『シャネルを紡ぐ手 アンヌ ドゥ ヴァンディエール展』 シャネル・ネクサス・ホール

シャネル・ネクサス・ホール
『シャネルを紡ぐ手 アンヌ ドゥ ヴァンディエール展』 
2022/8/31~10/2



シャネル・ネクサス・ホールで開催中の『シャネルを紡ぐ手 アンヌ ドゥ ヴァンディエール展』を見てきました。

1980年代よりジャーナリストとして活動をはじめた写真家のアンヌ ドゥ ヴァンディエールは、手をテーマとした「H/and」シリーズを発表すると、以来ポートレイトを取り続け、世界各地の美術館などで作品を発表してきました。

そのアンヌ ドゥ ヴァンディエールの活動を紹介するのが『シャネルを紡ぐ手』とで、会場にはアンヌの撮り下ろした大小さまざまなモノクロームの作品が展示されていました。

今回の個展に際してアンヌが取材したのは、パリにあるシャネルのオートクチュールのアトリエ、およびそのクリエイションを支えるメティエダールの13のアトリエで、いずれも職人の手にフォーカスとして撮影を行いました。



そのうちのマサロとは1894年創業の靴のアトリエで、シャネルのシューズを職人らがすべて手作業にて製作してきました。



絹織物のアトリエのドゥニ&フィスでは、リヨンの絹織物の伝統を守りつつ、革新的な技術を取り入れながら、さまざまなシルク生地を生産していて、アーカイブとして17500もの図案が保管されてきました。



一方で1829年創業のコスチュームジュエリーのアトリエであるデリュは、手作業を基本としながらも、3Dプリンターを用いた技術を取り入れていて、職人らが繊細な手仕事をする光景を目の当たりに出来ました。



また職人たちが自らの手について語るコメントも付いていて、例えば水の中で手を動かす必要性やケアが大切であることなど、仕事を行う上でのエピソードも伺い知れました。



こうした職人らの手仕事はほとんど公開されていなかったことからしても、貴重な写真といえるのではないでしょうか。まさにシャネルを支える職人らのモノづくりの真髄が臨場感をもって切り取られていました。



会期中は無休です。10月2日まで開催されています。

『シャネルを紡ぐ手 アンヌ ドゥ ヴァンディエール展』 シャネル・ネクサス・ホール
会期:2022年8月31日(水)~10月2日(日)
休廊:会期中無休。
料金:無料。
時間:11:00~19:00。 
 *最終入場は18:30まで。
住所:中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
交通:東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線銀座駅A13出口より徒歩1分。東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅5番出口より徒歩1分。
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