晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

上林たんけん隊 蒼島(2) 7/16

2014-07-16 | 上林たんけん隊

2014.7.16(水)曇り

 この夏の探検は伊根町の青島と小浜市加斗の蒼島に渡ることを目標にしていた。それは谷川健一氏の「常世論」を読んだ時に見開きにつづく白黒の古めかしい写真を見つけたからだ。その時は図書館で借りて読んだのだが、内容が奥深いので改めて購入した。そして手元でぱらぱらとページを繰っているが、なぜこの二つの島の写真が載せてあるのか不可解な気持ちになっている。特に蒼島については「越の海」の中で、ありきたりのことを数行書かれているだけなのだ。
 
蒼島は江戸時代には青島と書いた。そこにはシイなどが茂っているが、ナタオレノ木という硬い材質の熱帯樹が茂っている。
 
江戸時代の地誌には、島腹に洞窟があって小舟が出入りするとあるが、その中に何があるか調査の必要は残されている。
 とまあこれだけの文なんだが、なんとなく氏の言わんとしたいことが解るような気もする。それには「常世論」を再度熟読することも必要だが、まずその地を踏んでみることが肝要かと考えた。
 どちらの島も無人島で通う船もない。青島にはプーさんの釣り船で、蒼島にはキョー子ちゃんのシーカヤックで連れて行ってもらう段取りをつけた。
 ところが青島は上陸すると叱られることがあるようなので断念、伊根湾めぐりの観光船で眺めることとした。
 蒼島は29日に決行する予定で、4日に下見に行った。P1030329
P1030332P1030330  


蒼島と出艇予定地、全体でこんな感じ。(7月4日)

 島までは2Kmも無いくらい、島の南側に赤い鳥居が見えて、そのあたりに小さな砂浜が見える。上陸できるのはその辺りだけみたいだ。問題は出艇場所だ、現在は島のとい面の浜で問題ないが、シャワーやトイレが常設されて海水浴場になっていそうだ。29日といえば最盛期でかなりひんしゅくをかいそうだ。キョーコちゃんにその旨伝えると、9月のウィークデイにしましょうと快く変更してくれた。つづく

【作業日誌 7/16】
ノウゼンカズラの杭立て、矢筈ススキ植え付け、草引き

 【今日のじょん】あんまり夜中に吠えるので、窓を全部閉めてみた。そしたら吠えないのよね。どーやら音や気配に反応しているようだ。夜中に吠えないと昼間の行動が活発、眠ソーにしていないのだ。
P1030372   

 夜起きててると眠いのだわおん。

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上林たんけん隊 蒼島(1) 7/15

2014-07-16 | 上林たんけん隊

2014.7.15(火)晴

  芳しくなかった天気予報がだんだん良くなってきて、今朝は霧の出る好天の兆しだ。
 「どうぞお詣りしてください。9時にマリーナの桟橋の所から船が出ます」
 簡単にOKが出たが、果たしてどのようなものなのか、どんな人が来られるのか何となく不安なものだ。桟橋のところで待っていると礼服にネクタイの宮役さんや神主さんが集まってくる、簡単に挨拶して漁船に乗り込む。
 泳いでも渡れそうなつい目先のこの蒼島に今こうして渡ろうとしていることがこれほどまでに感動することなのだろうか。
P1030386
 

 
松原の海岸に車を置きマリーナの桟橋に急ぐ、蒼島の幻想的な姿
 青島の地を踏んでみたい、蒼島の森の中を見てみたいという願望があったにもかかわらず、なかなか実現できそうにもなかった。それがひょんな事で実現してしまった。
 今自分が蒼島に向かう船の中にいることが不思議な感がする。これは現実だろうかとまで思うのだが、あこがれの蒼島は現実にだんだん近づいてくる。
P1030388 P1030389
 


 鳥居のところの簡単な桟橋に着くのかと思いきや、船は船首を右に向けて島の外周を左廻りに進んでいく。これが参拝者へのサービスなのか、祭礼の儀式の一つなのか解らないが、東側の洞窟や北側の岸壁などいずれまた自分自身で見に来なければいけないなと思っていたのでこれは幸いである。
P1030390 P1030391
P1030392


蒼島東側

 蒼島は南側の小さな砂浜を除き岸壁となっている。加斗の海岸から見ると円い島のように見えるが、実は縦長で北に行くほど低くなっている。北の岬の付け根部分に同門が開いており、西側に突き抜けている。これは谷川健一氏が江戸時代の地誌にある洞窟としたもので、調査の必要があると書いておられるが、調査の必要はなさそうである。いずれにしても谷川氏は蒼島を訪れることなく、他界された。
P1030398 P1030400
P1030401


島の北を廻り、西側を見て一周する。
 やがて船は島を一周して南側の桟橋の所に帰ってきた。いよいよ上陸である。ここに来るまで紆余曲折があった。つづく


【今日のじょん】ジローがだいぶん弱ってきたという知らせで、今生の別れとなるかも知れないので見舞いに行く。思えば6年前、最初に友達になってくれたのは、まりいとジローである。まりいはすでに高齢ですぐに亡くなったが、ジローは行ったり来たりよく遊んでもらった。
P1030447 P1030450

 

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