都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「金丸悠児 - ancient breath - 」 アートガイア・ミュージアム東京
アートガイア・ミュージアム東京(品川区上大崎3-1-4 RE-KNOW目黒4階)
「金丸悠児 - ancient breath - 」
5/29-6/11

うっすらと七色に光り輝く古代魚が悠々と回遊します。ユーモラスな生き物などを、多彩な素材を用いて描く金丸悠児の個展へ行ってきました。
作品に少し惹かれつつも、これまでに機会がなく、断片的にしか見て来られなかった私にとって、今回ほど見応えのある彼の展示は初めてでした。照明も落とされ、カーペット敷きの清潔感のあるフロアに並ぶのは、巨大な『水槽』にまるで石版画のような質感をたたえながら、静止しつつ、また泰然と泳ぐシーラカンスの如き魚の群れです。ゆらり水草を靡かせ、深みのある黒を背景に、キラキラとした細やかな蛍光色を纏うその姿を見ると、あたかも今、自分が深い海の底に潜ったかのような錯覚さえ与えられます。展示室をぐるりと半周、これら魚や亀をモチーフとした大作の絵画が5点並ぶ様はまさに圧巻の一言です。思わず息をのんでしまいました。
また今回はこれらの知られた大作だけではなく、まるで浜口陽三の幻想性すら呼び込む町並みや月などをモチーフとした小品が出ているのも見逃せません。シルエット状に連なる家の屋根が、星の瞬きと月の煌めきを受けて仄かに輝いています。またその他、海原を船が進み、また気球ならぬ『電球』が飛ぶ姿を描いた作品なども展示されていました。どれもまるで絵本を見開いているような温もりが感じられます。
最後にもう一つ、挙げておきたいのは、バックライトを用いた未発表のオブジェが紹介されていることです。詳細は是非現地でお確かめ下さい。
11日までの開催です。これはおすすめします。(なおアートガイアの定休日は火曜です。日曜はオープンしています。)
「金丸悠児 - ancient breath - 」
5/29-6/11

うっすらと七色に光り輝く古代魚が悠々と回遊します。ユーモラスな生き物などを、多彩な素材を用いて描く金丸悠児の個展へ行ってきました。
作品に少し惹かれつつも、これまでに機会がなく、断片的にしか見て来られなかった私にとって、今回ほど見応えのある彼の展示は初めてでした。照明も落とされ、カーペット敷きの清潔感のあるフロアに並ぶのは、巨大な『水槽』にまるで石版画のような質感をたたえながら、静止しつつ、また泰然と泳ぐシーラカンスの如き魚の群れです。ゆらり水草を靡かせ、深みのある黒を背景に、キラキラとした細やかな蛍光色を纏うその姿を見ると、あたかも今、自分が深い海の底に潜ったかのような錯覚さえ与えられます。展示室をぐるりと半周、これら魚や亀をモチーフとした大作の絵画が5点並ぶ様はまさに圧巻の一言です。思わず息をのんでしまいました。
また今回はこれらの知られた大作だけではなく、まるで浜口陽三の幻想性すら呼び込む町並みや月などをモチーフとした小品が出ているのも見逃せません。シルエット状に連なる家の屋根が、星の瞬きと月の煌めきを受けて仄かに輝いています。またその他、海原を船が進み、また気球ならぬ『電球』が飛ぶ姿を描いた作品なども展示されていました。どれもまるで絵本を見開いているような温もりが感じられます。
最後にもう一つ、挙げておきたいのは、バックライトを用いた未発表のオブジェが紹介されていることです。詳細は是非現地でお確かめ下さい。
11日までの開催です。これはおすすめします。(なおアートガイアの定休日は火曜です。日曜はオープンしています。)
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