高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

身体で科学を学ぶ

2014-05-14 11:53:20 | コラム風味

いろいろあるようだが理系女がもてはやされる、一方で子ども達が理科離れをしている、していなのと話題になることがある。

研究とまでゆかなくても、子どもや学生の科学的な知識が教科書だけであり、その評価が筆記試験の○×だけで行われている。自然体験活動を仕事している私の周りの若者を見ていると、知識はあるが、知恵へと醸造されない場面、生活と繋がっていないと感じる事態に遭遇することが多々ある。

例えば、木道の木材を剥がすのにテコの原理が使えない、カヌーが浮く原理を「浮力」としか言えず浮力はなぜ生じるのか説明できない、高地では平地と同じ方法ではコメが上手に炊けない理屈を「鍋の蓋がしまっていないから」とだけしか言えない理科系学生・卒業生がいる。

実はこれはひとりやふたりではない、10人に8、9人と言っても過言ではない。数年前の全国模試小5対象の概念問題で、「150c㎡相当する面積を持つものは、切手、葉書、教科書、教室のどれか」の正答率が1/4未満だったという実態も報告されている。先日は川からバケツで水を汲む体験が初めてで、水圧による重さに感激している20代がいた。

科学的にわかりやすく伝えるには、教科書だけの「お勉強」ではなく、生身の身体経験も必要だと思う。

逆もまたしかり、楽しく自然体験させているだけでは・・・、

自然体験活動は「遊び」だと、研究者や学校の先生に言われてしまう。

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藤田先生追悼シンポジウム

2014-05-14 09:55:43 | プログラム 研修、講演等

藤田先生の追悼シンポジウム「これからの環境教育のあり方  ~ 藤田郁男さんの功績と思いをつないで~

30分メインスピーチとパネラーの光栄を頂きました。 何を話そうか考えているうちに、先生の巡検・フィールドワークの教えが随分と私に影響を与えてきたのかを、今更になって思い知らされました。

藤田先生の魂が降りてきて、やっと最後に自分の言葉にできました。藤田先生に始めて私がお会いしたのはたぶん、20年前。だから藤田先生は私の今の歳と同じ頃だったのでしょう。 

もしも、アタシも生きながられての、ここからの20年・・・師匠の足元にもおよばないですが、出来ることをやっていこうと、胸に誓いました。

「常に巡検・フィールドワーク」「見えないモノをみてもらう、見えるモノを見せる」

それが俺らの仕事。

20代や子ども達だけでなく、50代も60代も70代も体験・巡検のし直しだ。 

藤田先生、ありがとうございます。 合掌。

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5月13日(火)のつぶやき

2014-05-14 04:59:46 | 日記
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