晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雪かきのこと 12/26

2011-12-26 | 日記・エッセイ・コラム

2011.12.26(月)雪

 世間では大雪の情報があふれているというのに意外と少ないなあと思っていたのは昨日までで、今朝はしっかり積雪の朝となりました。積雪30cm、本日の京都府各地の積雪量からみるとかなり降っているようです。P1000663 P1000655 P1000657




じょんのび村と念道の様子。

 とにかくこの冬初の本格的雪かきをしました。九時頃から初め午後の二時ぐらいに終わるのだから大変です。
「北越雪譜」に雪を掃ふ(はらう)として以下の記述があります。
 いくばくの力をつひやし、いくばくの銭を費し、終日ほりたる跡へその夜大雪降り夜明けて見れば元のごとし。かかる時は主人はさら也、下人も頭を低(たれ)て歎息(ためいき)をつくのみ也。
 雪を掘るというのは雪かきのことですが、当時の越後では木鋤(こすき)というブナの木でできたスコップのような櫂のような道具を使います。今はプラスチックやアルミの雪ハネや雪スコップを使うのですが、非常に単純ではあるが重労働の作業を果てしなく繰り返すのです。
 実はこの作業をわたしは嫌いではなく、ザッザという雪をすくう単調な音とフードを濡らす白い息がすこぶる心地よいのです。この時いつも脳裏に浮かぶのは小学校に通うわたしの前で何をしゃべるでなくハアハアと息をつきながら雪をかいてゆく亡き父の姿です。自動車を通すわけでなく、客人が来るわけでなく、ただ幼い息子が学校に通うためだけに雪をかき続けていた父の姿なのです。
 自転車旅行を終えて新しいすみかを探すとき、秘かに二つの条件をつけていました。冬には雪が降ることと夏には河鹿が鳴くことです。
 「北越雪譜」の著者鈴木牧之は実は雪が大好きだったのではと思うのです。

【作業日誌 12/26】
雪かき

今日のじょん:雪中ぽんぽこぽん
 雪中ぽんぽこぽんの神髄はボールの探索である。とにかくボールはすぽんと雪の中にもぐってしまうのだから、それを探し出す手だては臭いしか無さそうだ。ところがボールはすぐに雪まみれになってしまうのだから、はたしてどれだけ臭いがするのだろう。時間はかかるが見つけ出してくるじょんに拍手を送りたい。P1000650_2 P1000658 P1000659
 
 

コメント (2)
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