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読書の秋ですから

2010-10-19 22:50:00 | 雑事つれづれ



▲花火ファンタジア@NARITA花火大会in印旛沼



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 たぶん平年並みになったんだろうけれど、昨日の朝晩はうすら寒かった。そろそろ本格的に冬物を引っ張り出さないといけないね。
 ということは、夏物一斉大洗濯大会(含むクリーニング店への出費)をしなければならないってことだよな~。

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 宮城谷昌光さんの中国古代を舞台とした小説を読んでいると、登場人物が重なる事がある。当然であるが、聖人君子であっても対立国から見れば必ずしも諸手を上げて賞賛されるものではなく、別な一面を垣間見る事になる。
 最近は『三国志』以外にはあまり長編新刊が出ないので、過去の作品を読み返す事も少なくない。とりあえず、直前に『楚漢名臣列伝』を読んでいたので、楚漢戦争(項羽と劉邦の争い)に少しかぶる『香乱記』を読み返している。
 太公望の時代から続く「斉」という国が「秦」の始皇帝によって滅ぼされ、斉王一族は庶民に落とされた(ちなみにこの斉王一族は太公望の血縁ではない。途中で王位の簒奪が行なわれたのだ)。その曾孫に当たる田三兄弟(田というのは斉王の姓で、三兄弟とはいわれるが実際は伯父と甥にあたる)の一番年下に当たる田横が主人公となっている。
 この物語では劉邦はまったくの脇役で、項羽(正確にはその伯父の項梁なのだが)は田横を追い詰める敵役となる。まぁ、劉邦側から見ると項羽・項梁は敵役だから、その属性はあまり変わらないんだろうけれどね。
 この時代の主役はどうしても「項羽と劉邦」だから、秦が滅びていく様を斜から眺める事になる。それもなかなかに面白い視点だ。
 『香乱記』は2004年の発刊だから、もう6年も前の作品になるんだねー。