2014.7.25(金)快晴 穴虫考(94)は2014.7.14
大坂山口神社、ゴボ山周辺を本来の穴虫と推測する今一つの理由は、今まで見てきた穴虫のいわゆる穴虫パターンと合致するからだ。穴虫パターンとは幾つかの穴虫に共通する地形的配置とでも言おうか、わたし一人が提唱する説で一般的なものではない。則ち、社寺などの祭祀場所ー谷や街道などで狭まった通路状の地形(穴地形と呼んでいる)ー葬地となっているパターンである。
穴虫という地名は麓の祭祀地に着いている場合が多い。また、葬地というのは葬地、墓地を表す地名がある所で現実に葬地であるという確証は無い。
穴虫パターンが偶然なのか必然なのかもっともっと調査地を拡げないと判断できないのだが、大坂山口神社ー参道の谷(別所谷と思われる)ー別所ヶ谷地名というパターンは将に当てはまるパターンなのである。
祭祀場所(大坂山口神社)~穴地形(参道の谷)~葬地(別所ヶ谷地名)
ただ問題は、大坂山口神社あたりに穴虫という小字地名は残っていないこと、威奈大村骨蔵器と穴虫地名は関連が無いということである。つまり威奈大村骨蔵器が埋葬された時には穴虫という地名はなかったと考えられるのである。
威奈大村骨蔵器発見地はゴボ山周辺という説が有力だが、その後もその辺りが葬地として存在したと考えても不自然では無い。別所ヶ谷とはまさに葬地としてつけられた地名なのではないかと思うのである。
別所については別項「別所探訪」で探究しているところだが、基本的に産鉄の地という感触を得ており、柴田弘武氏の言う蝦夷俘囚の移配地というのは確証が得られない。しかし往生地、墓地という説も根強くあり、一部は柴田氏も認めておられるところである。すでに訪問を重ねている、菟原中別所(福知山市三和町)や小山別所(南丹市園部町)など産鉄の地としての確証は無いが、葬地、墓地としてははっきりしているのである。つづく
【作業日誌 7/25】
隣家の栗の木伐採、玉切り
【今日のじょん】あれ~トマトが落ちてるぞ、、、、
ありゃあトウモロコシがすっかりやられてる。
森井さんとこの畑、もうそろそろ食べ頃かなと思っていた矢先にやられてしまった。カラス対策として鹿ネットを掛けておられたようだが、アライグマだかアナグマだかこういった類いの動物には効果が無い。トマトも右手のネットの下から取ったみたい。