高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

北海道新幹線が残すもの

2020-10-06 16:04:09 | 震災支援・脱原発・環境問題

10月10日「南後志の環境を(改めて)考える会」主催の第2回目の学習会では、北海道新幹線新幹線のトンネル掘削残土からでたヒ素の問題を取り上げました。

函館から札幌への伸長工事はあちらこちらで始まっていて、残土問題も表面化しています。会場には20名を超える方が参加頂きましたが、半数は他地域ですでにこの問題に対して住民活動を始めている方々でした。町内の関心はとても低いです。 すでにJRの建設機構とは有害物質も出るであろうという前提で町と協定が結ばれていますので、町も議会も朱太川漁協も「いまさらね・・」という感触でちょっと拍子抜けしてしまいました。

地下で安定的に存在していたヒ素を含む土壌を流出を保全して設定した残土置き場に戻すのだから問題がないだろう。(機構からの説明のみ・・の安全説明) 食品となるヒジキに含まれているヒ素の基準値よりも低いデーターとも言えるとの説明がされている・・・。 人体に影響が出ないと言われても、地上で酸化したヒ素は、水とも反応し亜ヒ酸という猛毒になる。これは、微生物やプランクトンにとってはごく微量でも猛毒致死量となるので、川に流れ出したら川は死んでしまうのだ!!  残土置き場は朱太川のすぐ近くで、置き場自体がゆるい谷地形成地なのだ!!! 雨が降り染み込んで出た水は沈砂池に貯められ、上澄みを川に流すという構造で、今でさえ水が川沿いに流れ出ているのだ。大雨が降れば小さな沈砂池など一気に溢れ出るに違いない!!!・・・

なおかつ、JR機構が直接管理するのは2年間だけという協定らしい・・。その後に起こった事故があっても町有地なので、管理責任は町に移行するらしい!!!

なんという理不尽なことだ!!!

今後の住民活動をどうするのか・・、  新幹線工事は止められない国策です・・・。 せめて掘削残土置き場をもっと平地に変更する、その置き場の残土管理は未来永劫、JRに求める。 工事沿線の反対運動団体との連携を図る、水質調査を我々も行うということになるかな・・・。

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