都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「森に棲む服/forest closet ひびのこづえ展」 そごう美術館
そごう美術館
「森に棲む服/forest closet ひびのこづえ展」
2021/9/10~10/10
そごう美術館にて開催中の「森に棲む服/forest closet ひびのこづえ展」を見てきました。
1988年にコスチューム・アーティストとして活動をはじめたひびのこづえは、約30年以上にわたって雑誌、ポスター、TVCM、演劇、ダンスなどの幅広い分野でコスチュームを作り続け、多くの人々の心を捉えてきました。
そのひびのこづえによる森をテーマとした個展が「森に棲む服/forest closet」で、カラフルな生き物のようなコスチュームが数多く展示されていました。
会場に足を踏み入れた途端、まさにコスチュームの森の中へと誘われるような感覚を受けるかもしれません。冒頭の「巨大な生き物の森」では大きなカメなどのバルーンが宙に浮いていて、おとぎばなしの国の中を歩いているような気にさせられました。
ARの技術を用いた「ARで服が動く森」も楽しいのではないでしょうか。ここでは12点の衣服を着たマネキンの顔にQRコードがついていて、スマホのカメラをかざすとダンサーのアオイヤマダが服を着て踊る動画を見ることができました。これは「服の良さを感じるには動いたところを見て欲しい。」とするひびのの考えから実現した試みだそうです。
ヘリウムの入ったいくつかの衣服が浮く「試着の森」では、ダンスパフォーマンスを行うステージが設けられていて、水色のドレスと生き物を融合したような衣服のオブジェが風に揺らめいていました。
なお試着はコロナの影響により叶わず、ダンスパフォーマンスも緊急事態宣言下において中止となりました。ただ鏡面に覆われたステージが醸し出す華やいだ雰囲気は感じられるかもしれません。
ひびのが数多く手掛けた舞台などの衣装を展示する「パフォーマンスの森」も充実していて、芸術祭や舞台などに用いられたコスチュームに加え、実際のステージを映した映像が紹介されていました。
なお映像に関してはダイジェスト版もありましたが、中には40分から1時間を超えるものもありました。すべてを楽しむには時間に余裕を持って出かけるのが良さそうです。
今までほとんど公開した機会がなかったという原画の展示、「原画の森」も見応えがあったのではないでしょうか。それらのほとんどは1995年から作りはじめたというハンカチの原画で、今に至るまで商品化され続け、約300種類ものハンカチが販売されました。
ひびののコスチュームに見られる自然のモチーフを取り込んだデザインながらも、時に可愛らしく、また抽象性を帯びているのも興味深いかもしれません。
服や着るといったことの常識を覆すかのようなひびののコスチュームは、ファンタスティックでかつ人間の身体表現の新たな可能性を示しているのではないでしょうか。しばらく時間を忘れてコスチュームの森の中を彷徨いました。
9月開催のダンス・パフォーマンス、及びワークショップは全て中止となりましたが、10月の2日と3日に予定された新作パフォーマンス「ROOT:根」に関しては予約制にて実施されます。(10月1日の段階にて定員のため受付終了)
会場内の撮影も可能でした。10月10日まで開催されています。
「森に棲む服/forest closet ひびのこづえ展」 そごう美術館(@sogo_museum)
会期:2021年9月10日(金)~10月10日(日)
休館:会期中無休。
時間:10:00~20:00 *入館は閉館の30分前まで。
料金:大人1300(1100)円、大学・高校生800(600)円、中学生以下無料。
*( )内は各種割引料金。
住所:横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店6階
交通:JR線横浜駅・京急線横浜駅東口より徒歩3分。東急線・みなとみらい線横浜駅より徒歩5分。相鉄線横浜駅より徒歩7分。横浜市営地下鉄ブルーライン横浜駅より徒歩10分。
「森に棲む服/forest closet ひびのこづえ展」
2021/9/10~10/10
そごう美術館にて開催中の「森に棲む服/forest closet ひびのこづえ展」を見てきました。
1988年にコスチューム・アーティストとして活動をはじめたひびのこづえは、約30年以上にわたって雑誌、ポスター、TVCM、演劇、ダンスなどの幅広い分野でコスチュームを作り続け、多くの人々の心を捉えてきました。
そのひびのこづえによる森をテーマとした個展が「森に棲む服/forest closet」で、カラフルな生き物のようなコスチュームが数多く展示されていました。
会場に足を踏み入れた途端、まさにコスチュームの森の中へと誘われるような感覚を受けるかもしれません。冒頭の「巨大な生き物の森」では大きなカメなどのバルーンが宙に浮いていて、おとぎばなしの国の中を歩いているような気にさせられました。
ARの技術を用いた「ARで服が動く森」も楽しいのではないでしょうか。ここでは12点の衣服を着たマネキンの顔にQRコードがついていて、スマホのカメラをかざすとダンサーのアオイヤマダが服を着て踊る動画を見ることができました。これは「服の良さを感じるには動いたところを見て欲しい。」とするひびのの考えから実現した試みだそうです。
ヘリウムの入ったいくつかの衣服が浮く「試着の森」では、ダンスパフォーマンスを行うステージが設けられていて、水色のドレスと生き物を融合したような衣服のオブジェが風に揺らめいていました。
なお試着はコロナの影響により叶わず、ダンスパフォーマンスも緊急事態宣言下において中止となりました。ただ鏡面に覆われたステージが醸し出す華やいだ雰囲気は感じられるかもしれません。
ひびのが数多く手掛けた舞台などの衣装を展示する「パフォーマンスの森」も充実していて、芸術祭や舞台などに用いられたコスチュームに加え、実際のステージを映した映像が紹介されていました。
なお映像に関してはダイジェスト版もありましたが、中には40分から1時間を超えるものもありました。すべてを楽しむには時間に余裕を持って出かけるのが良さそうです。
今までほとんど公開した機会がなかったという原画の展示、「原画の森」も見応えがあったのではないでしょうか。それらのほとんどは1995年から作りはじめたというハンカチの原画で、今に至るまで商品化され続け、約300種類ものハンカチが販売されました。
ひびののコスチュームに見られる自然のモチーフを取り込んだデザインながらも、時に可愛らしく、また抽象性を帯びているのも興味深いかもしれません。
服や着るといったことの常識を覆すかのようなひびののコスチュームは、ファンタスティックでかつ人間の身体表現の新たな可能性を示しているのではないでしょうか。しばらく時間を忘れてコスチュームの森の中を彷徨いました。
9月開催のダンス・パフォーマンス、及びワークショップは全て中止となりましたが、10月の2日と3日に予定された新作パフォーマンス「ROOT:根」に関しては予約制にて実施されます。(10月1日の段階にて定員のため受付終了)
会場内の撮影も可能でした。10月10日まで開催されています。
「森に棲む服/forest closet ひびのこづえ展」 そごう美術館(@sogo_museum)
会期:2021年9月10日(金)~10月10日(日)
休館:会期中無休。
時間:10:00~20:00 *入館は閉館の30分前まで。
料金:大人1300(1100)円、大学・高校生800(600)円、中学生以下無料。
*( )内は各種割引料金。
住所:横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店6階
交通:JR線横浜駅・京急線横浜駅東口より徒歩3分。東急線・みなとみらい線横浜駅より徒歩5分。相鉄線横浜駅より徒歩7分。横浜市営地下鉄ブルーライン横浜駅より徒歩10分。
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