2014.7.17(木)曇り
9月に訪問予定となったので、落ち着いて情報を集めるべくネットの中を探っていると、蒼島の祭礼が例年7月15日に行われているという情報があった。さっそく小浜市の観光協会に問い合わせると、加斗(かど)の公民館を紹介してくれた。そして後日公民館から「当日の9時に船がでるのでお詣りしてください」という返事をいただいた。
てなわけで15日の記事のとおり憧れの蒼島に渡れることとなったのである。
蒼島は小浜市加斗にある周囲800mの無人島で、頂上に弁天様を祀る蒼島神社がある。周囲は岩壁と岩礁に囲まれており、北方に貫通した洞窟がある。
蒼島の特長は照葉樹林の森で全島を覆っている樹林は「蒼島暖地性植物群落」として一括して国の天然記念物になっている。タブ、スダジイ、ヤブツバキ、ヤブニッケイ、モチノキ、シロダモなど暖地系の植物が77種あるというが、ナタオレノキは自生するものは最北限とされている。かつては九州の遠賀川流域が最北限だったそうだから、大発見でもあり不思議な生態でもある。
民俗学者谷川健一氏の青の島の論説により葬地、墓地といったイメージが先行し、幾つかの本の中にも、ネット上の記事にもそういった風のものが見られる。しかし谷川氏の書かれたもの熟読すると、葬地というのは本質的なことではなくて、先人の最も大切なところ、崇高なところ則ち聖地であって、そこに先祖の魂を祀るというのは当然の事という風に理解できる。
従って興味本位に遺骸を運んだところ、葬地、墓地という面をのみとらえるのは本質を見失う事と思う。
おおいのうみんピアに行くたびに、あれが蒼島かなあと眺めていた。蒼島は見えるはずもなく、児島のようだ。
若狭の地にたどり着いた海人族が、蒼島を聖地として崇めたことは間違いないだろう。だからこそ船を降りて鳥居をくぐり、その核心部に登っていくことがこんなにも感動的なことなのだ。つづく
鳥居をくぐり、急な坂を登っていく。
【作業日誌 7/17】
ノウゼンカズラの杭、立て直し(背丈が足りないんだって)
薪割り
もっと高いのがいるんだって。
【今日のじょん】農協からヒマワリの種を2粒配布して各家庭で育てている。以前は背比べのコンテストになっていたようだが、今はどうだか?
市民新聞には記録の記事が載っており、3mを越えている。我が家のは2mあまりでたいしたことはない。農協の庭に貧相なのが植わっているということ、しゃれの効いた楽しいはなしだ。