▲山本山の菜の花畑。遠くに見えるのは守門岳と浅草岳
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GWは久々に新潟へ。この季節に帰省するのは3年ぶりかな。
この季節の帰省に各駅停車を使うと、上越国境に近づくにつれて季節が巻き戻され、国境の長いトンネルを抜けると、残雪が残っていたりする年もある。だが今年は湯沢界隈の雪が多くなかったことと、季節があまりにも早く行き過ぎていて、すでにグリーンじゅうたんに覆われていた。当然幻の滝も幻のまま。もう一度見ることができるのだろうか、国境の根明けの満開桜…。
季節の早回し加減は小千谷の辺りも同じで、山はすでに緑もりもり。所々に見える紫は藤か葛か桐の花だろう。
そんな状態では「春の妖精」はすでに地表から消えているだろうと車窓を見ながらどんよりする。そんな心を映すかのような天気は雨。この日開催される角突き初場所もさすがに回避した。
翌日は、西脇家の初公開!!
西脇家は本町通りの一番奥に立つ大きなお屋敷。縮問屋として商っていて、縮需要が大きかった時に身代を大きくした。私の母が子供だった頃はあの辺りに家があり、ひな祭りの時に西脇家に行くと行使のうちにひな人形が飾られ、お菓子をもらえたのがうれしかったという(4歳ぐらいの記憶)。
なお、詩人の西脇順三郎はこの家の分家の出である。
その屋敷を西脇家は手放すことになり、一般公開されることになった。正式な公開は7月らしいのだが、GWに合わせて、市民向けに無料公開されることになった。その初日に母と連れ立って出かけた。
▲庭から望む西脇邸の母屋右が表通り側で、渡り廊下を通じて表の商店につながっていた模様
▲明治~大正~昭和初期のガラス。ガラス越しの景色が揺らめく
▲ふすま紙も凝ったもので、斜めに見ると家紋などが浮かんで見える
多くの小千谷市民にとって、あの塀の奥には何がある??? って興味津々で、開場直後は大行列の賑わい。細い渡り廊下や2階への会談は大行列。そして出会ってしまう顔見知り。何の打ち合わせもなく、同級生3人にあってしまったw
正式開業後にも改めてお知らせしますが、長岡まつり、小千谷まつり、片貝まつりなどの際、合わせてご覧いただければ幸いです。
そして翌日はようやく天気が回復しそうだったので、山本山へ山遊びへ。
さすがにカタクリは終わっているだろうなぁって思っていたら、山頂近くにちょっぴり残っていたよ!!
▲カタクリの花発見! 割と咲いたばかりの個体と思われる。
▲ツクバネソウの季節になっていた
▲山本山山頂より、池ケ原のパッチワーク。
稲作からソバに転作している部分もあるので、昔ほどの一面の水鏡にはならないけれど、生命力あふれる色合いの中でこの幾何学模様は美しい。
▲山本山の菜の花畑。半分はすでに満開になっていた
▲杉の木に絡まり付く藤の花。1年中色を変えることのない杉にとっては、春のおしゃれアイテムか!?
▲林床では、種子をはらんだカタクリの代わりにチゴユリが主役になりつつあった
▲オオイワカガミ
▲トキワイカリソウ。イカリソウといえば、たいてい赤い花らしいが、小千谷では白い花がほとんどだ。
▲シュンランも見ることができた。
山に上って下りてくるまで、木の芽(アケビの芽)をふた掴みぐらいゲット。自分はあまり食べないけれど、母が好きだから。
ちなみに、山は毛虫シーズンに突入していた。
以下、毛虫画像なので注意
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この後、有益な情報は一つもないので、苦手な人はここでページを閉じることをおすすめします。
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これはチャドクガかな??
ほかにも真っ黒のもっさもっ差した毛虫が道を横断していた(そして車につぶされた)り、花を撮っていて目線を揚げたら糸でぶら下がっていた青い毛虫とコンニチワしたりと…この辺りが山遊び季節のリミットと見た(真の山遊び王は異なる)
他に大発生している蛾にキアシドクガがいますが、これは毒蛾の仲間です。
小千谷の自然を愛する会会員 今井 隆夫
毒はないんですね。安心しました。コメントありがとうございます。