針外し/爺さんの独り言。役にたたない情報ばかり。

自作のスピナーベイトで今日もバスを釣るぞ!。人はそれを「G」と呼ぶ。爺さんの「G(ジー)」の意味だった。ガクン!。

金陵鳳凰台置酒

2022-02-28 09:03:28 | 漢詩・古典・エトセトラ
                       
 
  金陵鳳凰台置酒   唐  李白

  置酒延落景,金陵鳳凰台。 酒を置いて、落景を延ばす、金陵の鳳凰台。
  日の暮れるまで酒宴を張る 金陵の鳳凰台で

  長波寫萬古,心與雲俱開。 長波万古に寫ぐ、心は雲與(と)俱(ともに)開く。
  長江の万古変わらずそそぐを見れば心は雲と共に開け広がる

  借問往昔時,鳳凰爲誰來。 借問す往昔時、鳳凰誰の為に来る。
  言問はんその昔、鳳凰は誰の為に来たのか?。

  鳳凰去已久,正當今日回。 鳳凰去って已に久し。正に當に今昔廻るべし。
  鳳凰去りてすでに久しまさに今日こそ廻り来る時である。 

  明君越羲軒,天老坐三台。(今や)明君羲軒に超え、天老三台に座す。
  いまや明君は伏羲・黄帝にも勝り 賢臣が三公の位にある。

  豪士無所用,彈弦醉金罍。 豪士(ごうし)用いる処無く、琴を弾いて金罍に酔う。

  文豪も用いるところなく琴を弾いて美酒に酔うのみ。

  東風吹山花,安可不盡杯。 東風(こち) 山花を吹く。安ぞ(いずくんぞ)杯を盡(つく)さざる
  春風は山花を吹く好季節。どうして杯を重ねて、痛飲せずにいられよう。

  六帝沒幽草,で深宮冥綠苔。 六帝、幽草に没し、深宮綠苔に冥(くら)し
  六朝(りくちょう)の皇帝の遺跡も草に埋もれ、その深宮は苔むして暗い
  
  置酒勿複道,歌鍾但相催。 置酒して復言う勿れ歌鍾、但(はなはだ)相(あい)催(もよお)さん
  そんな事なんてもう言うな。只、酒宴を張って謳って囃し立てよう。

           

「今の皇帝は明君で伏羲・黄帝にも勝り 賢臣が三公の位まであって、盤石だ!」。此処で現皇帝をうんとよいしょしておかないとね。豪士たる我々は(豪士と言うのは、暗に李白達)。

用いられる処も無い。琴を弾いて酒に酔うのみである。
自分達が宮中で居場所が無くなって、しまっています。宮中が安定してしまって、自分達の棲む場所(活躍する場)が無くなってしまったのは何とも嘆かわしい。

ここで、針外し曰く、「でもねえ、狡兎死して走狗烹らる」って言うじゃないですか。用が無くなって殺されるよりいいじゃないですか?
金陵鳳凰台
昔、ここ金陵 (南京) の鳳凰台の上には、鳳凰が飛んで来て遊んだと伝えられているが、今では、鳳凰は去り、台だけが空しく残り、台の下の長江 (揚子江) のみが昔ながらに流れている。はるか西南の方向に見える三山は、雲の上にまでそびえ、中腹から下は青空の外へ落ちかかっているように見え、また二水は白鷺洲をはさんで二つの流れとなっている。

コメント (2)
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