当初はGW中に山遊びをしていたんだが、年々、山の春が早く訪れるようになってきたので、今年は4月15・16日に実家に帰ろうと思っていた。ところが、天気予報が傘モード。地元の人から今年は花が咲くのが早いよと言う情報ももらって、直前に2日前倒しで小千谷に行くことにした(天気予報も良好だったし)。
初日は近くの花ポイントだけ見ようと思っていたので、のんびり普通電車で北上する。途中で、予定と異なる通過待ちなどがあったが、ボーッとしているウチに乗り換え損ねorz 高崎以北はめっちゃ運行本数が減るので、高崎から越後湯沢まで新幹線でショートカットした。
長いトンネルを抜けた先は、雪がない世界だった。早い時はあっちゅー間に雪は溶け去る。山の上や影になっている谷間などはさすがに雪は残っているが、家々の脇では早々に桜が咲いていた。
小千谷について実家に到着。一息ついて近所の春の花ポイントへ。
ここ、誰も管理もしていないがおそらく田んぼ所有者の土地のような気はするが、ここで人に会ったことがない。山菜などが生える場所ではないので、単に花を見るだけでは叱られることもない。
▲ショウジョウバカマ
▲キクザキイチゲ。青っぽい花と白い花が咲く。ごくまれに赤っぽい花が咲くこともある
▲ナガハシスミレ。踞の部分が長く、地元ではテングスミレとも言われる。そんじょそこらに咲いているので、特に珍しくも無い。
▲オオバキスミレ。新潟でスミレと言えば、青いスミレよりも黄色いスミレの方が幅をきかしている。
▲シュンラン。道なき道の森の奥にもたくさん咲いているだろうが(何せ山菜扱い)、自分はいつもこの株を観察している。最初に見つけたときは花は2つだったのに、今年は4つも花をつけてくれていて、とてもうれしかった
▲カタクリ 手前のカタクリは、ヤクの状態から開花から数日経っていることがうかがえる。
▲山本山から信濃川越しに木津、山寺エリアを望む。遠くに見える山は浅草岳か守門岳か。
▲シジュウカラかな?
ここはサシバなども飛んでくる地元の鳥見さんには人気のポイントだったりする。なお、ギフチョウも舞うが、今年は自分が早めに行ったので、ギフチョウの成虫はまだ出てきていなかった(例年は4月下旬~5月上旬に行く場所で、その頃にはギフチョウも飛んでいる)。
▲キクザキイチゲ。青の他に白もある、極まれーーーにピンクのイチゲを見ることもある
▲ショウジョウバカマ。この葉っぱの雰囲気なら、袴(ハカマ)の名を冠していることが理解できるだろう。ショウジョウバカマの花は、咲いてからもぐんぐん背が伸びていき、大きいのは30センチぐらいまで伸びる。
ユキグニカンアオイの花。緑の葉っぱはカタクリの葉。ギフチョウはカタクリで吸蜜し、産卵をカンアオイで行う。卵からふ化した幼虫は、ユキグニカンアオイを食し一冬超して蝶となる。カタクリがあるところにカンアオイが必ずあるわけではないが、カンアオイがあるところにはカタクリも同居していることが多い(なおカンアオイはそこにあってもなかなか認識しずらい)。写真のように表に花が出ていることはほとんど無い。ここは何度も通っている場所なので、だいたいの場所が分かる。
※コシノカンアオイをユキグニカンアオイに修正(県内小出以北がユキグニカンアオイになるらしい)
山本山山頂の桜は、桜吹雪モードだった。平日ってこともあり、独り占めだった。
この日は黄砂が飛んでいたため、遙か遠くの苗場山・妙高山はもちろん、近くの八海山や弥彦山も見えなかった。山頂のトイレを借りようと思っていたが、なんとまだ冬囲い状態だった。幸い、逼迫した事態ではなかったので、中腹の市の施設まで降りて事なきを得た。
今年は春が早かったから前倒しで山に行ったが、イワカガミやヤマナシなどはまだ花をつけておらず、なかなか一緒には咲かないものなんだなって思った。
この日の歩数は28275歩だった。疲れた。
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