晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

続・自転車の取締について 12/20

2011-12-21 | 日記・エッセイ・コラム

2011.12.20(火)曇

 12月20日は自転車日本一周旅行前半戦の最終日です。天理から京都まで晴天の中を楽しいサイクリングでした。8月1日、怖ろしく暑い日に桂川沿いのサイクリングロードを伏見に向かい、京都以北の国々をめぐり、140日後同じロードを帰ってきました。長い人生の内感動することはいくつかありますが、これほど感動した日はありませんでした。前半戦6,098Kmを無事に走り抜いた満足感でもあります。この間徹底した安全運転を実践した賜であります。この期間中でしたか、自転車日本一周を目前にトンネル内事故で亡くなられた老人のニュースがありました。出発以前にも日本一周を目指している最中に事故で断念したケースをいくつか聞きました。自分がいくら気をつけていても相手があることですから、やはり運がなければやり遂げられないかなという部分もあります。自転車というのはやはり弱者なんです。Img_0108
 
湖北の間道303号線でこんな素敵なトンネル見つけました。その先の8号線賤ヶ岳トンネルは怖ろしくて走れませんでした。
(2006.8.3)


 例えばトンネル事故で亡くなられた老人について詳しい情報は知らないのですが、トンネルというのは自転車にとって最も怖い所なのです。私の場合はトンネルに入るとき、事前に停車して以下の準備をしていました。
 サングラスを外すこと、白い服を着ること、ライトを着けること、サイドバッグの右端に点滅ライトを着けること、バックミラー、ヘルメットは常時着用。
 はてさてここまでやってるサイクリストがいるでしょうか。日本中の数百のトンネルをこうやって通過してきたからこそ完走があったのだと思っています。
 前半戦完走記念日に際して話がそれましたが、問題は日常の自転車通行に関するものです。
 最大の問題は自転車の通行する区分帯が無いことです。あったとしてもそこは駐停車の車に専用されて使用できません。
 自転車は法的に軽車両という車両扱いで、車道を走るのが原則です。ところが車道を走るのは危険だと言うことなのだろうか、歩道を走ることが出来る所があります。というよりほとんどの歩道は自転車で走ることが出来ます。実は最近の自転車通行の問題はここで起こっているのです。つづく
(自転車の取締については2011.12.12)

【作業日誌 12/20】
薪割り
じゃがいも(キタアカリ)掘り

今日のじょん:先日おかーが帰ってきたところの写真載せたら、「所帯丸見えやんか」と怒っていた。というわけで今日は所帯じみたところが無いやつ、これは何をしているところでしょうか?P1000601



買い物に行くおかーを見送っているところ。笑うやろ。






 

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大栗峠考(21) 12/19

2011-12-21 | 山・峠

2011.12.19(月)曇

 上林も積雪の季節となりフィールドワークが困難になってきました。この時期は文献による基本的な知識を吸収し、新たな想像、新たな論説を作り上げる時期なのかも知れません。そして春になればその確認をしに野や山に出かけるという構図です。そんな中いくつかの情報が寄せられました。
 志古田の古老の話ですが、氏が若い頃(おそらく5,60年くらい前か)に大栗峠附近から大きな栗の木を伐採し切り出したそうです。弓削、志古田間の尾根を搬出したようで、村に降りる辺りにはワイヤケーブルを張っていたと言うことです。売却したお金は村中で分配したそうです。そういう大きな栗があったから大栗峠というのだと言うことです。P1000553
 
この尾根を大きな栗の木が降りてきたということです。


 わたしは大栗峠を巡る山塊に大きな栗の木があって、それを数十年前志古田の村で伐採搬出されたのは実際にあったことだろうと思います。栗の木は堅くて腐蝕しにくく建築材として重要な物でしたから、村中で分け合うほどの収益があったのでしょう。ただ大きな栗の木があったから大栗峠というのは疑問です。
 ひとつは、「大栗」という小字が存在し、その大栗を通る峠として付けられた峠名だと考えるからです。胡麻峠、坪坂、洞峠など峠名には麓の地名を持ってくるのは極一般的だからです。小字大栗も志古田側の峠道のどこかにあるのでしょうが、現在調査中で確認できていません。また、その位置が京街道としての峠道を指すものだと考えています。
 次に栗地名は「刳る」から浸食、崩壊地名あるいは「曲」から河川の屈曲点などをいうのが一般的です。「曲」を”くる”と読むのは曲輪(くるわ)などの例があります。
 綾部市の栗町について以前に(2011.7.27)水流によってえぐられた地形という風に書いたのですが、由良川の屈曲を表したという方が正しいかなと思っています。
 栗地名でよく知られているのは福島市から米沢市にぬける栗子峠(くりことうげ)で、これは崩壊地形から来ているようです。
 またわたしが自転車旅行で行った古河市の近くに二つの栗橋があります。埼玉県久喜市栗橋と茨城県猿島郡五霞町に元栗橋という字があります。これらも利根川の屈曲部分という気もするのですが、地元では栗の木の側に橋があったなどといわれているそうです。Img_1733
 
江戸川、利根川合流地点、この北西に栗橋があります。


 京都では上賀茂神社の西に加茂川を挟んで北区西賀茂大栗町があります。これら栗地名は河川の近くにあることが多く、屈曲点を表す場合が多いのでしょう。逆に山間部の場合は崩壊地形と考えれば如何でしょう。つづく
(大栗峠考(20)は2011.12.16)

今日のじょん:じょんの大好物はじゃがいも、今年からおとーが作るのでより美味しい。今回最大の474g、くいであるぜ。P1000600


 

 

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