▲池ヶ原のパッチワーク。ススキを添えて
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シルバーウィーク3日目は特にすることが何もない。仕方ないのでおにぎり握って目の前の山本山に行ってくることにする。
春、カタクリを求めていく山である。
この時期はもう花はほとんどないが、この時期ならではのお楽しみはある。
実家からは徒歩30分ぐらいで山麓の口に着く。そこから上り開始。この山は観光道路が付いているので、大抵の人は車で行く。歩いていくのは春でも秋でもほとんどいない。クロスカントリートレーニングの人とすれ違うくらいだ。
ということで、いきなり「市民の家」で休憩。
▲市民の家からの眺め。小千谷駅方面。実家も写っている。
なんだか工事中であった。もともとの市民の家はそのままなのだが、その前面に工事関係バリケードが。ここを通り抜けようと思ってきたのだけど、なんと袋小路で来た道を戻る羽目になった。
で、元の道に戻ってそのバリケードの前を通る時に見たのがコレ
▲「市民の家・水力発電記念館」!?
どうやら「市民の家」にJRの発電所資料館を併設する模様。ははーん、ここにあの不正水利用の賠償金が…ゲフンゲフン。
市民の家が新しくなると、学校関係者以外の宿泊も可能になるのかな(小学校の林間学校や生徒会の集まりがここだった記憶)。ちなみに工事は絶賛屋根方向に進んでおり、さ来月には外枠が完成するのではないかと思われる。雪国の工事は雪が降る前に屋根を完成させるのが至上命題だからね。
イノシシ注意という看板にビビりながらジグザグと登っていくと、元牧場地で花を見つける。
▲そばの花
この時期、山本山にはそばの花が咲くポイントがある。ただしここではない場所。思わぬ場所でそばの花に出会った。
小千谷のへぎそばは、もともと外のそば粉を使っていたのだが、最近は市内産のそば粉でという動きもあって、また減反の転作作物としても徐々に広がってきているようだ。地産地消いいね。
ここは観光用ではなく、純粋にソバ畑なんだろう。なんてったって鉄条網で囲まれているしね。
ここからふた上りで山頂である。
▲山頂では何かイベントが行われていた。
今見ると、勝龍とかが出店したんだな。おにぎり持っていかんでもよかったわ。
このイベントの脇を通って、展望台のベンチで一休み。おにぎりを頬張りながら舞台後方からイベントを眺める。
音楽イベントだけど、それほど強力な機材を持ち込んでいるわけではなく、少なくとも東側は牧場の辺りに行くまで音は聞こえなかった。以前、市民の家で詩吟のほにゃらら会がイベントをやっていた時は、山頂まで朗々と響いていていたからなぁ(小千谷はその詩吟の偉い人の出身地らしい)。
モヒカンを垂直に立てているおにーさんがいたよ、と家に帰ってから嫁に言ったら、それだけは見たかったと食い付いた(反応ソコ!?)。
食後、展望台の上に上がってみると、鳥見さんの軍団がいた。以前にも出会ったことあるが、ここ、眺めがいいので、鳥の渡りなどを観察するにもいいらしい。
以前はここの眺め本当によかったんだけれど、周辺の木が伸びてきて少し視界の邪魔になるのが惜しい。なので、池ヶ原の眺めを求めて少し西へと向かう。
下草が切れた地点から、ドーンと開ける眺め。
▲池ヶ原のパッチワーク。この時期だけの眺めである
▲少し寄って見た。
池ヶ原の田が描く幾何学模様。ここは冬の雪景色や、田植え期の水鏡が有名だが、最近は秋も注目を集めてきた。
茶色は、すでに刈取りが終わった早稲の田んぼ。黄色は晩稲の稲穂。そして薄い緑はソバの田んぼである。白い花をつけてメロンソーダのような色合いになっている。
昔は、ここ稲作一色だったのだけれど、減反政策と小千谷のソバが有名になったことでソバに転作するところが増えたようである。その副産物である(その分、水鏡が減ったというのもあるけれどね)
この時期に小千谷に帰ることがほとんどなかったので、話には聞いていたがここまできれいになっているとは思わなかった。
片貝まつりのころだとまだ早いのよね~。やはりこの秋分のころじゃないと…。今回はシルバーウィークさまさまである。
ここから山をゆるやかに下ってソバ畑を目指す
▲途中の木々の間から、池ヶ原の冬のバイプレイヤー、はざ木を見つける。
遠目にはすぐソバ畑を視認できるのだが、そこからがだらだら下り道が長い。これって、ソバ畑見たらこのだら坂上り返すんだよなぁと後悔しつつ先を進む。ほとんどの人は車で来ているからいいけど、看板に徒歩目安書いていてほしいわ、ホント。
と30分ぐらい歩いて、ようやくついたソバ畑。
▲ソバ畑のソバの花は盛り過ぎ。雲の切れ目を求めてぐるりと回って撮影。ちょっとだけ北海道を意識(笑)
なんでこの部分だけをソバ畑にしたんだろう? 以前はスキー場のゲレンデだった地である。どうせならもうちょっと上まで作付すればいいのに…。そうすると壮大な眺めになるのになぁ…。
カメラ女子が一眼で撮影していたんだけれど、ファインダーを一切のぞかないのが気になる。ミラーレスではなさそうなんだけど…。
赤とんぼ待ちをしてみたが、奴らの動きが早すぎて断念。
日も傾いてきたので、戻ることにする。
▲再度展望ポイントを通ったので池ヶ原をもう一枚。
山頂まで上り返して、あとはひたすら下り道。とはいえ、歩く速度は上がらない。
山栗を拾いながらだからである。車ではできない楽しみだ。
山に生えている栗の木の近くで少し探すとポロポロ落ちているものである、天然山栗。イガを足で押さえて、栗の実をつまんではリュックに放り投げる。その繰り返してなかなか進まないのである。
栽培している栗と違って、山栗は小さい。それでも山の恵みはありがたい。
▲ちょっと高いポイントから再度小千谷の町を撮影。小粟田っ原越しに片貝の集落が入る。ってことは、ここからも片貝花火は良く見えるんだなぁ
山を下り、人家のある辺りまで来て一息つく。ジャンクな甘い炭酸飲料を買って一気飲み。山本山大橋脇の耕作地がいつの間にかソバ畑になっているのを見ながら、家路についた。
山本山大橋からのソバ畑。ここ、崖上の農家が協力して新田開発で造った耕作地なんだけれど、転作したのね…。
これだけいい天気。夜からずっと襟元や袖口が痒くなったのはいつものことである(紫外線アレルギー)。