊がこの国であな
たを探しています。昨年も、クエリグを狩ると言って東国から男がやってき
たとき、ブレヌスはあなたかもしれないと思い、兵隊を出して探させていま
した。ここにも探しにきましたよ。羊飼い殿、あなたはブレヌスの伺なので
す」
「小さいころからの───この少年より幼いころからの知り合う白いです」
「この国には用事があって来られたのでしょう? 昔の遺恨のためにその用
事を台無しにするのですか。少年を連れて、さっさとお発ちなさい。僧らが
会議を終えて出てこないうちに、羊飼い殿」
「ブレヌス卿が、今夜、わたしを追ってここへ来てくれるのなら、わたしは
出迎えて対決しますよ」
「ウィスタン様」とベアトリスが呼びかけた。一ブレヌス卿との間に何かあ
ったか存じませんが、でも、あなたの使命が竜のクエリグを退治することな
ら、どうぞほかのことにかかずらわないで。過去の決着なら、いずれできる
ときはありましょうに」
「ご婦人の言われるとおりです、羊飼い殿。あなたの薪割りの目的、私には
わかってしまったような気がします。私たちの願いを聞き入れてください。
この少年が、あなたに千載一遇の好機をもたらすでしょう。連れて、お発ち
ください、羊飼い殿」
ウィスタンは何事か考えながらジョナス神父を見て、丁寧に頭を下げた。
「あなたに会えてよかったです、神父殿。さっきは無礼な口をきいたことを
謝ります。お許しください。わたしと少年はこれで失礼いたします。ご婦人
はまだあなたに相談したいことがおありのようです。善良で勇気ある方です。
どうぞ、この方の相談に乗ってあげられるだけの体力を回復されますように。
ご助言に感謝します。では、失礼」
依然、暗闇に体を横たえたまま、眠りが早く来てくれることを願いながら、
アクセルは心の中で振り返りつづけた。ジョナス神父の部屋で、わたしはい
つになく日数が少なかった。あれはなぜだろう。いや、理由はあった。ベア
トリスが霧の原因を知って有頂天になり、振り返って叫んだときも、わたし
は何も言わないまま手を差し仲べることしかできなかった。あのとき、わた
しはじつに強烈で、じつに奇妙な感情の真っただ中にあって、部屋の中で話
されている言葉は一つ残らずはっきりと耳に届いていたものの、まるで夢の
中にいるような気分だった。たとえれば冬の川に浮かぶ舟の中に立ち、濃い
霧に包まれた前方を見つめながら、その霧がさっと分かれて陸地が鮮明な姿
を現す瞬間をいまかいまかと待っているような……。一種の恐怖を感じなが
ら、同時に好奇心にもく、もっと暗い何かにいや、もっと強捕らわれていた。
そして、「何であれ、見せてくれ、見てみたい」と自分に強く言い聞かせて
いた。
その言葉を、アクセルはいま実際に声に出して言っていたのかもしれない。
ベアトリスがアクセルのほうへ寝返りを打ち、興奮した声で、「聞いた、ア
クセル?雌竜が霧の原因ですって」と言った。ウィスタンと少年がジョナス
神父の部屋を出ていったあと何があったのか、アクセルはよく思い出せない。
沈黙の僧ニニアンも一緒に出ていったと思う。少年の傷に塗る薬を用意しに
行ったのか、それともこっそり逃がすため手引きに行ったのか。いずれにせ
よ、アクセルとベアトリスの二人だけがジョナス神父の部屋に残った。きっ
と傷が痛み、疲れもあったろうに、神父はベアトリスを詳しく診察してくれ
た。衣服をぬがずにすむ診察だったのでほっとしたのを覚えているが、その
あとのことがぼやけている。一つだけ、ジョナスがベアトリスの脇腹に耳を
押し当てている光景が心に残っている。深く集中して目を閉じ、内部から伝
わってくるかすかな兆候を聞き取ろうとしているようだった。目をしょぼし
ょぼさせながら、矢継ぎ早にベアトリスに質問していたことも覚えている。
水を飲んだあと気分が悪くならないか。首の後ろに痛みを感じたことはない
か……。
ほかにもいくつもの質問があったが、もう思い出せない。ただ、そのどれに
もベアトリスが「ない一と答えていて、それを聞くたびにほっとし、嬉しく
なった。一つだけ「ある」と答えた質問があった。それは、尿に血が混じるこ
とはないかと聞かれたときで、ときどきあるというベアトリスの答えには不
安になった,だが、ジョナスはただうなずいただけで、すぐつぎの質問に移
っていった。その様子は、誰にもよくあること、とくに異常ではないと言っ
ているかに思えた。あの診察はどう終わったのだったか。アクセルの記憶で
は、最後にジョナス神父がにこりと笑い、「では、なんの心配もなく息子さ
んを訪ねられますよ」と言っていた。それを聞いて、アクセルも「ほらな、
お姫様、いつも旨っていたとおりだろう」と言ったと思う。診察が終わると
神父はそっとベッドに横になり、注意深く仰向けになって、荒くなった息を
静めようとしていた。不在のニニアンに代わり、アクセルが神父のカップに
収差しの中身を注いで、それを病人の目元へ持っていった。血が.滴、下唇
からカップに落ちて、水中に広がるのが見えたミジョナス神父がベアトリス
を見上げて、こう言った。
「ご婦人、霧と呼ぶものの正体がわかって嬉しそうですね」
「はい、神父様。これで前に道が開けました」
「気をつけることです。一部の者には何をおいても守りたい秘密ですから。
もはや秘密などにしておかないのがよいのでしょうが・・・・・・」
「秘密かどうかは、どうでもいいのです、神父様。ただ、アクセルとわたし
がそれを知って、そこから出発できるのが嬉しいのです」
「ですが、この霧から解放されたいというお気持ちは確かですか、ご婦人。
隠されたままでいてほしいと思うこともあるのではありませんか」
「そう思う人もいるかもしれません、神父様。でも、わたしとアクセルは違
います。二人で分かち合っていた幸せなときを思い出したいのです。それを
奪われたままでいるのは、夜中に泥棒に入られ、人切な宝を盗まれたのと同
じです」
「しかしご霧はすべての記憶を.覆い隠します。よい記憶だけでなく、悪い
記憶もです。そうではありませんか、ご婦人」
「悪い記憶も取り戻します。仮に、それで泣いたり、怒りで身が震えたりし
てもです。人生を分かち八日うとはそういうことではないでしょうか」
「悪い記憶も恐れないということですか、ご婦人」
「何を恐れることがありましょう、神父様。アクセルとわたしの心の中には
お互いへの思いがあります。それがあれば、霧に何か隠されていても、今日
からの道に危険などありません。ヤせな結末が待っているお話と同じです。
途中どんな紆余曲折があっても、恐れる必要などないことは子供でも知って
います,アクセルとわたしは一緒に人生を思い出します。どんな形だったに
せよ、ニ人の大切な人生ですもの」
鳥が一羽、天井際を飛んだようだ。その羽音がアクセルを驚かせた。では
わたしはいま眠っていたのか、と思った。同時に、もう薪割りの音は聞こえ
ていない、とも思った。修道院の中庭は静かだ。戦士はこの部屋に戻ってき
たのだろうか。アクセルの茸には何も聞こえない。部屋のエドウイン側で─
──黒い影のようなテーブルの向こう側───でほかに誰かが眠っていると
いう気配もない。ベアトリスを診察し、あれこれ質問したあと、ジョナス神
父はなんと言ったのだったか。はい、とベアトリスは答えた。
尿に血が混じっていたことがあります、と。だが、神父はにこりとして、す
ぐ別の質問に移っていった。ほらな、お姫様、とアクセルも言った,いつも
言っていたとおりだろう、と。そして、きっと傷が痛み、疲れてもいるだろ
うに、ジョナス神父はにこりと笑い、なんの心配もなく息子さんを訪ねられ
ますよ、と言った。いや・・・・・・。ペアトリスが恐れていたのはそんな質問で
はない。恐れていたのは船頭の質問だったはずだ。あれはジョナス神父の質
問よりずっと答えるのが難しい。だからこそ、ベアトリスは霧の原因がわか
ってあんなに喜んだのではないか。聞いた、アクセル? ベアトリスは有頂
天だった。聞いた、アクセル? ベアトリスは顔を暉かせてそう言った。
この項つづく
【米大陸先住民の大量虐殺、気候変動の原因】
1月31日、かつての地球を覆った小氷河期は、アメリカ大陸を植民地化した欧州から
の移民が、先住民を大量虐殺したことが原因だったと、英ユニバーシティー・カレッジ・
ロンドン(UCL)の研究チームが公表した。南米と中米、北米大陸を植民地化した欧
州からの移民は、100年あまりの間におよそ5600万人の先住民を殺害した。その
ために広大な農地が放棄され、森林に戻った。研究チームの推定によると、これにより
増えた森林地帯は、フランスの国土面積に匹敵する。結果として大気中の二酸化炭素が
激減したことで、1610年までに地球の寒冷化が進んだ。コロンブスがアメリカ大陸
に到達したのは1492年だった。UCLのマーク・マスリン教授は、この時まで二酸
化炭素と気候は比較的安定していた、地球の温室効果ガスが大きく変動したのはこの時
が初めてだったと話す。小氷河期と呼ばれる1600年代の寒冷期は、自然現象に起因
するとの説も発表された。しかしUCLの研究チームは考古学的証拠や歴史上の統計、
南極の氷に含まれる炭素の分析などにより、欧州からの植民を原因とする森林の増大が
地球寒冷化の決定的な要因だったと結論付ける。マスリン教授はCNNの取材に対し、
あれほどの規模の小氷河期は、何千万人もの大量殺戮(さつりく)に起因するとしか考
えられないと話す。先住民が大量も殺戮された影響は気候変動にとどまらず、欧州経済
の繁栄にもつながったと指摘する(米大陸先住民の大量虐殺、気候変動の原因に 英研
究、2019.02.04)。
【エネルギー通貨制時代 50】
”Anytime, anywhere ¥1/kWh Era”
Mar. 3, 2017
【ブロックチェーンで“節電量を融通”受電抑制向上】
1月30日、富士通と富士通研究所は、ブロックチェーン技術を活用し工場や店舗など
の電力需要家の間で不足・余剰電力を取り引きできるシステムを開発したことを公表。
電力会社と需要家が協力して電力使用量を調整するデマンドレスポンスの成功率向上に
活用できる。デマンドレスポンスでは、電力会社からの調整要請を受け、需要家ごとの
節電量をコントロールするアグリゲーターが仲介して、需要家ごとに節電量を割り当て
る。要請された期間に電力削減量を達成した場合に、電力会社からアグリゲーターが報
酬を受け取り、その報酬を需要家のそれぞれの節電量に合わせて配分する。しかし、需
要家によっては、所有する自家発電機を起動する際の発電量の不足や、電力消費量の突
発的な増加により、節電量を達成できない場合があり、報酬を受け取れないケースも見
受けられる。
一方で、デマンドレスポンスなどの普及を促進させるためには、需要家の節電成功率、
ひいては報酬を受け取れる確率を高めることが重要になる。現状のデマンドレスポンス
では、アグリゲーターが各需要家と1対1のやりとりを行い、節電量の配分や達成可否
の確認を行っている。需要家が求められる節電量の達成確率を高めるためには、もし節
電量が不足している場合に、デマンドレスポンスに参加する他の需要家の節電量を迅速
に融通する方法が一つの解決策として考えられる。富士通研究所は「デマンドレスポン
スに参加する需要家の中には、節電目標の達成率にばらつきが生まれるケースも多い。
非常に余裕を持って節電量を達成できる需要家がいた場合、節電量が不足しそうな需要
家に迅速に融通すれば、全体でデマンドレスポンスを成功させら
れる確率が大きく高まる。
●過半数以上の企業が、エネルギーが最先端と答える
より良く、より安い技術と新しい資金調達スキームは、はるかに多くの組織がエネルギ
ー転換促進をサポートできる。2018年初頭、Googleは再生可能エネルギーの百%目
標を達成したことを公表。世界のIT大手企業はクリーンエネルギー用の新規電力購入
契約に投資し、エネルギー効率化プロジェクトを取り組み、卸売エネルギー市場でその
資産活用の規模とリソースを持っている。Wood Mackenzie Power&Renewables社による
と、米国の風力発電と太陽光発電に関する5ギガワット以上の電力購入契約(PPA)は
同じ年内に大企業の顧客がほぼ2倍に増えた。大胆な再生可能エネルギーの目標により
深い持続可能性の使命と取り組を約束する組織にもかかわらず、包括的なエネルギー戦
略は大規模なエネルギーユーザーにとっても競合を続けている。また、2018年の企
業向け再生可能エネルギー調達が約4分の1を占めている。
●通勤中にスーツで発電 スマホを充電
理化学研究所は紳士服のAOKIなどと共同で、柔らかい素材でできている太陽電池を貼り
付けた「発電スーツ」を試作したと発表した。スマートフォンの充電や災害時の非常電
源として使えるほか、着ている人の脈拍をモニタリングするなどの電子機能を持った衣
服の電源に活用できると期待される。着るだけで脈拍や筋肉の動きなどを計測できる衣
類型の生体センサが近年開発され、「スマートウエア」「スマートアパレル」などと呼
ばれて医療やフィットネス分野で活用する動きが広がっている。こうした衣類型セン
サは長時間にわたって着用者の生体情報を計測するため、安定した電力の供給が必要だ。
バッテリーを充電する手間が使い勝手を損なうという課題を解決しようと、貼って使え
る太陽電池を開発した。
今回使った有機太陽電池は厚さが髪の毛の5分の1ほどと薄く、自在に曲げて布地の上
に貼り付けることができる。試作したスーツでは肩から背中にかけて10個の太陽電池
を貼り付け、最大で280ミリワットを発電することができる。理研の福田憲二郎専任
研究員によると、ほとんどのウェアラブル(装着型)センサーや無線通信を動かすこと
が可能な電力」だという。スマートフォンでは使用時間より充電時間の方が長くなって
しまうが、非常時は十分頼りになる。商品化の計画はいまのところない。極薄の有機太
陽電池を布地に貼り付ける技術はスーツだけでなく、帽子やーフなどの小物衣類に応用
することも考えられる。そのほか、カーテンやテントに貼り付ければさまざまな場面で
の電源として活用が期待できる。
【引き寄せられる混沌】
2月4日、米海軍佐世保基地(長崎県)に最新の大型強襲揚陸艦「アメリカ」(全長約
260メール、約4万4千トン)を配備することが米軍内で検討されていることが、日米
関係者への取材で分かった。「アメリカ」は既存の強襲艦より、最新鋭ステルス戦闘機
F35Bを艦載機として運用することを重視した設計になっており、配備されれば「小型空
母」並みの戦力となる。佐世保基地に現在配備中の強襲揚陸艦「ワスプ」は年内に整備
のために米本土へ戻る予定で、その後継となる。佐世保配備の艦船を指揮下に置く米第
7艦隊は取材に対して「艦船の将来の配備については言えない。ワスプは前方展開が終
了すれば、計画通りノーフォーク(バージニア州)に戻る」とコメントした。米海軍は
西太平洋への海軍・空軍の進出を活発化させる中国を念頭に、日本配備の海上・航空戦
力の強化を検討しているとみられる。アメリカが配備されれば、横須賀基地(神奈川県)
配備の第7艦隊の原子力空母「ロナルド・レーガン」(全長約330メートル、約9万7000ト
ン)と合わせ、中国をけん制することになる。ワスプは岩国基地(山口県)の海兵隊の
F35Bを搭載して、東シナ海などで訓練を重ねている。アメリカの配備は海兵隊とも協議
し、最終判断するとみられる(佐世保に大型強襲艦配備検討、時事通信、2019.02.04)。
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