極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

生成AIのインパクトはどのようなものか①

2024年07月24日 | 新錬金術時代
彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦
国時代の軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと
)と兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ-。ひこにゃんの
お誕生日は、2006年4月13日。


【季語と短歌:7月24日】

               捨てきれぬ野心手余す冷や奴 

【今日の短歌研究⑭】

   冷房を嫌いな猫が涼んでる僕を尻目に部屋を出て行く 
                         仁尾 智

猫のいる家に帰りたい

   早朝というより夜のおさんぽは出会う犬いぬまだ眠そうで
                        宮田 愛萌





はじめに
信じられないほど多くのことが起こっている。
その技術を使った驚くべきサービスが毎日のように開発されている。

研究者たちは、その技術により、長年の夢がまさに実現しつつあるこ
とに狂喜しながら、とてつもない速度で研究成果を量産。これを「人
類の歴史の転換点」あるいは「シンギュラリティー(技術的特異点)」
と呼ばれている。自律的な人工知能が自己フィードバックによる改良
を繰り返すことによって、人間を上回る知性が誕生するという仮説で
ある。人工知能研究の世界的権威であるレイ・カーツワイルが2045
にシンギュラリティーに到達すると予測していることから、「2045年
題」とも呼ばれている

しかし、良いことばかりでもない。もはや従来の教育は役に立たない
今度こそ、本当に自分たちの仕事がなくなってしまうかもしれないと
いう空気が蔓延しているとか。クリエイターたちは、自分たちの創造
的な仕事に対する脅威になりうると感じる。インターネット上に流れ
るデータは、もはや何が本物で何がつくられた偽物なのか、見分けが
つかない!。研究者や政治家は、この技術の発展が「人類にとって取
り返しのつかない事態を引き起こすかもしれない」と真剣に議論して
いると、著者今井翔太氏は「この歴史的な技術革命の主人公にして、
本書のテーマである技術こそが「生成AI(Ganarative AI)」である
と前説する。2022年11月に公開された言語生成AIであるGhatGPT
史上最速(5日!)で百万人のユーザーを獲得したサービスとなり、生成
AIブームの火付け役となる。また、ChatGPTと連動する形で、画像や音声な
どさまざまな分野の生成AIも爆発的に普及し、プロが生み出すのと遜色な
い品質の生成物が大量に生み出され、生成AIが生み出すであろう莫大な
恩恵(?)を享受しようとする流れと、脅威を抑えようとする流れが交錯し、
混沌とした渦をなすと指摘する。



生成AIは新たに文章や画像、音声などをつくり出すことができる人
工知能技術の一種で、ディープラーニング(深層学習)は、機械学習
という人工知能の要素技術のなかでも、特に人間の脳を模倣した深い
ニューラルネットワークを学習する手法を指し、現在の生成AIはこ
のディープラーニングによって実現されている。

ディープラーニングや機械学習のアプローチは、一般的に識別的なも

のと生成的なものに分けられ、これらを識別モデル、生成モデルと呼
ぶ。識別モデルは、画像のようなデータを文字通り「識別」するAI
を指し、顔認証やニュース記事の分類など、これまでにも馴染み深い
AIはこちらに属す。


一方で生成モデルは、データが生み出される背後にある構造や表現を

学習し、自身が学習したデータと似たデータを生成できるAIを指し
生成AIは一般的に、生成モデルのアプローチに属す。ただし、実は
「生成AI」という言葉は、研究者の間で元から使われていた用語で
なく、文章生成AIや画像生成AIなどの技術が同時進行的に普及し

た結果、それらをまとめて呼称するために特にメディアが使い始めた
用語であり、先ほど説明した生成モデルとは厳密に対応しない部分も
あり、また著書で言及する生成AIはもう少し広い概念として捕らえ
具体的には、生成AIの本体であるニューラルネットワークに加え、
そのニューラルネットワーク出力を起点にいくつかのツールや機能を
組み合わせて構成される生成システムも含めて「生成AI」と呼称す
る。
最も有名な生成AIである
ChatGPTも、言語を生成する本体は言語モ
デルと呼ばれるニューラルネットワークだが、対話形式のインターフ
ェースや拡張機能などは、システム的に実装したものである。

ところで、2013年時点で人工知能 (AI) 研究の世界的権威のレイ・カ
ーツワイル(Ray Kurzweil, 1948年2月12日 - )が、技術的特異点に
到達すれば、われわれの生物的な身体と脳が抱える限界を超えること
が可能になり、運命を超えた力を手にすることになると主張した「2
045年問題」がオーバーラップしている。
                        この項つづく

● 今日の言葉:則天去私
小さな私にとらわれず、身を天地自然にゆだねて生きて行くことであ
るが。彼女の書道作品で再浮上。「だれもが通る道」でもあり、彼女
もそうであったように、わたしも、涙もろくなっている。


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