晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

大栗峠考(17) 12/13

2011-12-13 | 山・峠

2011.12.13(火)曇、晴れ

  志古田道の謎は、現在の道が果たして古来の道と同一なのかという点です。記録を見る限り昭和55年、府の事業として整備された和知、綾部山の家を結ぶハイキング道とそれ以前の志古田道は同一のようです。
 その時点で既に荒れていた志古田道を選んだ経緯は目下調査中なのですが、隣に健全な弓削道が存在するのに、あえて困難な志古田道を選んだ理由は謎ではあります。当時の関係者はまだ多くいらっしゃるので調べることは難しくはないと思いますが、それを調べるのは余り重要なことでは無いような気がします。
 つまり、それはハイキング道であって産業道ではないのでその道に対する真剣な選択もされないだろうし、府の事業で予算的にも潤沢で整備費に関する問題も出なかったのではないでしょうか。綾部山の家が奥上林の睦寄町に存在することから、同じ睦寄町の志古田道を選んだということではないでしょうか。弓削は中上林の五津合町なのです。少し強引な発想かも知れませんが、当たらずとも遠からじというところでは。P1000553

長野から大栗峠方面。手前が志古田。


 わたしが問題とするのは、現在の道と古代からの道が果たして同じルートなのかと言うことです。
 疑問を感じるひとつの理由は、志古田道に古道を思わせる遺跡、つまり道標や地蔵さまが無いことです。峠にも峠を越えた上粟野側の尾根にも施主志古田村中のお地蔵様があります。寛永十一年丹波国大絵図では弓削道が街道として記されているにもかかわらず、それ以降の時代の地蔵さまを志古田村、長野村が施主として祀っていることは志古田道が厳然として活躍していたと考えられます。そうすれば峠道に深く関わり合い、信仰厚い志古田の村人が峠から志古田の村までの間に何も残さないということは考えられないことです。P1000080
 
右 志古田 わかさ



 もちろん一度歩いただけのわたしが見つけられなかったと言うことかも知れませんし、崩壊して埋もれたとか盗難にあったとかいうことがあるかもしれません。しかしいくつかの踏査の記録を見ても遺跡らしいものは何もないようです。
 それではかつての街道が現在の道と違うものだったとしたらどうでしょう。違ったところに古い遺構や遺跡が見つかったとしたらこれは事件ですが、可能性としては低いものと思います。
 峠の道標や地蔵さまを見る限り、降り口は現在のものに絞られます。跡は小尾根を降りるか本谷を降りるかですが、小尾根の道はしっかりしており、古道の雰囲気も感じられます。所在不明の「左京道・右弓削」の道標があるとしたらこの附近だと思いますが、見当たりません。次に機会があれば本谷を下ってみたいと思います。P1000552
 

 

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自転車の取締について 12/12

2011-12-13 | 日記・エッセイ・コラム

2011.12.12(月)曇

 最近都会では自転車の取締についての報道が目立っています。健康指向、エコ指向から通勤などに自転車を使う率が増加したことと、自転車も軽快に長距離を走られるよう改良され、ファッション性も増してきたことが原因でしょう。それに伴って歩行者との事故が急増し社会問題化してきています。それを取締の強化で解決しようというのは無理があり限界があるかと思いますが、意識づけという意味では良いことかも知れません。
 実はわたしは25年前ぐらいから自転車通勤をしていまして、ツーキニストなんて言葉が出来る以前から実践していました。その目的は健康でもエコでもなく、トレーニングです。MTBにブロックパターンのタイヤをはめていましたので負荷は充分です。長岡京から中京まで15Km、毎日走るのですから、強くなること請け合いです。琵琶湖トライアスロンでは50傑には入っていましたし、皆生トライアスロンでは自転車は10位台であがっていました。
 しかし通勤は混雑する時間帯に街中を走るわけですから大変気遣いました。ヘルメット、ベル、ライトは必須品です。服装も夜間に目立つように白を基調にするなど気遣っていました。交通規則は厳守していましたし、もちろん信号無視することはありませんでした。通行区分は堀川通りなどの自転車通行可のところは歩道を走っていましたが、国道171号線などは車道を走っていました。
 今問題になっている歩行者と自転車の接触事故についてですが、わたしがジテ通(自転車通勤のこと)の時は一番気を使っていました。歩道では絶対に歩行者優先を遵守していましたし、ベルは付けていましたが使ったことはありません。歩道で前方に歩行者がいた場合はスピードを落として着いていきます。100%気付いて道を空けてくれます、「ありがとう」とお礼を言って追い抜いていきます。これは日本一周自転車旅行の際も実行していました。Img_0227 Img_0226
 
日本一周スタート時の写真。ライト、ベル、メーターは必需品。


 こんな感じだからレースや山行は別として、何十年も走って事故は転倒が3回だけです。雪道で一回と酔っぱらって2回です。今だから言いますが自転車の飲酒運転はしていました。飲酒運転は自転車の場合バランスを取るのが大変です。とにかく真っ直ぐ走ることが不可能ですし、バランスがとれなくて転倒します。ただ二輪や自動車のように他人を傷つけるというよりは自損の場合がほとんどでしょう。つづく

今日のじょん:最近はWジャンプの往復に挑戦している。ジャンプも往復もできるのだが、いつも確実に出来るわけでないので練習しているわけ。出来るようになったらハードルを少し上げてみようか。P1000549 P1000551

  

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