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▲大曲の花火 春の章 第2章より
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例年GWは実家に帰っているが、今年は東北へ。
「国際花火シンポジウムプレ大会“世界の花火 日本の花火”大曲の花火 春の章」があるからである。GWといえば、東北は桜満開!! これは楽しい旅になりそうだとだいぶ前から観光計画を温めていた。
しかし、今年の暖冬及び4月以降の高温傾向によって、東北の花火は1~2週間早く咲き、見に行こうと思っていた角館は、到着当日の朝までの強風によって見る影もなくなっていた(という)。
さらに、4月29日開催日当日も、天気予報の揺らぎはあったものの、どうやら風強めで雨も時々降るといったものであった。しかし、天気図的に、降れば暴風雨になることは自明の理。この手の嵐は現地に行かねば分からないと思いつつ降り立った大曲9:38着。
駅前のホテルまでの風で察した。
これは荒れると…。
時折現れる青空も上空の風の強さを表しているし、たわむビニール傘はその凶暴さを表現していた。
域内フリーのカメラマン席の場所取りをしようと早目に大曲入りしたのだが、さすがにこの状況はくじける。ホテルに大荷物を置いて、駅前のカフェに入ると、同じような思案顔の愛好家がいたw
カフェでまったりし、さらにラーメンを食べてから開場に向けてゆったりと出発。
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▲駅前のカフェにて。ラテアートが注文できますよ。花火は何パターンかあるみたい。そして、どうして猫好きとバレた!?
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▲にぼすけの昼ナンバーワンメニュー
雨が降ったりやんだり。ただ風が時折強く吹くので傘は差せず…。そんな不安な気持ちが影響してか、体調急降下というトラブル発生(その節はお世話になりました)
現場にたどり着いたときは、嵐直前であった。
パイプいす席はすでにセッティング完了で、その後ろに設置されていたカメラマン席は予想を上回る広さであった。
遮るもののない河川敷を吹き渡る風は凶暴性を増し、雨粒が大きさを増す。やばい、雨具着ないと…、と思ってポンチョを被ると同時ぐらいに大雨来襲、風も横殴りモード。その場にいた皆が這う這うの体で撤退。ほどなく自分も撤退。
これはやばい、持ってきた雨具では対応できん…と、雨具を求める旅に出る。幸い、フォーラム開場の横のホーマックで無事に雨具を見つけ、ついでにより動きやすそうな短い長靴をゲットする。それらに着替えて再び現地へ…。
17時開場とあったが、カメラマン席は若干フライングだったようだ。
三脚はセットしてみるが、すでに風に飛ばされそうである。今日はなかなか難儀やなぁ…。
徐々に会場に人が集まり、18:50に偉い人のあいさつが始まる。この時点は雨降っていなかったんだよね…。
そしてオープニング
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▲オープニング花火“blossom”
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▲オープニング花火“blossom”
えぇ、オープニングからして小降り洗礼ですわ。向かい風に乗って雨粒が飛んでくるわけで、レンズは上方を向くわけで、どうしたって雨粒がレンズに着くわけである。
第1章は「世界の旅」というタイトルで、それぞれの大陸の国をテーマに花火で表現したもの。ただし、エジプト、オーストラリア、スペイン。ペルーというラインナップを見た時から、全部錦なんじゃ…って思いまししたよ。
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▲世界の旅Ⅰ アフリカ“エジプト”「古代エジプト紀行」
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▲世界の旅Ⅱ オセアニア“オーストラリア”「アボリジニダンス」
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▲世界の旅Ⅲ ユーラシア“スペイン”「魅惑のスペイン」
なぜこんな安直なタイトルに…。フラメンコとかアルハンブラとか闘牛とか、いっそのことパエリアでも…いろいろあるじゃないか!?
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▲世界の旅Ⅳ 南アメリカ“ペルー”「空中都市マチュピチュに黄金のコンドル」
コンドルはそう来ると思っていました…
そして個人的にはこちらがメインの芸協尺玉が第2章
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▲昇小花日本の華(山梨県 山内宏)
この時は雨も止んで、星もチラリと見えたりしていた。が風は強く、星は流されて膨らんでゆがむ
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▲昇曲導付三重芯引先黄閃光(長野県 藤原信雄)
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▲昇小花八重芯錦先変化菊紅残光(茨城県 堀米三郎)
いまだに残光の正解が分からない。毎度書いているが誰も教えてくれないw
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▲昇曲付松島の夜景(新潟県 小泉英一)
当然、吊りものなんて飛ばされ放題である orz
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▲昇天銀竜万華鏡写輪丸(秋田県 久米川正行)
風が強い中、千輪物はハッと散って咲く
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▲昇曲付八重散華芯紅煌星(埼玉県 根岸和弘)
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▲昇曲付光の波紋(茨城県 野村陽一)
今回は、内側からまったりと変化していった。
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▲昇小花栄光の華(東京都 細谷圭二)
観客を喰おうとしている、宇宙からの生命体って感じだなw
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▲昇小花付八重芯マリーゴールド(静岡県 小口昭三)
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▲昇木葉付マーガレットの花(長野県 篠原茂男)
低いっ!! って思ったけれど、いい具合の向きに大きく開いて、これはこれで子供の描くお花のイメージで善哉
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▲昇小花八重芯錦冠菊点滅群声(茨城県 森武)
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▲昇曲導銀閃冠菊先小割浮模様(新潟県 阿部正明)
銀閃という玉名に惑わされて絞り失敗したでござる。すまんでござる
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▲昇小花紅閃芯ヤシ入金冠(静岡県 池谷博文)
ここでいったん芸協玉終了~。
第3章は日本の花火。春色の創造花火を大曲の煙火店4社で競演。
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▲日本の花火【春色創造花火】華麗なる千古の桜花
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▲日本の花火【春色創造花火】朧月夜に舞う桜花
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▲日本の花火【春色創造花火】咲き誇れ!ニッポンの桜!!
斜め打ちからボンって、夏の大曲では見ないものだから、目新しい感じ
第4章の芸協尺玉後半戦スタート!
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▲昇曲付八重マジカル芯雅冠菊(秋田県 新山良洋)
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▲昇曲付三重芯変化菊(茨城県 山崎芳男)
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▲昇天銀竜四重芯変化菊(秋田県 小松忠二)
芯よりも親星の泳ぎっぷりにびっくりしたよ。何あのフラフラしたの…。
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▲昇曲導銀世界千輪菊(静岡県 田畑喜一郎)
なんだかんだで、あの風の中ここまできれいにまとまるのってすごいことだと思う
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▲昇小花八重芯ステンド牡丹(静岡県 田畑朝裕)
相変わらず美しいステンド
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▲昇曲付モノクロームの金華(群馬県 小幡知明)
盆が大きく開いてさらに風に持ってかれて華麗にフレームアウト orz
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▲昇曲付光のオブジェ(愛知県 磯谷尚孝)
小幡さんの後だと、余計に小さく見えてしまうのがかわいそうだ
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▲昇小花虹色のブーケ(山梨県 齊木慶彦)
か、風に負けてしまっている…。
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▲昇太朴付マドンナブルーの花(長野県 青木昭夫)
素朴に、この場合の親星ってどれや?
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▲昇分火銀彩の花(福島県 菅野忠夫)
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▲昇曲付八重芯錦冠花車(東京都 小勝則孝)
最近調子のよい、小勝さんの花車。少し開放しすぎた…。
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▲昇小花八重芯錦冠菊(長野県 田村清治)
本当に毎度この玉で安定感というかなんというか…
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▲昇小花三重芯冠菊(秋田県 今野正義)
〆は秋田組で
そして第5章は、特別プログラム「カナダの花火」
ようやく「国際」シンポジウムらしくなってまいりました!
というところで、打ち上げ開始。
最初から雨は降っていたし、風も結構吹いていた。ところがこのカナダの花火が始まるとほぼ同時に、本降りになりだした。それは束の間で、あっという間に風が強くなり一気に気圧低下。暴風となり、カメラを乗っけた三脚が吹き飛ばされるような爆風雨となる。
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▲特別プログラム【カナダの花火】“From Canada with love”
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▲特別プログラム【カナダの花火】“From Canada with love”
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▲特別プログラム【カナダの花火】“From Canada with love”
カメラには一応雨対策をしているのだが、それにしてもこちらへ叩きつける雨が酷い。目もまともに開けていられない状態。レンズをタオルでフキフキしても、間に合わず、もう立っているのもツライ状態。
前方の一般客もさすがの事態に逃げ出し始める。見る見る会場を離れるパイプいす席の人々。最終的には半分ぐらいの人が撤退したのではなかろうか…。
撮影は途中であきらめ、さらにカメラをバッグに避難させる。その間も花火は上がり続けている。
カメラマン席の人々も少しずつ撤退を始める。それでも目の前で上がる花火からは離れがたく。まるで目を洗眼液で洗うかのような状態の雨に当たりながら、顔だけはしっかりと前を向いていた。
そして、終わった。長かった…。ある意味これは暴行だ、修行だ、いや滝行だ!!
ほうっと一息ついたら。「フィナーレ花火~」と読み上げるではないか!? カナダの花火で終わりではなかったんだね。ただただ呆然と顔を上げる。
その最後の花火は結構気合の入ったもので、カメラを仕舞い込んだことをさすがに後悔したよ。
そうして、本当の打ち止め。
kony氏の「ゴメンナサイ!」という発言を聞きながら撤収作業。いや、天気はそちらの責任ではないから、そんなに恐縮しないでください。
ずぶ濡れの諸々を引きずってホテルに戻った。さすがに今回は疲れた。反省が必要だ!!!!
といって入った店には花火愛好家がわんさかで、9割ぐらいはその筋の人だったところで大笑いした。
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