『聖観音立像/長浜市湖北町山本 常楽寺蔵』 東京長浜観音堂

東京長浜観音堂
『聖観音立像/長浜市湖北町山本 常楽寺蔵』
2022/​5/12〜6/12



かつて上野に「びわ湖長浜KANNON HOUSE」として開設され、2021年度に八重洲へと移転オープンした東京長浜観音堂にて、滋賀県湖北地域にゆかりのある観音像が公開されています。



それが長浜市湖北町山本の常楽寺蔵の『聖観音立像』で、平安時代後期(12世紀)の一木造の仏像でした。像高は101センチほどで左手で蓮華を持ち、右手で茎を支えながら、やや腰を左に曲げて台座の上に立っていました。



衣は平滑にかたどられていて、表情は穏やかに見えましたが、見開きは強く、泰然としつつも僅かな笑みを浮かべているようにも思えました。現在は古色であるものの、一部には金箔痕も残されていて、独立したケースに納められているために、360度の角度から鑑賞することもできました。



常楽寺は琵琶湖に面した山本山の中腹に建っていて、戦国時代には浅井氏側の支城が置かれたことから、信長軍らの兵火などによって多くの寺宝が焼失しました。そして一部が移されて再興すると、現在は自治会から選ばれた3名の総代と呼ばれる役員らが寺を守り、「山寺」と呼ばれて親しまれてきました。



東京長浜観音堂は東京駅に程近い、八重洲中通りに面した八重洲セントラルビルの4階に開設されていて、長浜市に本社を置く近交運輸グループの東京支社一角を借りてオープンしました。また同じ日本橋には、コレドの向かいに滋賀県のアンテナショップである「ここ滋賀」も位置しています。

【東京長浜観音堂 2022年度 公開スケジュール】

第1期:2022年5月12日(木)~6月12日(日)
第2期:8月2日(火)~8月31日(水)
第3期:11月1日(火)~11月30日(水)
第4期:2023年2月1日(水)~2月28日(火)


今年度は『聖観音立像』を含め、5月より1ヶ月ずつ、それぞれに異なった仏像が出陳されます。

入場は無料です。『聖観音立像』(長浜市湖北町山本 常楽寺蔵)は6月12日まで公開されています。

『聖観音立像/長浜市湖北町山本 常楽寺蔵』 東京長浜観音堂@nagahama_kannon

会期:2022年​5月12日(木)〜6月12日(日)
休館:月曜日。(祝日の場合は翌日)
時間:10:00~18:00
料金:無料
場所:中央区日本橋2-3-21 八重洲セントラルビル4階内
交通:JR線東京駅八重洲北口より徒歩5分。東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線日本橋駅B7出口より徒歩5分。
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