自然学校の年間行事のメインイベントは、夏の3週間キャンプです。まるまる10年で10回、「黒松内子ども長期自然体験村」というネーミングで開催して来ました。
これは、10年前に文部省(当時・現在は文部科学省)が、全国で2週間以上開催する長期体験活動を委託事業として開始したことに始まります。私達もそれまでは、最長5泊6日の活動はしていたのですが、こんなに長い経験はありませんでした。
なぜ?文部省がバックアップしたか・・・ これは、先の教育の中央審議会の答申に応えたものと私は理解しています。教育行政用語の中で、たぶん初めて「自然体験活動」が登場し、その有効性に言及されました。「民間教育事業者」たしか、そんな名称で、私達や塾、習い事教室が表現されたのです。
これは、それまでの国の教育から考えると画期的なことなのです。教育は公的機関が行うもので、私たちは勝手にやっている存在だったわけですから・・・
つまり、子どもを取り巻く環境が大きく変わり、(あの サカキバラ事件の直後です)、公教育・学校だけはなく、地域、家庭、民間がもっと子どもを教育に関ってもらおうと、国が大きくハンドルを切った、ひとつの象徴的な施策であったと思います。
前置きが長くなりましたが・・・、
それも10年たちました。最初の2,3年は混乱しながらやっていた長期活動も、「やり方、すすめ方」がわかり、3週間を3期に分けて実施するノウハウは獲得しました。 一方、やはり10年の経過です。子どもを取り巻く環境は、もちろん変化しています。 同じやり方でいいのか? という見直しも必要です。
そこで、運営コンセプト、プログラムフローの見直しを開始しました。
今年の夏は・・変わるよ!!