晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

鳥垣のこと(1) 12/27 

2011-12-28 | 上林地名考

2011.12.27(火)雪

 念道の今朝の積雪は約10cm、昨日かいてないところは30cmぐらい残っています。志古田の佐々木さんが「志古田はこの三倍だ」って言うので、持論の積雪七割説のとおり二倍ぐらいかなと思います。鳥垣に所用で行ったのですが、念道の約二倍の積雪でした。光野や老富はいかばかりかと思います。
 大栗峠考(16)(2011.12.1)に鳥垣の地名について、通り垣内、つまり多くの人が行き来する集落という風に解いたのですが、実はどこの地名の場合もそうなんですが「本当にそうかなあ」といつも不安に感じるのです。P1000554_2
 
鳥垣と志古田の間の尾根、この末端にも通り道が在ったそうです。いつか訪ねてみたいところです。また、尾根上には山城もあったとか。(2011.12.13写真)

 例え世間での説がそうであっても、確率的に非常に高い由来であっても本当の地名由来、語源は違っているかもしれないし、そのことは証明のしようがないのです。
 従ってある程度考えられる説を並記して検証していただくというのが最善の方法と思います。
 垣内(かいと)のことを果たして垣と呼ぶかという点が一番気になっています。そういう例は聞いたことは無いのです。
 中上林の清水に白垣(しれがき)というところがあります。綾バスの停留所はあるのですが、そういった小字はありません。「上林風土記」によると白屋垣(しれがき)という村名が天文2年にあったと記しています。この白垣についてかつて崩壊した崖という風に書いたことがありますが、現地も見ずに勝手な地名由来を書いてしまい反省しています。白垣という地名がそのように解されることはありますが、上林の白垣がそうであるとは断定できないことです。
 小字を調べていると長垣(よみはわかりません)というのがあります。いづれ白垣と共に調べてみたいと思います。
 五泉町市志(いちし)に太郎垣という小字があります。市志の橋を渡って八代峠(矢城峠かもしれない)に向かう道の周囲と思うが、これは気になる地名です。
 太郎(たろう)というのは「地名の語源」(鏡味完二)によると(1)小平地、(2)立派な意味とあります。そういえば薬師岳(2,926m)に登るルートに太郎平なる平地があったのを思いだします。市志の太郎垣が小平地といっていいものか判らないが、垣については「上林風土記」で垣内の意味ではないかと書いています。同じ考えを持つ人があるものだと少し安心する次第です。Img_3656_2

市志の橋を渡ったところが太郎垣のようです。


つづく

今日のじょん:今日も新雪が楽しめる。ラッセルラッセルじょんじょんじょん。でも怖~いものがあるのだ。屋根から落ちる雪、凄い音がするもんね。P1000665 P1000666 P1000670

コメント
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