都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
『アレック・ソス 部屋についての部屋』 東京都写真美術館
東京都写真美術館
『アレック・ソス 部屋についての部屋』
2024/10/19~2025/1/19
アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスに生まれ、現在も同地で活動を続ける写真家、アレック・ソス(1969年〜)の展覧会が、東京都写真美術館にて開かれています。
今回の個展ではソスが初期より一貫して捉えてきた室内空間、つまり部屋をテーマに約30年にわたる活動を振り返っていて、室内でのポートレイトを中心とした作品が6つの部屋に分けて展示されていました。
アメリカ国内を旅しながら撮影を行ってきたソスは、初期の「Sleeping by the Mississippi」のシリーズにおいてミシシッピ川流域のに住む人々に取材していて、いずれも部屋の中で真っ直ぐレンズに向き合う人が写し出されていました。
1990年代後半に撮影されたモノクロの「Looking for Love」とは、まだ20代半ばだったソスが、地域のバーで出会った人やダンスパーティーなどを撮影したシリーズで、中には結婚式の後に自らの姿を写したセルフポートレイトも見ることができました。
アメリカの詩人ウォレス・スティーヴンスの詩「灰色の部屋」の一節からタイトルをつけた「I Know How Furiously Your Heart is Beating」は、ソスのキャリアにとって一つの転換点ともなった作品で、静謐な室内空間における被写体から醸し出される親密さを魅力としていました。
2015年に東京・新宿のパークハイアットに滞在した際に手がけた作品は、同ホテルを舞台にした映画『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年)に着想を得ていて、いずれもソスがネットで検索して招いた呼んだ茶道家やアイドルグループらをホテルの室内にて撮影していました。
「ポートレイトや風景、静物などを定期的に撮影しているが、最も親しみを感じるのは室内の写真だ」 アレック・ソス
一つとして同じ室内空間のない作品を見ていると、ソスが旅して出会った人々が持つ無数の物語が浮かび上がってくるような気持ちにさせられるかもしれません。
アレック・ソスの写真がつむぐ、さまざまな部屋に息づく物語。東京都写真美術館にて展覧会が開催中!|Pen Online
「TOPのお正月2025」の開催に伴い、2025年1月2日と3日は無料で観覧することができます。
2025年1月19日まで開催されています。*写真はすべて『アレック・ソス 部屋についての部屋』展示作品
『アレック・ソス 部屋についての部屋』 東京都写真美術館(@topmuseum)
会期:2024年10月19日(木)~2025年1月19日(日)
休館:月曜日。
*月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館
*年末年始(12/29〜1/1)
時間:10:00~18:00
*木・金曜日は20時まで。ただし7/20〜8/31の木・金は21時まで。
*入館は閉館の30分前まで。
料金:一般800(640)円、学生640(510)円、中高生・65歳以上400(320)円。
*( )は20名以上の団体料金。
*1月2日(木)、3日(金)は無料
場所:目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
交通:JR線恵比寿駅東口より徒歩約7分。東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩約10分。
『アレック・ソス 部屋についての部屋』
2024/10/19~2025/1/19
アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスに生まれ、現在も同地で活動を続ける写真家、アレック・ソス(1969年〜)の展覧会が、東京都写真美術館にて開かれています。
今回の個展ではソスが初期より一貫して捉えてきた室内空間、つまり部屋をテーマに約30年にわたる活動を振り返っていて、室内でのポートレイトを中心とした作品が6つの部屋に分けて展示されていました。
アメリカ国内を旅しながら撮影を行ってきたソスは、初期の「Sleeping by the Mississippi」のシリーズにおいてミシシッピ川流域のに住む人々に取材していて、いずれも部屋の中で真っ直ぐレンズに向き合う人が写し出されていました。
1990年代後半に撮影されたモノクロの「Looking for Love」とは、まだ20代半ばだったソスが、地域のバーで出会った人やダンスパーティーなどを撮影したシリーズで、中には結婚式の後に自らの姿を写したセルフポートレイトも見ることができました。
アメリカの詩人ウォレス・スティーヴンスの詩「灰色の部屋」の一節からタイトルをつけた「I Know How Furiously Your Heart is Beating」は、ソスのキャリアにとって一つの転換点ともなった作品で、静謐な室内空間における被写体から醸し出される親密さを魅力としていました。
2015年に東京・新宿のパークハイアットに滞在した際に手がけた作品は、同ホテルを舞台にした映画『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年)に着想を得ていて、いずれもソスがネットで検索して招いた呼んだ茶道家やアイドルグループらをホテルの室内にて撮影していました。
「ポートレイトや風景、静物などを定期的に撮影しているが、最も親しみを感じるのは室内の写真だ」 アレック・ソス
一つとして同じ室内空間のない作品を見ていると、ソスが旅して出会った人々が持つ無数の物語が浮かび上がってくるような気持ちにさせられるかもしれません。
アレック・ソスの写真がつむぐ、さまざまな部屋に息づく物語。東京都写真美術館にて展覧会が開催中!https://t.co/W26ybTlo7h
— Pen Magazine (@Pen_magazine) November 11, 2024
アレック・ソスの写真がつむぐ、さまざまな部屋に息づく物語。東京都写真美術館にて展覧会が開催中!|Pen Online
「TOPのお正月2025」の開催に伴い、2025年1月2日と3日は無料で観覧することができます。
2025年1月19日まで開催されています。*写真はすべて『アレック・ソス 部屋についての部屋』展示作品
『アレック・ソス 部屋についての部屋』 東京都写真美術館(@topmuseum)
会期:2024年10月19日(木)~2025年1月19日(日)
休館:月曜日。
*月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館
*年末年始(12/29〜1/1)
時間:10:00~18:00
*木・金曜日は20時まで。ただし7/20〜8/31の木・金は21時まで。
*入館は閉館の30分前まで。
料金:一般800(640)円、学生640(510)円、中高生・65歳以上400(320)円。
*( )は20名以上の団体料金。
*1月2日(木)、3日(金)は無料
場所:目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
交通:JR線恵比寿駅東口より徒歩約7分。東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩約10分。
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