2011.4.8(金)雨
今日の新聞に福島県の佐藤副知事が、「国と東電に裏切られた」というコメントをしておられる記事があった。裏切られたというよりだまされたという感じだ。しかし原発の危機を当初から訴えている者は居たはずで、副知事はその人の言うことは聞かなかったのだろうか。それは副知事ならずとも、知事も住民も国民総てがそうである。
遠くの国でもその指導者が、「もう原発は中止」なんてことを発言する事態になっているのに、当の事故発生国では原発はこりごりと言ってるのは被災当該者だけで、他の地域ではよそ事のように考えてはいまいか。そのくせ、水や食品にはおそろしく敏感で、何の意味もない買い控えも起きている。逆にヨードが売り切れて市場から消えるなんて奇妙な事象も起きている。本当に考えなければならないことを無視して、どうでも良いようなことにひた走る、付和雷同そのものである。
この正面の山の向こうに大飯原発があり、左手山の向こうに高浜原発がある。
折しも統一地方選の時期である。もっともっと原発に対する論議がなされても良いのではないだろうか。私の家は高浜原発から丁度20Kmのあたりである。大飯の原発からは35Kmぐらいだろうか、その先には美浜、敦賀と目白押しである。その原発銀座の近隣の選挙で、この時期に原発問題を争点にしないでどうするのだろう。原発に反対せよと言っているのではない。原発の危険性についてもっと真実を明らかにし、その対策をすべき論議をせよと言っているのだ。
綾部選挙区では四名の府議候補者がいる。我が家は府道沿いであり、一日家にいるので総ての街頭宣伝を聴くことが出来る。 「パイプパイプ」と言ってるので、原発事故のことを言ってるのかと思えば、予算のパイプだって。「ワカサワカサ」と言ってるので若狭原発のこと言ってるのかと思えば、若さだって。つらいなあ。
原発について発言しておられるのは今まで聞いた中ではただ一人だけである。原発の危険性を訴えるために奥上林に居住され、一昨年亡くなられた阪大の久米先生やその信奉者であったであろう土井さんが草葉の陰で「おまえらしっかりせいよ」と言っておられるようだ。
【作業日誌 4/8】
薪集め、桜を倒す。
道具収納庫作り
これみんな桜、なめ茸でも植えようかな。
今日のじょん:被災地では救助犬というか探索犬というか、訓練された犬が活躍している。瓦礫の中で足など怪我しないのかなあと老婆心ながら心配してしまう。じょんのび村では運び込んだ木材が山積みで、ボールを探索するのが一苦労となっている。でもちゃんと探して持ってこれるので、一応ボール探索犬ということにしておこう。