2025年1月に見たい展覧会【パウル・クレー展/大覚寺/古代エジプト】

年明け早々から注目したい展覧会が少なくありません。今月に気になる展覧会をリストアップしてみました。



展覧会

・『眠れよい子よ よい子の眠る/ところ』 神奈川県民ホールギャラリー(12/15〜2025/1/25)
・『博物館に初もうで』 東京国立博物館(1/2~1/26)
・「江戸メシ』 太田記念美術館(1/5~1/26)
・『へびの憩う空き地』 慶應義塾ミュージアム・コモンズ (1/9~2/7)
・『ひとを描く / ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子—ピュシスについて』 アーティゾン美術館(11/2~2025/2/9)
・『古筆切』 根津美術館(12/21~2025/2/9)
・『豊原国周展』 川崎浮世絵ギャラリー(1/5~2/9)
・『絵画のゆくえ2025』 SOMPO美術館(1/18~2/11)
・『川崎祐 わたしの知らない場所の名前』 横浜市民ギャラリーあざみ野(1/25~2/23)
・『特別展「鳥 ~ゲノム解析で解き明かす新しい鳥類の系統~」』 国立科学博物館(11/2~2025/2/24)
・『HAPPYな日本美術―伊藤若冲から横山大観、川端龍子へ』 山種美術館(12/14~2025/2/24)
・『小西真奈 Wherever』 府中市美術館(12/14~2025/2/24)
・『LIFE SCAPER in SAITAMA ARTS THEATER』 彩の国さいたま芸術劇場(1/21〜2/24)
・『読み解こう!北斎も描いた江戸のカレンダー』 すみだ北斎美術館(12/18~2025/3/2)
・『瑞祥(ずいしょう)のかたち』 皇居三の丸尚蔵館(1/4~3/2)
・『パウル・クレー展』 愛知県美術館(1/18~3/16)
・『開館記念展 Ⅱ 琳派から近代洋画へ―数寄者と芸術パトロン 即翁、酒井億尋』 荏原 畠山美術館(1/18~3/16)
・『開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」 東京国立博物館(1/21~3/16)
・『生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った』 東京ステーションギャラリー(1/25~3/16)
・『企画展 花器のある風景』 泉屋博古館東京(1/26~3/16)
・『仏教美学 柳宗悦が見届けたもの』 日本民藝館(1/12~3/20)
・『ル・コルビュジエ 諸芸術の綜合 1930-1965』 パナソニック汐留美術館(1/11~3/23)
・『今津景 タナ・アイル』 東京オペラシティ アートギャラリー(1/11~3/23)
・『はじまりの感覚』 アーツ前橋(1/25~3/23)
・『武士の姿・武士の魂』 大倉集古館(1/28~3/23)
・『MOTアニュアル2024 こうふくのしま』 東京都現代美術館(12/14~2025/3/30)
・『坂本龍一 | 音を視る 時を聴く』 東京都現代美術館(12/21~2025/3/30)
・『雨宮庸介展|まだ溶けてないほうのワタリウム美術館』 ワタリウム美術館(12/21~2025/3/30)
・『堀内誠一展 FASHION・FANTASY・FUTURE』 PLAY! MUSEUM(1/22~4/6)
・『ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト』 森アーツセンターギャラリー(1/25~4/6)
・『玉山拓郎』 豊田市美術館(1/18~5/18)

ギャラリー

・『美を疑え-資生堂クリエイティブ展-』 資生堂ギャラリー(1/11~1/26)
・『髙山陽介 個展「かえり」』 ANOMALY(12/14~2025/1/18)
・『ミスマルノタマ - 神聖幾何学 Flower of Life -』 GYRE GALLERY(12/7~2025/1/26)
・『倉田悟「あさをまつよる」』 小山登美夫ギャラリー京橋(12/20~2/1)
・『菊地敦己 グラフィックデザインのある空間』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(12/10~2025/2/1)
・『曽根裕|石器時代最後の夜「今日の3つの話」』 ミヅマアートギャラリー(1/15~2/15)
・『嵯峨篤「Synchronicity」』 SCAI THE BATHHOUSE(1/25~4/5)

まずは西洋美術です。『パウル・クレー展』が愛知県美術館にて開かれます。



『パウル・クレー展』@愛知県美術館(1/18~3/16)

これはスイスのパウル・クレー・センターとの学術協力のもと、各内外の美術館より50点以上の作品にてクレーの画業をたどるもので、あわせてカンディンスキーやマルクといったクレーと関わりのあった画家の作品も紹介されます。


クレーの大規模展といえば2011年に東京国立近代美術館でも開かれましたが、今回の全国3巡回(*)のクレー展においても画家の魅力に触れる良い機会となりそうです。*兵庫県立美術館(3月29日〜5月25日)、静岡市美術館(6月7日〜8月3日)にて開催予定。

続いては日本美術です。東京国立博物館にて特別展『旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-』が開催されます。



『開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」』@東京国立博物館(1/21~3/16)

ここでは大覚寺の開創1150年を迎えるに先立ち、同寺に伝わるさまざまな寺宝を公開するもので、狩野山楽の代表作として重要な障壁画のほか、歴代天皇の書や平安時代後期の明円作「五大明王像」などの密教美術の名品も紹介されます。


通常非公開の重要文化財「正寝殿(客殿)」のうち、歴代門跡の執務室であった「御冠の間」の再現展示や、清和源氏に継承された「兄弟刀」(大覚寺蔵:薄緑〈膝丸〉、北野天満宮蔵:鬼切丸〈髭切〉)が京都以外で初めて揃う展示などにも注目が集まりそうです。

ラストは古代エジプトに関する展覧会です。森アーツセンターギャラリーにて『ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト』が行われます。



『ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト』@森アーツセンターギャラリー(1/25~4/6)

これはアメリカ最大規模の古代エジプト美術コレクションを有するブルックリン博物館より、彫刻、棺、宝飾品、土器、パピルス、そして人間やネコのミイラなど約150点の考古遺物を紹介するもので、気鋭のエジプト考古学者で本展の監修を務める河江肖剰による最新のピラミッドの調査研究の成果も公開されます。


*静岡県立美術館(予定):2025年4月19日〜6月15日、豊田市博物館:2025年6月28日〜9月7日ほか各地へと巡回予定

Penオンラインに今年上半期に見ておきたい展覧会の情報について寄稿しました。


Penが選んだ、2025年上半期「必見の展覧会」5選|Pen Online

それでは今月もどうぞよろしくお願いいたします。
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